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  1. ChatGPTでの仕様書と仕上表の下書き|建材の名前と数値の資料との照合

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ChatGPTでの仕様書と仕上表の下書き|建材の名前と数値の資料との照合

編集部 読了 約8分

  • ChatGPT で仕様書を作れる?
  • 仕上表の下書きを早く作りたい
  • ChatGPT が書いた建材の名前や数値を、どう確かめればよいかを知りたい

英国が中心の RIBA(英国王立建築家協会)の2026年の調べでは、AI を使う事務所の24%が、仕様書と技術面の設計に AI を使っています。仕様書や仕上表も、ChatGPT に下書きを頼める書類です。

しかし、ChatGPT の出力は常に正確とは限りません。仕様書と仕上表は工事に使う設計図書に入るので、建材の名前や数値の誤りを残せない書類です。

この記事では、ChatGPT で仕上表と特記仕様書の下書きを作る方法を解説します。読むと、下書きの前に用意する資料と、メーカーの資料と照らす所が分かります。

仕様書と仕上表は、どちらも工事に使う設計図書に入る書類です。

ChatGPT の機能とプランは、2026年10月時点のものです。

仕様書と仕上表とは

仕様書と仕上表とは
仕様書と仕上表に書かれること

仕様書とは、工事の内容や手順を書いた書類です。そのうち、その工事に限った材料や工法の決まりを書いたものを、特記仕様書と呼びます。

国の工事の特記仕様書の記載例では、図面と特記仕様書に書いていないことは、公共建築工事標準仕様書(国の工事の標準の仕様書)によるとしています。特記仕様書に書くのは、その工事に限った決まりです。

仕上表とは、建物の床や壁・天井、屋根や外壁に何を使うか、つまり仕上げをまとめた表です。建物の中の仕上げを部屋ごとに書いた表を室内仕上表、屋根や外壁などの外側の仕上げを書いた表を外部仕上表と呼びます。

室内仕上表の列は、床・巾木・壁・天井などの部位(仕上げを決める所)です。編集部が集めた戸建て住宅の室内仕上表11件のうち9件が、行を部屋、列を部位にしていました。

下書きの前に用意する3つの資料

下書きの前に用意する3つの資料
ChatGPT に下書きを頼む前に用意する3つの資料

ChatGPT に下書きを頼む前に、次の3つの資料を用意します。

  • 部屋の一覧(平面図から書き出したもの)
  • 施主と決めた材料(メーカーの名前・製品の名前・品番・厚さなど)
  • 事務所で前に作った仕上表と特記仕様書のファイル

品番は、メーカーが製品ごとに付けた番号です。決まった材料は、メーカーの資料のとおりに書き写しておきます。

前に作った仕上表と特記仕様書は、下書きの形の手本として、ファイルのまま ChatGPT に付けます。

DOCX・PDF・XLSX などのファイルは Free のプラン(無料)でも付けられますが、Free では1日3件までです。

施主の情報が入った資料を付ける前には、ChatGPT の学習の設定とプランを確かめてください。設定の確かめ方は、「ChatGPTを使った成果物の確かめ方|建築士の責任」(準備中)で解説します。

ChatGPTで仕上表の下書きを作る

ChatGPTで仕上表の下書きを作る
ChatGPT に作らせる室内仕上表の下書き(部屋は一部)。決まっていない欄は空けたまま

仕上表の下書きは、前の仕上表を手本にして表の形を決め、決めた材料だけを入れさせて作ります。決まっていない欄を ChatGPT に埋めさせないのが、この下書きの要です。

仕上表の下書きの作り方は、次の2つの手順です。

  1. 前の仕上表を付けて、部屋を書く
  2. 決めた材料を書き、決まっていない欄は空けさせる

前の仕上表を付けて、部屋を書く

ChatGPT の新しいチャットに、事務所で前に作った室内仕上表のファイルを付けて、次の文を送ります。【 】の所は、案件に合わせて書き換えてください。

付けたのは、事務所で前の案件に使った室内仕上表です。
同じ行と列の形で、【案件の名前】の室内仕上表の下書きを作ります。
部屋は【玄関・ホール・LDK・洋室1・洗面脱衣室・浴室・便所】です。
仕上げの欄は、まだ全部空けておいてください。

決めた材料を書き、決まっていない欄は空けさせる

続けて、施主と決めた材料を書き写して送ります。ここに書いていない材料や数値を ChatGPT が足さないよう、文の中で断っておきます。

決まっている仕上げは次のとおりです。
【LDK の床:メーカーの名前・製品の名前・品番・厚さ】
【洋室1の壁:メーカーの名前・製品の名前・品番】
表に入れるのは、ここに書いた仕上げだけにしてください。
決まっていない欄は空けたままにし、材料・品番・寸法を足さないでください。

返ってきた表は、照らす前の仕上表の下書きです。外部仕上表も、部屋の代わりに屋根や外壁などの部位を行にして、同じ手順で作れます。

表のファイル(Excel など)として作らせたいときに使うのは、Work(ファイルを作って仕上げるときの ChatGPT の使い方)です。

Work が使えるかはプランによって違い、使えないときは、返ってきた表をコピーして事務所の仕上表のファイルに貼ります。

ChatGPTで特記仕様書の文の下書きを作る

ChatGPTで特記仕様書の文の下書きを作る
前の案件の特記仕様書から変えた所と、空けた所の表の例

特記仕様書の文も、仕上表と同じく、手本のファイルを付けて下書きにさせます。手本は、事務所で前の案件に使った特記仕様書です。

特記仕様書の文の下書きの作り方は、次の2つの手順です。

  1. 前の案件の特記仕様書を付けて、この案件で変わることを書く
  2. 前から変えた所と、空けた所を表にさせる

前の案件の特記仕様書を付けて、この案件で変わることを書く

新しいチャットに、前の案件の特記仕様書のファイルを付けて、次の文を送ります。

付けたのは、事務所で前の案件に使った特記仕様書です。
同じ形のまま、【案件の名前】の特記仕様書の下書きにしてください。
この案件で変わるのは、次のことです。
【工事の場所・構造・規模・決まった材料と工法】
まだ決まっていない項目は、前の案件の文を残さずに空けてください。
ここに書いたこと以外の材料や工法の決まりは、足さないでください。

前から変えた所と、空けた所を表にさせる

続けて、前の特記仕様書と比べて変えた所を、表にまとめさせます。

前の特記仕様書から変えた所と、この案件で決まっていないため空けた所を、表にしてください。
列は、項目・前の特記仕様書・下書き・変えた理由です。

返ってきた下書きと表は、照らす前の特記仕様書として扱います。表に出ていない変更が無いかは、前の特記仕様書と下書きを並べて読み、自分で確かめてください。

建材の名前と数値をメーカーの資料と照らす

建材の名前と数値をメーカーの資料と照らす
仕様書と仕上表の下書きで照らす所と、照らす資料

仕上表と特記仕様書の下書きは、メーカーの資料と図面で照らしてから、設計図書に入れます。ChatGPT の利用規約も、出力は常に正確とは限らないとして、人による確認などで正確さを確かめるよう求めています。

照らすのは、建材の名前・品番・寸法や厚さ・性能の数値です。自分で書き写して渡した品番や数値も、下書きにそのまま写っているとは限りません。

照らす相手は、その建材のメーカーのカタログと技術資料です。下書きの1行ずつを、資料の載っているページと見比べます。

特記仕様書の文で照らす相手は、図面と標準仕様書です。国の工事の例では、図面と特記仕様書に書いていないことは標準仕様書によるので、特記仕様書で変えたい決まりが抜けていないかを見ます。

住宅などで別の仕様書を前提にしているなら、その仕様書と照らしてください。

仕上表の外壁の材料と立面図のような、下書きと図面のあいだの食い違いは、図面チェックの対象です。

食い違いの見つけ方は、ChatGPTでの図面と仕様書の食い違いの確かめ|チェックリストづくりで解説しています。

設計図書に建築士である旨を書いて記名するのは、設計した建築士です。下書きを照らし終えてから、記名する図書に入れます。

ChatGPTで仕様書と仕上表の下書きを作り、メーカーの資料と照らそう

ChatGPTで仕様書と仕上表の下書きを作り、メーカーの資料と照らそう
ChatGPT での仕様書と仕上表の下書きづくりのまとめ

ChatGPT での仕様書と仕上表の下書きづくりは、手本と決めた材料を渡して下書きを作らせ、メーカーの資料と図面で照らすまでがひと続きです。

この記事で解説した流れは、次の4つです。

  • 下書きの前に用意する3つの資料
  • ChatGPTで仕上表の下書きを作る
  • ChatGPTで特記仕様書の文の下書きを作る
  • 建材の名前と数値をメーカーの資料と照らす

次の案件の実施設計では、まず前の室内仕上表を付けて部屋を書き、ChatGPT に表の形を作らせてみてください。

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この記事について

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