
Blenderのインストール|Windows・Mac・Linux
Blender(ブレンダー)は、3DCGを作る無料のソフトです。公式サイトからダウンロードして、自分のパソコンにインストールします。この記事では、Windows・Mac・LinuxそれぞれのOS(パソコンの基本ソフト)での入れ方と、初めて起動したときに画面を日本語にする設定を解説します。
この記事のBlenderの画面は、5.2.2 LTSのものです。Windowsは、Zip(圧縮したファイル)を展開して起動するところまでを実機で試しました。インストーラー、Microsoft Store、Mac、Linuxは試していないので、公式サイトと公式マニュアルに書かれていることを載せています。
Blenderは公式サイトから無料で入手する
Blenderは、公式サイト(blender.org)の「Download」の頁から入手します。頁を開くと、使っているパソコンに合ったファイルのボタンが表示されます。

ボタンの下の「macOS, Linux, and other versions」を開くと、ほかのOSや形のファイルを選べます。

5.2の公式マニュアルによると、Blenderには安定の度合いの違う版があります。
| 版 | 中身(公式マニュアル) |
|---|---|
| 安定版(Stable Release) | 新しい機能が入り、安定している版。およそ3か月ごとに出る |
| LTS(Long-term Support) | 長く続く仕事のための、とても安定した版。2年間、不具合の直しだけが出て、新しい機能は入らない。毎年1つ出る |
| デイリービルド(Daily Builds) | 開発中の変更を毎日入れた版。十分に試されておらず、動かなくなったり落ちたりすることがある |
| ソースから作る(Build from Source) | 公開されているソースコードから、自分で組み立てる |
公式マニュアルは、長く使う仕事にはLTS、新しい機能を使いたい人には安定版が向くとしています。2026年9月28日の時点では、ダウンロードの頁の最初のボタンの5.2.2 LTSが、いちばん新しい版です。この版を選べば、新しい機能が使え、2年間は不具合の直しも出ます。
Blenderの中には、新しい版を自動で取ってくる仕組みがありません(公式マニュアルによる)。公式サイトから入れた場合は、新しい版をこの頁から入手し直します。Microsoft Store・Snap・Steamで入れた場合は、新しい版が自動で入ります。入れ直し方は、この記事の最後の節で解説しています。
2026年9月28日の時点で、動かすのに要るパソコンの条件は、公式サイトの「Requirements」の頁に次のように書かれています。表の中のビデオメモリは、グラフィックス(画面を描く部品)が持つメモリです。OpenGLとVulkanは、グラフィックスで絵を描くための決まりです。
| OS | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| Windows | Windows 8.1(64ビット)、4コアのCPU(SSE4.2という命令に対応)、メモリ8GB、ビデオメモリ2GBのグラフィックス(OpenGL 4.3・Vulkan 1.3に対応) | Windows 11、8コア、メモリ32GB、ビデオメモリ8GB |
| macOS | macOS 13(Ventura)、Apple Silicon、メモリ8GB | macOS 26(Tahoe)、Apple Silicon、メモリ32GB |
| Linux | glibc 2.28以降(Linuxの基本の部品の版)の64ビットのLinux、4コアのCPU(SSE4.2に対応)、メモリ8GB、ビデオメモリ2GBのグラフィックス(OpenGL 4.3・Vulkan 1.3に対応) | 8コア、メモリ32GB、ビデオメモリ8GB |
同じ頁には、グラフィックスの目安も書かれています。NVIDIAはGeForce 900以降、AMDはGCN 第4世代以降、IntelはKaby Lake以降です。画面は1920×1080以上、マウスはホイールを押せる3ボタンのものが推奨です。公式マニュアルは、グラフィックスのドライバー(部品を動かすソフト)を新しくしておくように書いています。
Steam(ゲームなどのソフトを配る仕組み)からも、Windows・Mac・Linuxに入れられます。公式マニュアルによると、手順は次のとおりです。
- Steamのクライアント(Steamのアプリ)を入れ、Steamのアカウントでログインする
- ストアのタブでBlenderを探し、インストールのボタンを押す
- 入れたあとは、ライブラリのタブから起動する
Steamで入れると、新しい版はSteamが自動で入れます。WindowsとLinuxでは、.blend(Blenderで保存したファイル)をダブルクリックしても、Blenderで開くようにはなりません。開くようにするには、次の節で説明する「登録」を押します。
Windowsはインストーラー・Zip・Microsoft Storeの3つから入れる
Windowsのファイルは、3つの形から選びます。インストーラー(Installer)・Zip(Portable (.zip))・Microsoft Storeです。公式マニュアルによると、BlenderはWindowsのx64とarm64の両方に対応しているので、パソコンのCPUに合うものを選びます。多くのパソコンのCPUはx64で、ARMのCPUのパソコンにはWindows ARMのファイルを選びます。
| 形 | 入れ方と違い(公式マニュアル) |
|---|---|
| インストーラー(Installer) | ダウンロードしたファイルを開き、画面に合わせて進める。入れる場所を選べ、スタートメニューに項目ができ、.blendのファイルをダブルクリックするとBlenderで開くようになる。管理者の権限が要る |
| Zip(Portable (.zip)) | ファイルを好きな場所に展開し、中のblender.exeをダブルクリックして起動する。スタートメニューの項目は作られず、.blendのファイルも自動ではBlenderに結び付けられない(あとで「登録」で結び付けられる)。管理者の権限は要らない |
| Microsoft Store | Microsoft StoreでBlenderを探して入れる。入れたあとは、スタートメニューから起動する |
管理者の権限のあるパソコンなら、インストーラーを選べば、スタートメニューの項目と.blendの結び付けまでが済みます。会社のパソコンなどで管理者の権限が無いときは、Zipで入れられます。
プリファレンスは、Blenderの設定の画面です。画面の上のメニューの「編集」→「プリファレンス…」で開きます。Zipで入れたBlenderで.blendのファイルを結び付けるには、プリファレンスの「システム」の「OS設定」で「登録」を押します。

公式マニュアルによると、コマンドライン(文字で命令を打つ画面)でblender -r と打っても登録できます。
編集部では、Zipを展開して、blender.exeを管理者の権限なしで起動できることを確かめました。インストーラー、Microsoft Store、「登録」と「登録解除」は試していません。
Zipで入れて、設定もそのフォルダの中にまとめたいときは、ポータブルインストールにします。公式マニュアルによると、展開したフォルダのblender.exeの横に「portable」という名前のフォルダを作ると、設定がそのフォルダに保存されます。保存されるのは、プリファレンス、スタートアップファイル(起動したときの画面の状態)、入れたエクステンション(Blenderに機能を足すもの)、プリセット(設定の組み合わせ)です。USBメモリなどに入れて持ち歩くときに使います。
macOSはDMGから入れる
5.0以降のBlenderは、Apple SiliconのMacだけに対応しています(公式マニュアルによる)。公式サイトによると、IntelのチップのMacに対応するのは4.5 LTSが最後で、IntelのMacでは4.5 LTSを使います。4.5 LTSは、公式サイトの「LTS」の頁から入手できます。
Mac用のBlenderは、DMG(ディスクイメージのファイル)で配られています。公式マニュアルによると、入れ方は次のとおりです。
- ダウンロードしたDMGのファイルをダブルクリックして開く
- 中の「Blender.app」を「アプリケーション」のフォルダへドラッグする
Macのセキュリティの設定によっては、初めて開くときに、macOSが開く許可を求めます。
公式マニュアルによると、設定もアプリの中にまとめるポータブルインストールでは、「portable」のフォルダを作ります。作る場所は、「Blender.app/Contents/Resources」の中です。
編集部は、Macでは試していません。
Linuxは公式のファイル・パッケージマネージャー・Snapから入れる
公式マニュアルによると、Linuxには次の3つの入れ方があります。表の中のディストリビューションは、Ubuntuなど、Linuxの配布の種類です。
| 入れ方 | 中身 |
|---|---|
| blender.orgのファイル | ダウンロードしたファイルを好きな場所(例:~/software、/usr/local)に展開し、中の実行ファイルをダブルクリックして起動する。複数の版を並べて入れられる。メニューの項目と.blendの結び付けは、プリファレンスの「システム」→「OS設定」の「登録」で作る。「portable」のフォルダを実行ファイルの横に作れば、ポータブルインストールになる |
| パッケージマネージャー | ディストリビューションが用意するBlenderを、ソフトを入れる仕組み(パッケージマネージャー)で入れる。ほかのソフトと同じ方法で更新できるが、公式の版より古いことや、CyclesのGPUのレンダリング(Blenderの描き出しの方式の1つ)など一部の機能が入っていないことがある |
| Snap | Linuxの配布の種類をまたいで使える、ソフトの配り方。Snapが入っていれば、端末(ターミナル)でsnap install blender --classic と打って入れる。新しい版が自動で入る |
公式マニュアルに書かれている、Linuxでの注意は次のとおりです。
- 7-Zipでの展開には対応していないので、tar(Linuxの展開のコマンド)で展開する
- 端末から起動する方法は、公式マニュアルの「Launching from the terminal」の頁にある
- 画面の仕組みは、X11とWaylandの両方に対応している
- ウィンドウマネージャー(窓の出し方を決めるソフト)によっては、Altとマウスのボタンで、窓を動かしたり大きさを変えたりする設定がある。Blenderでは、Altとマウスを、3ボタンマウスの再現・ループの選択・複数の値をまとめて変える操作に使う。重なるときは、窓の操作のキーをSuperキー(Windowsキー)に変える
窓の操作のキーの変え方は、公式マニュアルによると次のとおりです。
- Gnome:端末で
gsettings set org.gnome.desktop.wm.preferences mouse-button-modifier '<Super>'と打つ(次にログインしたときから効く) - KDE:「System Settings」→「Window Management」→「Window Behavior」→「Window Actions」で、「Alt」を「Meta」にする(公式マニュアルの英語の表記。日本語の画面では名前が違うことがある)
編集部は、Linuxでは試していません。
初めて起動したときに言語を日本語にする
スプラッシュは、起動したときに画面の中央に出るウィンドウです。初めて起動したときや、5.1から5.2のように新しい版に上げたときは、スプラッシュに「クイックセットアップ」が出ます。最初は英語で「Quick Setup」と表示され、「Language」は「English (US)」です。「Language」の一覧で「日本語 - Japanese」を選ぶと、メニューなどの表示が日本語になります。

言語のほかの項目はそのままでよく、「続ける」を押すと設定が保存されます。公式マニュアルによると、クイックセットアップの項目は次のとおりです。どれも、あとからプリファレンスで変えられます。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 言語 | 画面の言語 |
| テーマ | 画面の色の組み合わせ(暗い色・明るい色など)。既定は「Blender Dark」 |
| キーマップ | キーとマウスの割り当ての組み合わせ。「Blender」(既定)・「Blender 2.7x」(古い版に合わせたもの)・「業界互換」(ほかの市販のソフトに合わせたもの)。公式マニュアルは「Blender」を前提に書かれている |
| マウス選択 | 選択に使うマウスのボタン。既定は「左」 |
| スペースバーアクション | スペースキーの働き。「再生」(アニメーションの再生・既定)・「ツール」(ツールの切り替え)・「検索」(メニューの検索)。公式マニュアルは、Blenderに慣れていない人には「検索」が向くとしている |
| 続ける | 選んだ設定を保存する。スプラッシュは、新しいファイル・最近のファイル・開く などの項目に変わる |
前の版のBlenderを使っていたパソコンでは、クイックセットアップに「以前のバージョンからプリファレンスをインポート」が出ます。公式マニュアルによると、前の版のプリファレンス・スタートアップファイル・入れたアドオン(Blenderに機能を足すもの)とエクステンションが写されます。前の版のアドオンが新しい版に合わず、起動したときにエラーが出ることもあります。公式マニュアルは、そのときはまず、工場出荷の状態の設定を読み込むことを勧めています。
スプラッシュは、スプラッシュの外の画面をクリックするか、Escキーで閉じます。閉じたスプラッシュは、画面の左上のBlenderのアイコンを押すと開くメニューの「スプラッシュ画面」で、また開けます。

最初に決めておくほかの設定(マウスの操作やアンドゥの回数など)は、プリファレンスで変えます。
新しい版にするときの入れ直し方
公式マニュアルによると、新しい版にする方法は、入れた方法ごとに次のとおりです。
| 入れた方法 | 新しい版にする方法(公式マニュアル) |
|---|---|
| Windowsのインストーラー | 新しい版のインストーラーを開いて入れる。前の版は、Windowsの設定かコントロールパネルでアンインストールする |
| WindowsのZip | 新しい版のZipを好きなフォルダに展開する。前の版を上書きしなくてよく、複数の版を並べて使える |
| Microsoft Store | 新しい版が自動で入る |
| macOSのDMG | 新しい版のBlender.appで、「アプリケーション」の中のBlender.appを上書きする。名前を変えるか別のフォルダに置けば、複数の版を並べて使える |
| Linuxのblender.orgのファイル | 新しい版のファイルを入手し、同じ手順で展開する |
| Linuxのパッケージマネージャー | ほかのソフトと同じ方法で更新する |
| Snap・Steam | 新しい版が自動で入る |
公式マニュアルによると、Blenderの設定は、5.1・5.2のような版ごとに別のフォルダに保存されます。Windowsでは「%USERPROFILE%\AppData\Roaming\Blender Foundation\Blender\5.2\」です。そのため、新しい版を初めて起動したときは、クイックセットアップの「以前のバージョンからプリファレンスをインポート」で、前の版の設定を読み込みます。
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