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  1. 仕上げの納まり|巾木・廻り縁・見切り・目地

仕上げの納まり|巾木・廻り縁・見切り・目地

編集部 読了 約5分

  • 巾木とは何のためにあるの?
  • 廻り縁は付けないといけないの?
  • 見切り材の役目を知りたい

部屋の床と壁、壁と天井の境目には、細い部材が付いていることがあります。しかし、その部材が何のためにあるかを知らないと、部材を省いたり変えたりしたときに境目がどうなるかが読めません。

この記事で解説するのは、境目に部材を入れる理由、巾木と廻り縁、見切りと目地、入隅と出隅です。読むと、部屋の境目にある部材が、それぞれ何のためにあるかが分かります。

巾木・廻り縁・見切り・目地は、仕上げ材どうしの境目に出る隙間やずれを、隠したり逃がしたりして納めるものです。納まりは、部材どうしの取り付け具合のことです。

境目に部材を入れる理由

部屋の断面の図。床と壁の境に巾木、壁と天井の境に廻り縁、床の仕上げが変わる所に見切りを示す
部屋の境目と、そこに付ける部材の例。編集部が作図

仕上げ材どうしが出会う境目は、材料をぴったり突き合わせても、隙間やゆがみが出やすい所です。床と壁の間には、床板の伸び縮みに備えて、わざと隙間を取ります。

巾木や廻り縁は、この境目のゆがみを隠して、線をまっすぐに見せる部材です。違う仕上げ材の境目と、材料どうしの継ぎ目には、見切りや目地を使います。

巾木と廻り縁

壁の下の巾木と、壁の上の廻り縁を大きくした断面図。巾木の高さ60、廻り縁の位置を示す
居室の壁の下と上の例。値は例。編集部が作図

巾木は床と壁の境目に、廻り縁は壁と天井の境目に付けます。巾木と廻り縁で見る所は、次の2つです。

  • 巾木
  • 廻り縁

巾木

巾木は、壁のいちばん下の、床と接する所に張る横木で、「幅木」とも書きます。床と壁の隙間を隠し、掃除機などが当たって壁の下が傷むのを防ぐ部材です。

巾木の高さで最も多かったのは 60mm で、集めた住宅の図面9件のうち4件でした。ほかは 30mm が2件、70mm が1件で、厚さだけを書いた図面が2件です。

国の工事の仕様書も、図面に別に書いていなければ、ビニル製の巾木の高さを 60mm としています。

水まわりに使うのは、樹脂製のソフト巾木です。巾木の形には、壁の面より出る出巾木、壁と同じ面の面巾木、壁より引っ込んだ入巾木の3つがあります。

仕上げが終わった洋室の床に座り、若い人が壁の下の巾木を指でなぞっている場面
巾木の納まりを確かめる場面のイメージ

廻り縁

廻り縁は、天井のまわりの、壁と接する所に付ける横木で、「回り縁」とも書きます。壁と天井が交わる所のゆがみを隠して、線をまっすぐに見せる部材です。

材料は木のほか、天井の仕上げに応じてアルミやプラスチックも使います。集めた住宅の図面では9件のうち8件が廻り縁を書き、木製と塩ビなどの樹脂製が4件ずつでした。

廻り縁を付けないときは、壁と天井をすき間なく突き付けるか、少しすき間をあけて(目透かし)納めます。国の工事の詳細図には、天井の際に 10mm の目地をとって納める図があります。

見切りと目地

床の仕上げがフローリングからタイルに変わる所の見切り材と、タイルの目地を大きくした図
仕上げが変わる所の見切りと、目地の例。値は例。編集部が作図

違う仕上げ材が出会う所は見切り材で、材料と材料の継ぎ目は目地で納めます。分けて見るのは、次の2つです。

  • 見切り
  • 目地

見切り

国の工事の仕様書では、下地が違う所の取り合い(部材と部材が接する所)に、目地や見切り縁を設けると決めています。

見切りは、こうした下地や仕上げ材の変わり目や端を納めることです。そこに付ける部材が見切り材で、国の工事の仕様書の見切り縁も同じ部材を指します。

見切り材は、フローリングとカーペットやタイルの境、腰壁(壁の下の、上と仕上げを変えた部分)とクロス(壁紙)の境などに入れます。仕上げ材の段差をなだらかにし、材の端を守るのも見切り材の役目です。

目地

目地は、部材と部材のあいだの継ぎ目で、素材の膨張や変形を吸収する役目もあります。

タイルの目地は、タイルどうしの隙間です。寸法の誤差を逃がし、水の入りを防ぎます。

入隅と出隅

壁が出合う内側の隅(入隅)と外側の角(出隅)を上から見た図
入隅と出隅の位置。編集部が作図

壁が出合う所には、入隅と出隅の2つがあります。入隅は2つの面が出合った内側の隅、出隅は外側の角です。

クロスの継ぎ目や色の切り替えは、入隅でとります。出隅は、物がぶつかりやすい所です。

境目の部材を見て仕上げの納まりを読もう

この記事のまとめの表。巾木・廻り縁・見切り・目地の場所と役目、入隅と出隅
この記事のまとめ。編集部が作成

巾木・廻り縁・見切り・目地は、仕上げ材どうしの境目の隙間やずれを、隠したり逃がしたりして納めます。この記事で見たのは、次の4つです。

  • 境目に部材を入れる理由
  • 巾木と廻り縁
  • 見切りと目地
  • 入隅と出隅

部屋を見たら、床・壁・天井の境目を1つずつたどり、何で納めているかを確かめてみてください。

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