
Blender MCPとは|AIからBlenderを動かす仕組みと、公式版とコミュニティ版の違い
- Blender MCPって何?
- 公式版とコミュニティ版、どちらを入れればいいの?
- ChatGPTやClaudeから、Blenderを動かせるの?
Blender(ブレンダー)の作業をAIに頼む方法は、2つあります。
AIにスクリプト(Blenderを動かすPythonのプログラム)を書いてもらって自分で動かす方法と、AIにBlenderを直接動かしてもらう方法です。
直接動かしてもらうためのBlender MCPには、公式版と、個人が作るコミュニティ版があります。どちらを入れ、どのAIのアプリから使うのかで迷いやすいところです。
この記事では、Blender MCPの仕組みと、公式版とコミュニティ版の違い、使えるアプリを解説します。
使う前の注意も解説し、2つの方法の手順を書いた記事も紹介します。
画面:Blender 5.2.2 LTS(日本語の表示)(2026年10月時点)Blender MCPとは

Blender MCPは、AIのアプリから、言葉でBlenderを動かすための仕組みです。
Blenderの開発元のBlender Labが作る公式版と、個人が作るコミュニティ版があり、この節では公式版の作りを説明します。
公式のBlender MCPは、2つの部品で動きます。Blenderに入れるアドオン(Blenderに機能を足すプログラム)と、AIのアプリに登録するMCPサーバーです。
アドオンを有効にすると、Blenderの中に、MCPサーバーからの頼みを受ける口が開きます。
AIのアプリが、登録したMCPサーバーを起動し、MCPサーバーがアドオンへ頼みを渡す仕組みです。AIのアプリもMCPサーバーも、Blenderと同じパソコンの中で動きます。
公式のBlender MCPでAIに頼めることは、次の5つです。
- シーンにある物(オブジェクト)の一覧や、ファイルの中身の要約を出す
- 物やデータの名前をまとめて付け直す
- ポリゴン数の多い所を探す
- ジオメトリノード(ノードをつないで形を作る機能)の組み方を説明する
- AIが書いたPythonのコードを、Blenderの中で動かす(物を作る・並べるのも、このコードで行う)
公式版とコミュニティ版の違い

コミュニティ版は、個人の開発者が作っています。今の名前は「MCP for Blender」です。
前の名前の「blender-mcp」のまま紹介している、ほかのサイトの解説もあります。読むときは、公式版とコミュニティ版のどちらの話かを確かめてください。
2つの違いは、次の表のとおりです(2026年10月時点)。
| 比べる所 | 公式のBlender MCP | コミュニティ版のMCP for Blender |
|---|---|---|
| 作る人 | Blender Lab(Blenderの開発元) | 個人の開発者 |
| 要るBlenderの版 | 5.1以上 | 3.0以上 |
| AIで3Dモデルを作るサービス(Hunyuan3Dなど)とのつなぎ | 無い | 有料のプランか、自分で契約したサービスの鍵(APIキー)で使える |
| 使い方の記録の送信 | 送るかどうかは、公式のページに書かれていない | 匿名の使い方の記録を、最初から送る(止めることもできる) |
この記事では、公式のBlender MCPを前提に解説します。Blenderの開発元が作っているためです。
使っている版は、画面の右下(ステータスバーの右端)で確かめられます(Blender 5.2.2の最初の設定の場合)。
公式版はBlender 5.1以上が要るので、Blender 4.5には入れられません。4.5を使っている人は、Blender MCPを使わないスクリプトの方法から始められます。
Blender MCPを使えるアプリ

公式のBlender MCPは、ブラウザーではなく、Blenderと同じパソコンに入れて使うAIのアプリから使います。この記事で調べたのは、次の3つです。
- Claude Desktop:Claudeのパソコン用のアプリ。Claudeの公式の解説では、Blenderのコネクタ(Claudeに公式のBlender MCPをつなぐ機能)として、無料のプランから使える
- Codex:OpenAIの、コードを書くためのAI。ChatGPTのアカウントで使う。無料のプランで使えるのはパソコン用のアプリだけで、有料のプランではコマンド(文字で打つ命令)で動かすものも使える(2026年10月時点)
- ChatGPTのチャットの画面:手元のBlenderには、そのままではつなげない
編集部は、Codexに公式のMCPサーバーを登録して「Blenderとつながっていますか?」と聞きました。
Codexは、シーンの物の一覧を出す、Blender MCPの機能を使い、「Camera」「Cube」「Light」と答えました。
ChatGPTのチャットの画面は、インターネット上に置いたMCPサーバーにつなぐ作りです。
ChatGPTのアカウントで使うなら、Codexからつなぐか、Blender MCPを使わないスクリプトの方法を使います。
使う前の注意

公式のBlender MCPは、AIが作ったコードを、中身を確かめる仕組みを通さずにBlenderの中で動かします。
データが消えたり、パソコンの外へ送られたりするおそれがある、というのが公式のページの警告です。
AIが動かすコードは、今ある物を消すこともあります。作業中のファイルで使うときは、先にCtrl+Sキーで保存してください。
保存してあれば、ファイル→開き直すで、保存したときの状態に戻せます。
パソコンの外へ送られる心配は、保存では防げません。お客さんの図面など、大事な情報が入ったパソコンで使うことを、公式の警告は勧めていません。
AIにBlenderの作業を頼む2つの方法

AIにBlenderの作業を頼む方法は、何も入れずに始められる方から順に、次の2つです。
- ChatGPTでPythonスクリプトをつくる
- Blender MCPをCodexからつなぐ
ChatGPTでPythonスクリプトをつくる
Blender MCPを使わずに始めるなら、ChatGPTに、使っているBlenderの版と、させたい作業を伝えてスクリプトを書いてもらいます。編集部は、次の文を送りました。
Blender 5.2で使うPythonスクリプトを書いてください。床の上に、30cm角・高さ3mの柱を、2m間隔で5本、X方向に並べたいです。
書いてもらったスクリプトをBlenderのScriptingに貼り、スクリプト実行のボタンで動かします。
ログインしないChatGPTでも、柱を並べるスクリプトを書いてもらえました。Blender 4.5でも、同じ床と柱ができます。
書いてもらったスクリプトの頭には、「既存オブジェクトを削除」という、今ある物を全部消す命令が入っていました。新しいファイルか、保存したファイルで動かしてください。
頼み方から動かすまでの手順は、次の記事で解説しています。
» ChatGPTでBlenderのPythonスクリプトをつくる方法|Scriptingで貼って動かす
Blender MCPをCodexからつなぐ
AIにBlenderを直接動かしてもらうには、Blenderに公式のアドオンを入れて有効にし、Codexに公式のMCPサーバーを登録します。
登録したあとは、スクリプトを自分で貼らなくても、Codexに頼むとシーンを調べて答えます。
この記事で使うのは、ChatGPTのアカウントのまま使えるCodexです。アドオンのファイルの取り方と入れ方から、Codexへの登録までの手順は、次の記事で解説しています。
» 「Blender MCPをCodexからつなぐ方法」(準備中)
まずはAIにスクリプトを書いてもらおう

Blender MCPは、AIのアプリから言葉でBlenderを動かすための仕組みです。AIにBlenderの作業を頼む方法は、次の2つです。
- ChatGPTでPythonスクリプトをつくる
- Blender MCPをCodexからつなぐ
スクリプトの方法は何も入れずに始められるので、まずはChatGPTにスクリプトを書いてもらい、BlenderのScriptingで動かしてみてください。
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