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Blender

Blenderのインストール|Windows・Mac・Linux

編集部 読了 約12分

Blender(ブレンダー)は、3DCGを作る無料のソフトです。公式サイトからダウンロードして、自分のパソコンにインストールします。この記事では、Windows・Mac・LinuxそれぞれのOS(パソコンの基本ソフト)での入れ方と、初めて起動したときに画面を日本語にする設定を解説します。

この記事のBlenderの画面は、5.2.2 LTSのものです。Windowsは、Zip(圧縮したファイル)を展開して起動するところまでを実機で試しました。インストーラー、Microsoft Store、Mac、Linuxは試していないので、公式サイトと公式マニュアルに書かれていることを載せています。

Blenderは公式サイトから無料で入手する

Blenderは、公式サイト(blender.org)の「Download」の頁から入手します。頁を開くと、使っているパソコンに合ったファイルのボタンが表示されます。

blender.orgのダウンロードの頁
blender.orgのダウンロードの頁(2026-09-28)。赤枠の「Download Blender」の下に、選ばれている形(ここではWindowsのInstaller)と版(5.2.2 LTS)が表示される

ボタンの下の「macOS, Linux, and other versions」を開くと、ほかのOSや形のファイルを選べます。

ダウンロードの頁で、ほかの版の一覧を開いたところ
「macOS, Linux, and other versions」の一覧。Windows(Installer・Portable (.zip)・Microsoft Store)、Windows ARM、macOS(Apple Silicon)、Linux・Linux Snap Store、Steam、ソースコードが並ぶ

5.2の公式マニュアルによると、Blenderには安定の度合いの違う版があります。

版中身(公式マニュアル)
安定版(Stable Release)新しい機能が入り、安定している版。およそ3か月ごとに出る
LTS(Long-term Support)長く続く仕事のための、とても安定した版。2年間、不具合の直しだけが出て、新しい機能は入らない。毎年1つ出る
デイリービルド(Daily Builds)開発中の変更を毎日入れた版。十分に試されておらず、動かなくなったり落ちたりすることがある
ソースから作る(Build from Source)公開されているソースコードから、自分で組み立てる

公式マニュアルは、長く使う仕事にはLTS、新しい機能を使いたい人には安定版が向くとしています。2026年9月28日の時点では、ダウンロードの頁の最初のボタンの5.2.2 LTSが、いちばん新しい版です。この版を選べば、新しい機能が使え、2年間は不具合の直しも出ます。

Blenderの中には、新しい版を自動で取ってくる仕組みがありません(公式マニュアルによる)。公式サイトから入れた場合は、新しい版をこの頁から入手し直します。Microsoft Store・Snap・Steamで入れた場合は、新しい版が自動で入ります。入れ直し方は、この記事の最後の節で解説しています。

2026年9月28日の時点で、動かすのに要るパソコンの条件は、公式サイトの「Requirements」の頁に次のように書かれています。表の中のビデオメモリは、グラフィックス(画面を描く部品)が持つメモリです。OpenGLとVulkanは、グラフィックスで絵を描くための決まりです。

OS最低推奨
WindowsWindows 8.1(64ビット)、4コアのCPU(SSE4.2という命令に対応)、メモリ8GB、ビデオメモリ2GBのグラフィックス(OpenGL 4.3・Vulkan 1.3に対応)Windows 11、8コア、メモリ32GB、ビデオメモリ8GB
macOSmacOS 13(Ventura)、Apple Silicon、メモリ8GBmacOS 26(Tahoe)、Apple Silicon、メモリ32GB
Linuxglibc 2.28以降(Linuxの基本の部品の版)の64ビットのLinux、4コアのCPU(SSE4.2に対応)、メモリ8GB、ビデオメモリ2GBのグラフィックス(OpenGL 4.3・Vulkan 1.3に対応)8コア、メモリ32GB、ビデオメモリ8GB

同じ頁には、グラフィックスの目安も書かれています。NVIDIAはGeForce 900以降、AMDはGCN 第4世代以降、IntelはKaby Lake以降です。画面は1920×1080以上、マウスはホイールを押せる3ボタンのものが推奨です。公式マニュアルは、グラフィックスのドライバー(部品を動かすソフト)を新しくしておくように書いています。

Steam(ゲームなどのソフトを配る仕組み)からも、Windows・Mac・Linuxに入れられます。公式マニュアルによると、手順は次のとおりです。

  1. Steamのクライアント(Steamのアプリ)を入れ、Steamのアカウントでログインする
  2. ストアのタブでBlenderを探し、インストールのボタンを押す
  3. 入れたあとは、ライブラリのタブから起動する

Steamで入れると、新しい版はSteamが自動で入れます。WindowsとLinuxでは、.blend(Blenderで保存したファイル)をダブルクリックしても、Blenderで開くようにはなりません。開くようにするには、次の節で説明する「登録」を押します。

Windowsはインストーラー・Zip・Microsoft Storeの3つから入れる

Windowsのファイルは、3つの形から選びます。インストーラー(Installer)・Zip(Portable (.zip))・Microsoft Storeです。公式マニュアルによると、BlenderはWindowsのx64とarm64の両方に対応しているので、パソコンのCPUに合うものを選びます。多くのパソコンのCPUはx64で、ARMのCPUのパソコンにはWindows ARMのファイルを選びます。

形入れ方と違い(公式マニュアル)
インストーラー(Installer)ダウンロードしたファイルを開き、画面に合わせて進める。入れる場所を選べ、スタートメニューに項目ができ、.blendのファイルをダブルクリックするとBlenderで開くようになる。管理者の権限が要る
Zip(Portable (.zip))ファイルを好きな場所に展開し、中のblender.exeをダブルクリックして起動する。スタートメニューの項目は作られず、.blendのファイルも自動ではBlenderに結び付けられない(あとで「登録」で結び付けられる)。管理者の権限は要らない
Microsoft StoreMicrosoft StoreでBlenderを探して入れる。入れたあとは、スタートメニューから起動する

管理者の権限のあるパソコンなら、インストーラーを選べば、スタートメニューの項目と.blendの結び付けまでが済みます。会社のパソコンなどで管理者の権限が無いときは、Zipで入れられます。

プリファレンスは、Blenderの設定の画面です。画面の上のメニューの「編集」→「プリファレンス…」で開きます。Zipで入れたBlenderで.blendのファイルを結び付けるには、プリファレンスの「システム」の「OS設定」で「登録」を押します。

プリファレンスの「システム」の「OS設定」
プリファレンスの左の欄で「システム」を選んだところ。一番上の「OS設定」に「登録」と「登録解除」、「全ユーザー用」が並ぶ

公式マニュアルによると、コマンドライン(文字で命令を打つ画面)でblender -r と打っても登録できます。

編集部では、Zipを展開して、blender.exeを管理者の権限なしで起動できることを確かめました。インストーラー、Microsoft Store、「登録」と「登録解除」は試していません。

Zipで入れて、設定もそのフォルダの中にまとめたいときは、ポータブルインストールにします。公式マニュアルによると、展開したフォルダのblender.exeの横に「portable」という名前のフォルダを作ると、設定がそのフォルダに保存されます。保存されるのは、プリファレンス、スタートアップファイル(起動したときの画面の状態)、入れたエクステンション(Blenderに機能を足すもの)、プリセット(設定の組み合わせ)です。USBメモリなどに入れて持ち歩くときに使います。

macOSはDMGから入れる

5.0以降のBlenderは、Apple SiliconのMacだけに対応しています(公式マニュアルによる)。公式サイトによると、IntelのチップのMacに対応するのは4.5 LTSが最後で、IntelのMacでは4.5 LTSを使います。4.5 LTSは、公式サイトの「LTS」の頁から入手できます。

Mac用のBlenderは、DMG(ディスクイメージのファイル)で配られています。公式マニュアルによると、入れ方は次のとおりです。

  1. ダウンロードしたDMGのファイルをダブルクリックして開く
  2. 中の「Blender.app」を「アプリケーション」のフォルダへドラッグする

Macのセキュリティの設定によっては、初めて開くときに、macOSが開く許可を求めます。

公式マニュアルによると、設定もアプリの中にまとめるポータブルインストールでは、「portable」のフォルダを作ります。作る場所は、「Blender.app/Contents/Resources」の中です。

編集部は、Macでは試していません。

Linuxは公式のファイル・パッケージマネージャー・Snapから入れる

公式マニュアルによると、Linuxには次の3つの入れ方があります。表の中のディストリビューションは、Ubuntuなど、Linuxの配布の種類です。

入れ方中身
blender.orgのファイルダウンロードしたファイルを好きな場所(例:~/software、/usr/local)に展開し、中の実行ファイルをダブルクリックして起動する。複数の版を並べて入れられる。メニューの項目と.blendの結び付けは、プリファレンスの「システム」→「OS設定」の「登録」で作る。「portable」のフォルダを実行ファイルの横に作れば、ポータブルインストールになる
パッケージマネージャーディストリビューションが用意するBlenderを、ソフトを入れる仕組み(パッケージマネージャー)で入れる。ほかのソフトと同じ方法で更新できるが、公式の版より古いことや、CyclesのGPUのレンダリング(Blenderの描き出しの方式の1つ)など一部の機能が入っていないことがある
SnapLinuxの配布の種類をまたいで使える、ソフトの配り方。Snapが入っていれば、端末(ターミナル)でsnap install blender --classic と打って入れる。新しい版が自動で入る

公式マニュアルに書かれている、Linuxでの注意は次のとおりです。

  • 7-Zipでの展開には対応していないので、tar(Linuxの展開のコマンド)で展開する
  • 端末から起動する方法は、公式マニュアルの「Launching from the terminal」の頁にある
  • 画面の仕組みは、X11とWaylandの両方に対応している
  • ウィンドウマネージャー(窓の出し方を決めるソフト)によっては、Altとマウスのボタンで、窓を動かしたり大きさを変えたりする設定がある。Blenderでは、Altとマウスを、3ボタンマウスの再現・ループの選択・複数の値をまとめて変える操作に使う。重なるときは、窓の操作のキーをSuperキー(Windowsキー)に変える

窓の操作のキーの変え方は、公式マニュアルによると次のとおりです。

  • Gnome:端末でgsettings set org.gnome.desktop.wm.preferences mouse-button-modifier '<Super>' と打つ(次にログインしたときから効く)
  • KDE:「System Settings」→「Window Management」→「Window Behavior」→「Window Actions」で、「Alt」を「Meta」にする(公式マニュアルの英語の表記。日本語の画面では名前が違うことがある)

編集部は、Linuxでは試していません。

初めて起動したときに言語を日本語にする

スプラッシュは、起動したときに画面の中央に出るウィンドウです。初めて起動したときや、5.1から5.2のように新しい版に上げたときは、スプラッシュに「クイックセットアップ」が出ます。最初は英語で「Quick Setup」と表示され、「Language」は「English (US)」です。「Language」の一覧で「日本語 - Japanese」を選ぶと、メニューなどの表示が日本語になります。

言語を日本語にしたクイックセットアップ
言語を「日本語 - Japanese」にしたクイックセットアップ。「スペースバーア…」は「スペースバーアクション」

言語のほかの項目はそのままでよく、「続ける」を押すと設定が保存されます。公式マニュアルによると、クイックセットアップの項目は次のとおりです。どれも、あとからプリファレンスで変えられます。

項目中身
言語画面の言語
テーマ画面の色の組み合わせ(暗い色・明るい色など)。既定は「Blender Dark」
キーマップキーとマウスの割り当ての組み合わせ。「Blender」(既定)・「Blender 2.7x」(古い版に合わせたもの)・「業界互換」(ほかの市販のソフトに合わせたもの)。公式マニュアルは「Blender」を前提に書かれている
マウス選択選択に使うマウスのボタン。既定は「左」
スペースバーアクションスペースキーの働き。「再生」(アニメーションの再生・既定)・「ツール」(ツールの切り替え)・「検索」(メニューの検索)。公式マニュアルは、Blenderに慣れていない人には「検索」が向くとしている
続ける選んだ設定を保存する。スプラッシュは、新しいファイル・最近のファイル・開く などの項目に変わる

前の版のBlenderを使っていたパソコンでは、クイックセットアップに「以前のバージョンからプリファレンスをインポート」が出ます。公式マニュアルによると、前の版のプリファレンス・スタートアップファイル・入れたアドオン(Blenderに機能を足すもの)とエクステンションが写されます。前の版のアドオンが新しい版に合わず、起動したときにエラーが出ることもあります。公式マニュアルは、そのときはまず、工場出荷の状態の設定を読み込むことを勧めています。

スプラッシュは、スプラッシュの外の画面をクリックするか、Escキーで閉じます。閉じたスプラッシュは、画面の左上のBlenderのアイコンを押すと開くメニューの「スプラッシュ画面」で、また開けます。

Blenderのアイコンを押すと開くメニュー
画面の左上のBlenderのアイコンを押すと開くメニュー。一番上が「スプラッシュ画面」

最初に決めておくほかの設定(マウスの操作やアンドゥの回数など)は、プリファレンスで変えます。

新しい版にするときの入れ直し方

公式マニュアルによると、新しい版にする方法は、入れた方法ごとに次のとおりです。

入れた方法新しい版にする方法(公式マニュアル)
Windowsのインストーラー新しい版のインストーラーを開いて入れる。前の版は、Windowsの設定かコントロールパネルでアンインストールする
WindowsのZip新しい版のZipを好きなフォルダに展開する。前の版を上書きしなくてよく、複数の版を並べて使える
Microsoft Store新しい版が自動で入る
macOSのDMG新しい版のBlender.appで、「アプリケーション」の中のBlender.appを上書きする。名前を変えるか別のフォルダに置けば、複数の版を並べて使える
Linuxのblender.orgのファイル新しい版のファイルを入手し、同じ手順で展開する
Linuxのパッケージマネージャーほかのソフトと同じ方法で更新する
Snap・Steam新しい版が自動で入る

公式マニュアルによると、Blenderの設定は、5.1・5.2のような版ごとに別のフォルダに保存されます。Windowsでは「%USERPROFILE%\AppData\Roaming\Blender Foundation\Blender\5.2\」です。そのため、新しい版を初めて起動したときは、クイックセットアップの「以前のバージョンからプリファレンスをインポート」で、前の版の設定を読み込みます。

Blenderで建築パースを作る方法は、建築3DCGコース(Blender)で学べます。

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この記事について

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