Blenderのバージョンの違い|ほかの人のファイルが開けないとき
Blender(ブレンダー)で保存した.blend(ブレンドファイル。Blenderで保存したファイル)は、保存したときのBlenderのバージョンによって、開けるバージョンが変わります。ほかの人から受け取った.blendが開けないときや、開くと注意が出るときは、バージョンの違いが原因のことがあります。開けない.blendは、前の系列の最後のLTSで保存し直すと、開けるようになります。
この記事では、Windows版のBlender 4.2.9・4.5.8・5.2.2を同じパソコンに入れて試しました。3つとも、LTS(出てから2年のあいだ不具合の直しが続くバージョン)です。4.2の直しは、2026年7月で終わっています。
古いバージョンで保存したファイルは、新しいバージョンで開ける
公式マニュアルによると、古いバージョンで保存した.blendは、ふつう新しいバージョンでそのまま開けます。大きな機能の変更があった部分は、正しく読み込める期間が限られます。その期間も、4.0〜4.5のように最初の数字が同じバージョンが続く期間1つ分(2年以上)より短くはなりません。
実際に試すと、5.2.2で、4.2.9と4.5.8で保存した.blendを開けました。画面に注意は出ませんでした。
新しいバージョンのファイルを古いバージョンで開くと、データが失われることがある
新しいバージョンで保存した.blendを、古いバージョンで開けることもあります。公式マニュアルによると、このときは、古いバージョンに無い機能のデータが失われると考えておく必要があります。そのため、古いバージョンの画面には注意が出ます。
実際に試すと、最初の数字が同じ4.xのバージョンの中では、4.2.9で、4.5.8で保存した.blendを開けました。
最初の数字の違う5.2.2で保存した.blendも、4.5.8では開けました。4.5は4.xの最後のLTSなので、5.xの.blendを開けるように作られています。このとき、画面の右下のバージョンの数字の横に注意の印(⚠)が出て、画面の下の欄(ステータスバー)に知らせが出ました。

4.5.8で保存した.blendを4.5.8で開いたときは、⚠は出ませんでした。
公式マニュアルによると、古いバージョンで、新しいバージョンのファイルを「保存」で上書きしようとすると、確かめる画面が出ます。上書きすると、失われたデータが元に戻せなくなるためです。4.5.8でも、確かめる画面が出ました。

元のファイルを残したいときは、「名前を付けて保存…」を押して、別の名前で保存します。
大きなバージョンの切り替わりをまたぐと、古いバージョンでは開けない
Blenderのバージョンの最初の数字(4.5の「4」、5.2の「5」)が変わることを、大きなバージョン(メジャーバージョン)の切り替わりといいます。最初の数字が同じバージョンのまとまり(4.0〜4.5など)を、この記事では系列と呼びます。
公式マニュアルによると、メジャーバージョンが切り替わると、.blendの中身の持ち方が大きく変わることがあります。そのときは、新しい系列の.blendを、前の系列のバージョンでは開けません(前の系列の最後のLTSを除く)。ほかの.blendの中身を取り込むリンクとアペンドもできません。
実際に試すと、4.2.9では、5.2.2で保存した.blendを開けませんでした。

公式マニュアルは、開けないときの知らせに、開くのに要るバージョンが出るとしています。4.2.9の知らせには、バージョンは出ませんでした。
「blendファイルではありません」と出ても、ファイルが壊れているとは限りません。圧縮(ファイルを小さくして保存する設定)をオフにして5.2.2で保存した.blendでも、4.2.9では同じ知らせが出て開けませんでした。この記事で試した範囲では、バージョンの違いだけでこの知らせが出ています。圧縮の設定は、Blenderのファイルの保存|保存の種類・自動保存・バックアップの記事で解説します。
開けないときは、前の系列の最後のLTSで保存し直す
公式のLTSのページによると、LTS(Long Term Support)は、出てから2年のあいだ大事な不具合の直しが続くバージョンで、新しい機能は入りません。
公式マニュアルによると、メジャーバージョンが切り替わったときは、前の系列の最後のLTSが、新しい系列の.blendを開けるように保たれます。このLTSで開いて保存し直すと、前の系列のどのバージョンでも開ける.blendになります。マニュアルは、3.6 LTSで4.xの.blendを開いて保存し直すと、3.xのどのバージョンでも開ける、という例を挙げています。
4.xの系列の最後のLTSは、4.5です。5.2.2で保存した.blendを4.5.8で開いて保存し直したところ、4.2.9で開けました。前のバージョンの入手先は、Blenderのインストール|Windows・Mac・Linuxの記事で解説します。手順は次のとおりです。
- 4.5 LTSをパソコンに入れる
- 4.2などで開けなかった.blendを、4.5の「ファイル」→「開く…」で開く。画面の右下に⚠が出る
- 4.5の「ファイル」→「名前を付けて保存…」で、別の名前で保存する
- 保存した.blendを、使いたい4.xのバージョンで開く
4.5で開くと、4.5に無い機能のデータは失われると考えておきます。元の.blendは残しておきます。
ずっと古い.blendや、ずっと新しい.blendが開けないこともあります。公式マニュアルは、そのときに間のバージョンをいくつか使って少しずつ変換すると役に立つことがある、としています。
ファイルを渡す相手とバージョンをそろえる
自分のBlenderのバージョンは、画面の右下に出ます。設定を変えていない5.2.2でも、右下に「5.2.2」と出ました。
ほかの人と.blendをやり取りするときは、使っているバージョンを先に伝え合います。相手のバージョンが古く、メジャーバージョンもまたぐときは、前の系列の最後のLTSで保存し直してから渡します。
長く同じバージョンで作業を続けるなら、LTSのバージョンにそろえます。LTSのバージョンは、出てから2年のあいだ不具合の直しが続きます。2026年9月現在、直しが続いているLTSは5.2と4.5です。
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この記事について
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