
ComfyUIをクラウドGPUで動かす方法|セルフホスト
*2026年9月27日に確認した内容です。ComfyUI の公式ドキュメント(セルフホスティングのオプション・ComfyUI のデプロイほか)によります。GPU を借りる各社の画面と料金は、この記事では扱いません。起動のオプションの表示は、編集部の PC のポータブル版(ComfyUI v0.37.0)で確かめました。
クラウドの GPU で ComfyUI を動かすには、GPU を借りて、そこに自分で ComfyUI を入れて動かします。これをセルフホストといいます。公式ドキュメントは、GPU を借りる先として Runpod と Vast.ai を挙げ、コミュニティが作ったテンプレート(ComfyUI をあらかじめ設定した環境のひな形)から始める方法を案内しています。
セルフホストは自分でComfyUIを入れて動かすこと
公式ドキュメントは、セルフホストを「ComfyUI を自分で動かし、API として呼び出すこと」としています。ブラウザの画面で使うほか、ほかのプログラムから呼び出すこともできます。機材・モデル・カスタムノード(ほかの人が作って配っている、あとから足すノード)を自分で管理する代わりに、GPU・モデル・ノードを自由に選べ、データも自分の環境の外に出ません。
ComfyUI は既定で HTTP のサーバーとして動き、ブラウザでアドレスを開いて使います。そのため、どこに入れても使い方は同じです。違うのは入れる場所だけで、公式ドキュメントは、自分の機材(手元の PC やサーバー)・GPU のクラウド・コミュニティの Docker のイメージ(ソフトを、動く環境ごとまとめたもの。Docker という仕組みで動かす)の3つを挙げています。借りた GPU で動かすのは、このうちの1つです。

公式ドキュメントの「ComfyUI のデプロイ」のページは、本番で大きく動かすチームが、ComfyUI の開発元が管理する形(Comfy API)とセルフホストのどちらを選ぶかの目安を書いています。セルフホストを選ぶのは、次のようなときです。
- 自分の環境(サーバーやネットワークなどの基盤)で ComfyUI を動かしたいとき
- 更新・設定・セキュリティを、自分で細かく決めたいとき
- 使う量に合わせた増やし方(スケーリング)や、使う基盤の決まりに合わせて、動かす仕組みを自分で組みたいとき
自分の PC に入れる方法は、「ComfyUIを動かす場所|自分のPC・Comfy Cloud・クラウドGPU」の記事で解説しています。自分の PC の GPU で足りるかは、「ComfyUIの動作環境|GPU・VRAM・OS」の記事で確かめられます。
GPUを借りる先ではコミュニティのテンプレートから始める
GPU を持っていなければ、GPU を借りて ComfyUI を動かせます。公式ドキュメントは、コミュニティでよく使われている借り先として、次の2つを挙げています。
- Runpod:GPU を載せたマシン(ポッド)を借りられる。ComfyUI をあらかじめ設定したコミュニティのテンプレートもある
- Vast.ai:GPU を貸し借りする市場。ComfyUI のコミュニティのテンプレートもある
こうした借り先では、ふつうはコミュニティのテンプレートかイメージから始めて、モデルとカスタムノードを足します。できあがるのは、自分の機材に入れたときと同じ ComfyUI です。自分の PC のブラウザからは、借りたマシンで動く ComfyUI に、公開の URL か SSH のトンネル(SSH という遠隔接続の仕組みで作る、暗号化した通り道)でつなぎます。

テンプレートは、コミュニティが保守しているものです。ComfyUI の開発元が出したものでも、サポートの対象でもありません。公式ドキュメントは、認証の情報や自分のモデルを置く前に、テンプレートが何を入れるかを確かめるよう案内しています。
テンプレートを使わないときは手動インストールで入れる
テンプレートを使わずに入れるときは、手動インストール(ComfyUI のリポジトリを取ってきて、動かすのに要る Python のパッケージを自分で入れる方法)で入れます。公式ドキュメントは、手動インストールを、サーバーに入れるときの標準の入れ方としています。手元の PC で試すとき(ローカルの開発)は、Comfy Desktop(ComfyUI を入れて管理する公式のアプリ)か Windows のポータブル版(Python ごと1つのフォルダに入った Windows 向けの ComfyUI)を挙げています。Comfy Desktop は画面のある PC で使うアプリなので、画面なしのサーバーには使えません(Desktop の FAQ は、画面なしで動かすなら手動インストールかポータブル版としています)。手順は、「ComfyUIの手動インストール|Windows・macOS・Linux」の記事で解説しています。
ComfyUI を起動すると、同じ PC のブラウザで http://127.0.0.1:8188(その PC 自身を指すアドレス)を開いて使えます。画面を開かずにサーバーとして動かすときや、ほかの機器からつなげるようにするときは、起動のオプションを付けます。公式ドキュメントの例は、次のとおりです。
python main.py --listen 0.0.0.0 --port 8188
--listen は待ち受けるアドレス、--port はポートの番号の指定です。0.0.0.0 にすると、ComfyUI が動くマシンの外からもつなげるようになります(このあとの「外からつなぐときは認証が無いことに気をつける」の節の注意に当たります)。使えるオプションは、ComfyUI を入れたフォルダで python main.py --help を実行すると一覧が出ます。

python main.py --help の表示の始め。1行目に --listen [IP] と --port PORT がある(v0.37.0。編集部の PC のポータブル版で撮った)起動のオプションの一覧は、「ComfyUIのVRAMの節約と速さ|起動オプション・タイル・キャッシュ」の記事で解説します。
ComfyUIの公式のDockerイメージは無い
ComfyUI は、公式の Docker のイメージを出していません。Docker Hub(Docker のイメージを公開して配る場所)にある ComfyUI のイメージは、どれもコミュニティが作ったもので、ComfyUI の開発元のサポートの対象ではありません。公式ドキュメントは、使うなら自分の責任で使うよう書いています。
Docker のイメージから動かす ComfyUI(コンテナ)も、ComfyUI のポート(--port で決めた番号)を外に開けば、ほかのセルフホストと同じように使えます。
外からつなぐときは認証が無いことに気をつける
ComfyUI のサーバーには、既定で認証がありません。公式ドキュメントは、ComfyUI が動くマシンの外からつなげるアドレス(--listen 0.0.0.0 など)で待ち受けるのは、信頼できるネットワークだけにするよう案内しています。そうでない場合は、認証のある中継のサーバー(リバースプロキシ)を前に置きます。

自分で管理しないならComfy Cloud
機材を自分で管理せずに ComfyUI を使いたいときは、公式のクラウドの Comfy Cloud があります。公式リポジトリの README は、Comfy Cloud を、手元の機材にお金をかけられない人のための、公式の有料のクラウドとしています。
| セルフホスト(借りた GPU) | Comfy Cloud | |
|---|---|---|
| 誰が管理するか | 自分(機材・モデル・カスタムノード) | ComfyUI の開発元(公式のクラウド) |
| 入れ方 | コミュニティのテンプレートか、手動インストール | 入れない(公式ドキュメント「設定なしでオンラインで使える」) |
| 外からのつなぎ方 | 公開の URL か SSH のトンネル。認証は自分で用意する | 設定なしでオンラインで使う(「Comfy Cloudの始め方|Comfy Cloudでできること」の記事で解説) |
Comfy Cloud の中身と始め方は、「Comfy Cloudの始め方|Comfy Cloudでできること」の記事で解説します。
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