
ComfyUIの補助のノード|Primitive・Reroute・Note・計算
*2026年9月28日に確認した内容です。ComfyUI の公式ドキュメント(組み込みノードの「PrimitiveInt」「Reroute」「Note」「ComfyMathExpression」「ComfyNumberConvert」ほか、「リンク」)によります。画面は、編集部の PC(Windows 11)のポータブル版(Python ごと1つのフォルダに入った Windows 向けの ComfyUI。ComfyUI v0.37.0・フロントエンド 1.52.7・画面の表示は日本語)で撮りました。
ComfyUI には、ワークフロー(ノードをつないだ処理の流れ)を組みやすく、読みやすくするためのノードがあります。値をほかのノードへ渡す Primitive のノード、リンク(ノードどうしをつなぐ線)を中継する Reroute、メモを書く Note と Markdown Note、数を計算したり型を変えたりするノードです。どれも、ノードライブラリ(画面の左のサイドバーの「ノード」)の「ユーティリティ」と「utilities」の分類にあります。編集部の PC では、日本語の表示の「ユーティリティ」と、英語の名前のままの「utilities」の2つの分類が、別々に並んでいました。
値を渡すPrimitiveのノード
Primitive のノードは、1つの値を入れて、その値をそのまま出力するノードです。1つの値を、別のノードの入力へリンクで渡すときに使います。ノードライブラリの「ユーティリティ」の「プリミティブ」に、次の6つがあります。
| 画面の名前 | 英語の名前 | 出力する値 | 型 |
|---|---|---|---|
| 整数 | PrimitiveInt | 整数(デフォルトは 0) | INT |
| 浮動小数点数 | PrimitiveFloat | 小数(デフォルトは 0.0) | FLOAT |
| ブール値 | PrimitiveBoolean | true か false | BOOLEAN |
| 文字列 | PrimitiveString | 1行の文字 | STRING |
| 文字列(複数行) | PrimitiveStringMultiline | 複数行の文字 | STRING |
| バウンディングボックス | PrimitiveBoundingBox | 四角い範囲(左上の x・y と、幅・高さ) | BOUNDING_BOX |
公式ドキュメントによると、「整数」の値は固定で、実行したあとに自動で変わることはありません。
ほかのノードの値の欄(ウィジェット)の多くには、入力の点も付いています。Primitive のノードの出力を、その入力の点へつなぐと、値の欄はリンクから値を受け取る形に変わります。編集部は、公式ドキュメントの例のワークフロー(SD1.5 のモデルで画像を1枚作るもの)の「Kサンプラー」(画像の元になるデータを作るノード)の「ステップ」(処理をくり返す回数)へつなぎました。

同じ値を複数のノードで使うときは、1つの Primitive のノードから、それぞれのノードへリンクを引きます。値を変えるときは、Primitive のノードの値を1か所変えるだけで済みます。
ノードライブラリの「utilities」の「primitive」には、「Primitive」という名前のノードもあります。この記事では、上の6つのノードを扱っています。
線をまとめるReroute
Reroute は、リンクの途中に置く中継のノードです。ワークフローが大きくなって、リンクが重なったりノードの裏を通ったりして見づらくなったときに、リンクの通り道を変えて整理できます。公式ドキュメントによると、Reroute の入力と出力は型を選ばず、どの型のリンクでも中継できます。

Reroute を右クリックしたメニューには、公式ドキュメントでは次の項目があると書かれています。
| 項目 | すること |
|---|---|
| Show Type | 中継している型を表示する |
| Hide Type By Default | 型を、ふだんは表示しない |
| Set Vertical | 線の向きを縦にする |
| Set Horizontal | 線の向きを横にする(デフォルト) |
公式ドキュメントのリンクのページでは、新しいワークフローには、キャンバスに組み込まれたリルートの機能(Reroute のノードとは別に、リンクの途中に置く中継の点)を使うよう勧めています。組み込みのリルートは、リンクの真ん中の丸を押して出るメニューの「Add Reroute」で足します。設定の画面の「ミドルクリックで新しいリルートノードを作成」を入れると、マウスの中ボタンでも作れます。リンクの真ん中のメニューは、「ComfyUIのリンク|つなぎ方とデータの型」の記事で解説しています。
メモを書くNoteとMarkdown Note
Note と Markdown Note は、キャンバスにメモを書くノードです。入力も出力もなく、ほかのノードとはつなぎません。ワークフローの使い方や、値を決めた理由などを書き残せます。
- Note:書いた文字を、そのまま表示します
- Markdown Note:Markdown(「## 」で見出し、「- 」で箇条書き、「**」で囲むと太字、のように記号で書式を付ける書き方)で書いた文字を、書式を付けて表示します

計算と値の変換をするノード
ノードライブラリの「ユーティリティ」には、数を計算する「数式」と、値の型を変える「数値変換」のノードがあります。
「数式」(ComfyMathExpression)は、文字で書いた数式を計算するノードです。入力の a・b・c…に数をつなぎ、下の欄に a や b を使った数式を書きます。入力は、つなぐと次の文字の入力が増え、a から z まで26個まで足せます。計算の結果は、小数(浮動小数点)・整数・BOOL(真か偽か)の3つの出力から同時に出ます。

公式ドキュメントに載っている「数式」の決まりは、次のとおりです。
- 数式は空にできない。デフォルトは「a + b」
- 結果は数か、真か偽でなければならない。文字などになるとエラーになる
- 整数の出力は、小数の部分を切り捨てた値。BOOL の出力は、結果が 0 でなければ真
- 入力の値の全部を、values という名前で使える(例:sum(values) で全部の合計)
- 使える関数は sum・min・max・abs・round・pow・sqrt・ceil・floor・log・log2・log10・sin・cos・tan・int・float
「数値変換」(ComfyNumberConvert)は、整数・小数・文字・真か偽の、どれか1つの値を受け取り、小数と整数の2つの出力に変えるノードです。公式ドキュメントでは、次のように書いています。
- 文字は「123」「3.14」のように数として読めるものに限る。空の文字や、数として読めない文字はエラーになる
- 真は 1.0 と 1、偽は 0.0 と 0 になる
- 小数を整数にするときは、小数の部分を切り捨てる
「ユーティリティ」には、このほかにリスト・ループ・論理(And・Or・Not・スイッチ)・シード(同じ設定でも絵柄を変える乱数の値を出す)・解像度セレクターなどのノードもあります。
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この記事について
PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。


