ChatGPTでの省エネ基準の説明の下書き|施主向けの説明・国の資料での確認
- ChatGPT で省エネ基準の説明の文を作れる?
- 省エネ基準の適合の義務を、施主に分かる言葉で伝えたい
- 施主への省エネ基準の説明で、何を話せばよいかを知りたい
2025年4月から、全ての新築で省エネ基準への適合が義務になりました。家を建てる施主にとっても、設計の前に知っておきたい決まりです。
しかし、制度の言葉は専門的で、そのまま伝えても施主には分かりにくいものです。ChatGPT に説明の下書きを作らせると早く書けますが、答えの日付や中身が正しいとは限りません。
この記事では、施主に省エネ基準を説明する文の下書きを、ChatGPT で作る方法を解説します。読むと、説明に入れる中身と、国の資料で確かめる所が分かります。
省エネ基準は、建物の省エネの性能について、国が法律にもとづいて決めた基準です。
ChatGPT の機能と制度の中身は、2026年10月時点のものです。施主に説明する省エネ基準とは

省エネ基準とは、建物が備えるべきエネルギー消費性能(省エネの性能)を確保するために必要な、建物の構造と設備の基準です。正式な名前は、建築物省エネ法の「建築物エネルギー消費性能基準」です。
住宅の省エネ基準は、外皮の基準と一次エネルギー消費量の基準に分かれます。住宅は、この2つの両方を満たす必要があります。
外皮は、屋根や天井・外壁・床・窓など、室内と外の熱の境になる部分のことです。
外皮の基準で見るのは、外皮から熱がどれだけ逃げるかの平均(UA値)と、冷房の時期に日射の熱がどれだけ入るか(ηAC値)です。UA値は、小さいほど熱が逃げにくいことを示します。
一次エネルギー消費量は、暖房・冷房・換気・照明・給湯などの設備が使う電気やガスを、自然から得られるエネルギーの量に換算して合わせた量です。
求められるのは、設計した家の量が、基準で決められた量を超えないことです。
2025年4月からは、全ての新築で省エネ基準への適合が義務になっています。適合させる義務を負うのは建築主(施主)で、床面積の合計が10㎡以下の建物はこの義務から外れます。
施主への省エネ基準の説明に入れる4つのこと

この基準を施主に説明するのは、建築士の務めです。建築物省エネ法は、設計を頼んだ建築主に、その建物の省エネの性能と、性能を高めるのに役立つことを説明するよう、建築士に求めています。
法律の書き方は「説明するよう努めなければならない」で、努力の義務として書かれています。説明の下書きには、どの家にも共通する制度の話2つと、案件ごとの話2つの、次の4つを入れるのがこの記事の勧めです。
- 省エネ基準への適合の義務
- 住宅の省エネ基準の中身
- その家の適合の確かめ方
- その家の省エネの性能
省エネ基準への適合の義務
1つ目は、その家にも省エネ基準への適合が求められることです。義務を負うのが施主自身であることを、説明の最初に置きます。
住宅の省エネ基準の中身
2つ目は、外皮と一次エネルギー消費量の2つの基準です。どちらも施主には聞き慣れない語なので、この記事の最初の節のように、1文ずつ言い換えを添えます。
その家の適合の確かめ方
3つ目は、その家を仕様基準と計算のどちらで確かめるかです。計算で確かめる家なら、原則として着工の前に省エネ適判を受けることも添えます。
その家の省エネの性能
4つ目は、その家の省エネの性能です。計算で確かめる家は UA値など設計者が計算した結果、仕様基準で確かめる家は仕様表に書いた断熱材・開口部・設備の仕様が中身になります。
どちらも、ChatGPT には作れない中身です。下書きでは空けておき、確かめたあとで設計者が書き入れます。
ChatGPTで省エネ基準の説明の下書きを作る

説明の下書きを作るときに ChatGPT へ伝えるのは、案件の条件と、前の節の4つです。頼むのは、その家を仕様基準と計算のどちらで確かめるかが決まってからにします。
下書きの作り方は、次の2つの手順です。
- 案件の条件と、説明に入れる4つを書いて頼む
- 制度の決まりを、日付と出典の一覧にさせる
案件の
ChatGPT の新しいチャットに、次の文を送ります。【 】の所は、案件に合わせて書き換えてください。
【新築の木造2階建ての住宅】の施主に、省エネ基準を説明する文の下書きを作ってください。
施主は【家づくりが初めての夫婦】で、長さは【メールの本文で読める長さ】にしてください。
入れるのは、適合の義務、住宅の省エネ基準の中身、この家の適合の確かめ方、この家の省エネの性能の4つです。
最初に、適合の義務を負うのが施主自身であることを書いてください。
この家の確かめ方は【仕様基準か計算の、決めたほう】です。
この家の省エネの性能は空欄にしておき、数値や仕様を作らないでください。
専門の言葉には、短い説明を付けてください。
最後に、制度を確かめた日を書く欄を空けておいてください。
制度の
続けて、下書きの中の制度の決まりを、1行に1つずつ一覧にさせます。この一覧が、あとで国の資料と照らすときの手がかりになります。
下書きの中の制度の決まりを、国の資料や法令を Web 検索で調べて、1行に1つずつ表にしてください。
列は、決まり・いつからか・出典(国の資料や法令の名前と、何条か)です。
出典が見つからない決まりは、出典の列を空けてください。
返ってきた説明の文と一覧は、国の資料で確かめる前の下書きです。出典を求めると、ChatGPT が Web 検索(インターネットの検索)を使い、答えに検索の結果と出典を出すことがあります。
ChatGPT の公式の説明によれば、Web 検索で見つけた中身は、そのまま信じてよいものとして扱いません。出典が出たら、そのページや条文が本当にあって、同じことが書かれているかを開いて確かめます。
省エネ基準の説明の下書きを国の資料で確かめる

説明の下書きを施主に渡すのは、国の資料で確かめてからです。ChatGPT の利用規約も、出力は常に正確とは限らないとして、人による確認などで正確さを確かめるよう求めています。
照らすのは、手順2で出させた一覧の決まりです。とくに次の所は、説明の中心なので必ず見ます。
- 日付:適合の義務が始まったのが2025年4月か
- 対象:全ての新築か、外れる建物(床面積の合計10㎡以下)の書き方が合っているか
- 基準の中身:外皮と一次エネルギー消費量の2つになっているか
- 確かめ方:仕様基準と計算、省エネ適判の要る・要らないが合っているか
照らす資料は、国土交通省の「建築物省エネ法のページ」と、e-Gov 法令検索で読む建築物省エネ法の原文です。
適合の義務は法律の第10条、外れる建物の大きさは施行令の第3条にあります。e-Gov 法令検索は、法令の原文を検索して読める国のページです。
法令の原文の探し方は、ChatGPTでの法規の下調べ|条文の探し方と原文での確認で解説しています。
説明の文に添えておきたいのが、制度を確かめた日です。国土交通省の資料では遅くとも2030年までに省エネ基準を引き上げる予定で、あとで説明の中身が変わることがあります。
ChatGPTで省エネ基準の説明を下書きし、国の資料で確かめてから施主に渡そう

ChatGPT での省エネ基準の説明づくりは、下書きを作らせ、国の資料で確かめ、その家の性能を設計者が書き入れるまでがひと続きです。
この記事で解説した流れは、次の3つです。
- 施主への省エネ基準の説明に入れる4つのこと
- ChatGPTで省エネ基準の説明の下書きを作る
- 省エネ基準の説明の下書きを国の資料で確かめる
次に、適合の確かめ方が決まった新築の案件で、施主への説明の文を、4つを渡して ChatGPT に下書きさせてみてください。
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