1. Blenderの編集モード|頂点・辺・面の選び方と動かし方

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Blenderの編集モード|頂点・辺・面の選び方と動かし方

編集部 読了 約10分

  • オブジェクトを丸ごと動かすのではなく、形そのものを変えたい
  • 頂点だけを選びたいのに、オブジェクトが丸ごと選ばれてしまう
  • 削除したら穴が開いた。溶解とは何が違うの?

編集モードは、オブジェクトの中の頂点・辺・面を選んで動かし、形そのものを変えるモードです。Tab キーで切り替え、1・2・3 のキーで頂点・辺・面を選び分けて、G キーで動かします。

穴を開けずに消すときに使うのは、削除ではなく溶解です。

形を作る作業が、建築パースを作る流れのどこに入るかは、Blenderで建築パースを作るための全体像を見てください。

画面:Blender 5.2.2 LTS(日本語の表示)

編集モードとオブジェクトモードの違い

オブジェクトモードはオブジェクトを丸ごと動かし、編集モードはオブジェクトの中の頂点・辺・面を動かします。

メッシュ(点と線と面で形を表すオブジェクト)は、頂点(角の点)・辺(2つの頂点を結ぶ線)・面(辺で囲まれた平らな部分)でできています。

2つの違いは、次の表のとおりです。

オブジェクトモード編集モード
選べる物オブジェクト(立方体・カメラ・ライトなど)1つのオブジェクトの中の頂点・辺・面
できること丸ごと動かす・回す・大きさを変える形を作り変える・消す
このモードに入るには編集モードで Tab キーオブジェクトモードで Tab キー

Blender を起動したときの立方体は1辺 2 m のメッシュで、頂点 8・辺 12・面 6 です。

編集モードへの切り替え方

3Dビューポートにポインターを置いてTabキーを押すと、編集モードとオブジェクトモードが切り替わります。

オブジェクトを選ぶ

ファイルメニューの新規から全般を選んで新しいファイルを開き、立方体をクリックして選びます。

Tab キーを押す

ポインターを3Dビューポートの上に置き、Tabキーを押してください。3Dビューポートのヘッダーの左の欄が編集モードになり、頂点が点、辺が線で出ます。

もう一度Tabキーを押すと、オブジェクトモードに戻ります。オブジェクトモードのときに、ヘッダーの左のオブジェクトモードの欄をクリックして編集モードを選んでも切り替わります。

頂点・辺・面の数を出すときは、3Dビューポートのヘッダーの右にあるオーバーレイ(2つの丸が重なったボタン)の右の ∨ を開いてください。

統計にチェックを入れると、3Dビューポートの左上に数が出ます。

頂点・辺・面の選び分け方(選択モード)

編集モードでは、キーボードの上の段(テンキーではない数字)の1・2・3で、頂点・辺・面の選択モードが切り替わります。

初めて編集モードに入ったときは、頂点の選択モードで、立方体の頂点が全部選ばれた状態です。

頂点を選ぶ

編集モードで1キーを押し、立方体の角の頂点をクリックします。全部の選択が外れ、クリックした頂点だけが選ばれます。

辺を選ぶ

2キーを押し、立方体の縦の辺をクリックします。

面を選ぶ

3キーを押し、上の面をクリックしてください。

ヘッダーの編集モードの欄の右に並ぶ3つのボタンでも、選択モードを替えられます。Shiftキーを押しながらクリックすると、クリックした頂点・辺・面を選択に足せます。

全部を選ぶのはAキー、選択を外すのはAlt+Aキーです。

一周の辺をまとめて選ぶ方法は、「Blenderのループ選択」(準備中)で解説する予定です。

頂点・辺・面の動かし方

選んだ頂点・辺・面は、Gキーで動かします。続けてZキーを押して数値を打つと、打った長さだけ上下に動かせます。

上の面を選ぶ

面の選択モードのまま、立方体の上の面をクリックします。

上へ動かす

Gキー、Zキーの順に押し、1と打ってEnterキーを押してください。上の面が 1 m 上がり、側面が伸びて高さ 3 m の箱になります。

Rキーの回転とSキーの拡大縮小も、選んだ頂点・辺・面だけに効きます。数値の入れ方は、Blenderの数値入力と軸のロックで解説しています。

編集モードとオブジェクトモードで高さを変えたときの違い

編集モードで高さを変えても、スケール(オブジェクトに掛かっている倍率)は 1 のままです。

オブジェクトモードで大きさを変えたときは、先にスケールの適用でスケールを 1 に戻し、それから編集モードに入ってください。

スケールが 1 でないオブジェクトでは、面の差し込みで入れた縁の幅が、向きによって変わります。面の差し込みは面の内側に縁を作る操作で、キーはIです。

編集部で、スケールの Z が 1.5 の立方体の側面に幅 0.1 m の縁を作りました。左右の縁は 0.1 m、上下の縁は 0.15 m です。

スケールと寸法は、サイドバーのアイテムのタブで見ます。見るときは、Tabキーでオブジェクトモードに戻ってからNキーを押してください。

編集モードのサイドバーに出るのは、選んだ頂点の真ん中の位置(中点)です。

同じ高さ 3 m の箱を2つの方法で作ると、次のようになります。

作り方スケール Z寸法 Z
編集モードで上の面を 1 m 上げる(前の節の箱)1.0003 m
新しいファイルの立方体を、オブジェクトモードでSキー、Zキー、1.5、Enterキーの順に押して伸ばす1.5003 m

スケールの適用は、Blenderのスケールの適用で解説しています。

頂点・辺・面の消し方(削除と溶解)

削除で穴が開くのは、選んだ頂点・辺と、それにつながる面まで消すからです。溶解は、まわりの面を1つにつなぎ直すので穴が開きません。

削除と溶解は、新しいファイルの立方体をTabキーで編集モードにして試します。新しいファイルでは統計のチェックが外れるので、もう一度入れてください。

試すたびにCtrl+Zキーで戻すと、頂点や面の数を比べやすくなります。

消し方は、Xキーで出るメニューにある次の3つです。

  • 削除
  • 溶解
  • 限定的溶解

削除

編集モードでXキーを押すと、削除のメニューが出ます。上の段に並ぶ頂点・辺・面・面だけ・辺と面のみが、削除の項目です。

1キーで角の頂点を選び、メニューの頂点で削除すると、その頂点につながる面も消え、面は 3 枚になりました。3キーで上の面を選んで面で削除すると、上に穴が開きました。

穴をふさぐ方法は、「Blenderで面を張る方法」(準備中)で解説する予定です。

溶解

削除のメニューの下の段の頂点を溶解・辺を溶解は、選んだ頂点・辺を消して、まわりの面を1つの面につなぎ直します。面を溶解は、選んだ面どうしを1枚にまとめます。

Ctrl+Xキーで行えるのは、今の選択モードに合わせた溶解です。

溶解を試すために、ループカット(Ctrl+Rキー)で一周の辺を入れます。

一周の辺を入れる

2キーで辺の選択モードにし、ポインターを側面の縦の辺に乗せてください。Ctrl+Rキーを押してクリックし、続けて右クリックすると、高さの真ん中に一周の辺が入ります。

辺で削除する

入れた辺は選ばれたままです。Xキーのメニューの辺で削除すると、側面が消えて上と下の面だけが残りました。

戻して辺を溶解する

Ctrl+Zキーで削除の前に戻し、今度は辺を溶解を選んでください。上下に分かれていた側面がそれぞれ1枚に戻り、元の立方体と同じ頂点 8・面 6 になりました。

限定的溶解

削除のメニューの限定的溶解は、選んだ部分のうち、両側の面がほぼ平らに並ぶ辺をまとめて溶解します。

どこまでを平らとみなすかは、最大角度の値で決まります。最大角度は3Dビューポートの左下に出るパネル(最後の操作を調整)にあり、初めは 5° です。

上の面を選び、右クリックのメニューの細分化で4枚に分けます。全部を選んでXキーのメニューの限定的溶解を選ぶと、1枚の面に戻ります。

三角面と四角面の変え方

四角い面を三角の面に分けるのはCtrl+Tキー、三角の面を四角い面に戻すのはAlt+Jキーです。どちらも、ヘッダーの面のメニューにもあります。

三角面にする

Aキーで全部を選び、Ctrl+Tキー(面を三角化)を押します。立方体の6枚の面が、12枚の三角の面になります。

四角面に戻す

全部を選んだままAlt+Jキー(三角面を四角面に)を押すと、6枚の四角い面に戻ります。

選べない・Tab キーが効かないとき

Tabキーが効かないときは、ポインターの位置と選んでいるオブジェクトを確かめてください。選べないときや丸ごと動いたときに見るのは、モードと選択です。

つまずきやすい所は、次の3つです。

  • Tab キーが効かない
  • 頂点が選べない・数字のキーで視点が変わる
  • オブジェクトが丸ごと動いた

Tab キーが効かない

ポインターが3Dビューポートの外にあると、Tabキーは効きません。

カメラやライトはメッシュではないので、選んでいるときも編集モードには入りません。立方体などのメッシュを選んでから押してください。

頂点が選べない・数字のキーで視点が変わる

数字のキーで視点が変わるのは、テンキーの数字を押したときか、プリファレンスのテンキーを模倣がオンのときです。選択モードの切り替えは、キーボードの上の段の1・2・3です。

面の選択モードのままだと、頂点はクリックしても選べないので、1キーで頂点の選択モードにしてください。

裏に隠れた頂点は、透過表示(Alt+Zキー)にすると選べます。

オブジェクトが丸ごと動いた

オブジェクトモードのままGキーを押すと、オブジェクトが丸ごと動きます。Ctrl+Zキーで戻し、Tabキーで編集モードにしてから選び直してください。

編集モードでも、全部が選ばれたままGキーを押すと、形の全体が動きます。Alt+Aキーで選択を外し、動かしたい所だけを選んでください。

編集モードで形を作り変えよう

  • 3Dビューポートにポインターを置いて、Tabキーで切り替える
  • 上の段の1・2・3で、頂点・辺・面を選び分ける
  • オブジェクトモードで大きさを変えたら、スケールを適用してから編集モードに入る
  • 穴を開けずに消すなら削除ではなく溶解を使う

Blenderで建築パースを作る方法は、建築3DCGコース(Blender)で学べます。

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この記事について

PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。

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