1. Blenderのスムーズシェード|自動スムーズとフラットシェードの使い分け

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Blenderのスムーズシェード|自動スムーズとフラットシェードの使い分け

編集部 読了 約8分

  • 円柱の柱が、縦の筋の入った角ばった形に見える
  • なめらかにしたら、ふたとの角までぼけた
  • スムーズシェードを外して、元の見え方に戻したい

スムーズシェードは、面の数を変えずに、面と面の境目をなめらかに見せる陰影の付け方です。画面の表示だけでなく、レンダリングの絵にも効きます。

角を残したいときは、自動スムーズシェードを使ってください。となりの面との向きの差が大きい境目だけが、角として残ります。

形を作る作業が、建築パースを作る流れのどこに入るかは、Blenderで建築パースを作るための全体像で解説しています。

画面:Blender 5.2.2 LTS(日本語の表示)

スムーズシェードとフラットシェードの違い

オブジェクトモードで右クリックしてスムーズシェードを選ぶとなめらかに、フラットシェードを選ぶと角ばって見えます。形そのもの(頂点・辺・面)は、どちらでも変わりません。

円柱を追加してスムーズシェードにする

オブジェクトモードでShift+Aキーを押し、メッシュの円柱を追加します。

初めからある立方体と重ならないように、円柱を右へ動かします。Gキー、Xキーの順に押し、3と打ってEnterキーを押してください。

円柱を選んだまま右クリックし、スムーズシェードを選びます。側面の筋が消え、側面とふたの境目までぼけて見えます。

フラットシェードに戻す

もう一度右クリックし、フラットシェードを選びます。縦の筋が、また見えるようになります。

追加した円柱の側面は 32 枚の面で、となりの面との向きの差は 11.25° です。フラットシェードで見える縦の筋は、この境目です。

円柱と違い、箱のように平らな面だけでできた物は、フラットシェードのままで角がくっきり見えます。

編集部で確かめると、スムーズシェードにしても円柱は頂点 64・面 34(側面 32 枚と上下のふた 2 枚)のままでした。数を見るときは、オーバーレイの統計にチェックを入れてください。

角を残してなめらかにする方法(自動スムーズシェード)

右クリックの自動スムーズシェードを選ぶと、となりの面との向きの差が大きい境目だけが角として残ります。角として残すかどうかは、角度の欄の値(初めは 30°)で決まります。

円柱なら、側面どうし(11.25°)はなめらかに、側面とふた(90°)は角のままです。円柱の柱のように曲面と角がある物には、こちらが合います。

自動スムーズシェードを選ぶ

円柱を選んだまま右クリックし、自動スムーズシェードを選びます。

角度を見る

3Dビューポートの左下に出る最後の操作を調整のパネルを開き、角度が 30° になっているのを確かめてください。

モディファイアーを見る

画面の右下のプロパティで、スパナの形のタブを開いてください。自動スムーズシェードを選んだことで、Smooth by Angleのモディファイアー(形や見え方にあとから効く設定)が1つ足されています。

あとから角度を変えるときは、このモディファイアーの角度の欄を変えます。

角度は、なめらかにしたい境目の向きの差より大きく、角に残したい境目の向きの差より小さくします。円柱なら、11.25° より大きく 90° より小さい値です。

編集部で試すと、右クリックのフラットシェードでSmooth by Angleのモディファイアーも外れました。見え方も、角ばった形に戻りました。

一部の面だけをなめらかにする方法

一部の面だけをなめらかにするときは、編集モードで面を選んでください。そのあと、3Dビューポートのヘッダーの面のメニューからスムーズシェードを選びます。

自動スムーズシェードとの違いは、なめらかにする所の決め方です。自動スムーズシェードでは角度で決まり、この方法では自分で面を選びます。

円柱が自動スムーズシェードのままなら、右クリックのフラットシェードで角ばった見え方に戻してから試してください。円柱が無ければ、最初の節の Step 1 で追加します。

側面の 32 枚を選ぶ

円柱を選んでTabキーで編集モードにし、キーボードの上の段の3キーで面の選択モードにします。

Alt+Aキーで選択を外し、上のふたをクリックします。マウスの中ボタンをドラッグして視点を回し、下のふたをShift+クリックで足してください。

3Dビューポートのヘッダーの選択のメニューから反転を選ぶと、ふた以外の側面の 32 枚が選ばれます。

面のメニューからスムーズシェードを選ぶ

3Dビューポートのヘッダーの面のメニューから、スムーズシェードを選びます。

なめらかになるのは側面の 32 枚だけで、ふたとの境目は角のまま残りました。

スムーズシェードは、面の選択モードで右クリックしたメニューにもあります。どちらから選んでも、結果は変わりません。

次の節へ進む前に、Tabキーでオブジェクトモードに戻してください。

面取りした角の陰影を整える方法(重み付き法線)

法線は、面の表が向いている向きです。頂点ごとにも法線があり、陰影を決めるのはこの法線の向きです。

面取りした箱をスムーズシェードにすると、もとからある大きい面の端まで陰影がゆがみます。重み付き法線のモディファイアーを足すと、大きい面の陰影が平らにそろいます。

面取りした所を丸く見せたいときは、箱でもスムーズシェードにして、この方法で整えてください。平らな面だけの箱なら、最初の節のとおりフラットシェードのままで構いません。

法線そのものは、Blenderの面の向きで解説しています。

面取りした箱を作る

初めからある立方体を選んで、Tabキーで編集モードにします。Aキーで全部を選び、Ctrl+Bキーを押してマウスを動かすと、辺が面取りされます。

クリックで面取りの幅を決め、Tabキーでオブジェクトモードに戻してください。

スムーズシェードにする

右クリックのスムーズシェードを選びます。大きい面の端まで、陰影がゆがんで見えます。

重み付き法線を足す

プロパティのスパナの形のタブでモディファイアーを追加を押し、ノーマル(法線)の中の重み付き法線を選んでください。大きい面の端のゆがみが消え、面取りした所だけがなめらかに見えます。

編集部では、幅 0.1 m・3分割で面取りした立方体で、重み付き法線の初めの値(重み付けモードは面積、ウェイトは 50)のまま試しました。

大きい面の端の頂点では、頂点の法線と面の法線のずれが、最大 10.56° から 0.59° に減りました。この角度は編集部が Python で測った値で、面取りの幅と分割の数で変わります。

面取り(ベベル)のやり方は、「Blenderのベベル」(準備中)で解説する予定です。

なめらかにならない・角までぼけたとき

スムーズシェードがメニューに無いときは、モードを確かめてください。角までぼけたときは、スムーズシェードと自動スムーズシェードのどちらを選んだかと、角度の値を見ます。

輪郭が角ばったままのときは、見え方ではなく形を変えます。

つまずきやすい所は、次の3つです。

  • 右クリックのメニューにスムーズシェードが無い
  • 角までぼけた
  • 輪郭が角ばったまま

右クリックのメニューにスムーズシェードが無い

編集モードで、頂点か辺の選択モードのまま右クリックすると、スムーズシェードはメニューに出ません。名前の似た頂点をスムーズには、形そのものを変える別の操作です。

オブジェクト全体に使うときは、Tabキーでオブジェクトモードに戻して右クリックします。選んだ面だけに使うときは、3キーで面の選択モードにしてから右クリックしてください。

自動スムーズシェードが入っているのは、オブジェクトモードの右クリックのメニューと、ヘッダーのオブジェクトのメニューです。

角までぼけた

ふつうのスムーズシェードは、角も含めて全部の境目をぼかします。角を残すなら、右クリックの自動スムーズシェードに替えてください。

自動スムーズシェードでもぼけるときは、Smooth by Angleの角度の欄が、側面とふたの向きの差(90°)より大きくなっています。この欄を 90° より小さくしてください。

輪郭が角ばったまま

スムーズシェードは見え方だけを変えるので、輪郭の角ばりは残ります。

新しい円柱を追加したら、すぐに左下の最後の操作を調整のパネルで頂点の数を増やしてください。側面の面の数が増え、輪郭が丸くなります。

形そのものをなめらかにする方法は、「Blenderのサブディビジョンサーフェス」(準備中)で解説する予定です。

丸い形はスムーズシェードでなめらかに見せよう

  • 右クリックのスムーズシェードでなめらかに、フラットシェードで角ばって見える。平らな面だけの箱はフラットシェードのまま
  • 柱のように曲面と角がある物は、自動スムーズシェード(角度の初めは 30°)にする
  • 一部の面だけなら、編集モードの面のメニューからスムーズシェードを選ぶ
  • 面取りした箱は、重み付き法線で大きい面の陰影がそろう

Blenderで建築パースを作る方法は、建築3DCGコース(Blender)で学べます。

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この記事について

PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。

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