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3DCG · Lumion

LumionのLiveSync完全ガイド|リアルタイム連携の仕組みと設定

編集部 読了 約11分

モデルを直すたびにLumionへ書き出し直していると、確認と修正の往復だけで時間が溶けていきます。「LiveSyncという言葉は聞くけれど、自分の使うソフトで本当に使えるのか」と迷っている方も多いのではないでしょうか。

Lumion LiveSyncは、CADソフト側で加えた変更をLumionの画面へその場で映すリアルタイム連携の機能です。書き出しと再インポートを繰り返さずに、モデリングと見え方の確認を同時に進められます。SketchUpやRevitをはじめ、建築でよく使う主要なCAD/BIMソフトに対応しています。

この記事では、LiveSyncの仕組み・対応ソフトの一覧・共通する設定の考え方・静的インポートとの使い分けまでを、ソフト別の手順に入る前の全体像として整理します。ソフトごとの具体的な操作は各連携記事で解説しますので、まず全体像をつかんでから自分のソフトの記事へ進んでください。

Lumion全体の位置づけを先に知りたい場合は、Lumion完全ガイドで価格や強み、他のレンダラーとの使い分けまでまとめています。

LiveSyncの仕組み|CADモデルとLumionをリアルタイムでつなぐ

LiveSyncは、CADソフトで加えた変更をその場でLumionの画面に映す連携機能です。書き出しと再インポートを繰り返さずに済むため、設計を詰める作業とビジュアルの確認を止めずに進められます。何が同期され、どんな前提で動くのかを押さえると、ソフト別の手順にもつまずきにくくなります。

LiveSyncとは何をする機能か

LiveSyncとは、CADソフト(SketchUpやRevitなど)とLumionを同時に起動しておき、CAD側の変更をLumionの画面へ自動で反映する仕組みのことです。片方でモデルを編集すると、もう片方の見た目がついてくる、と考えるとイメージしやすいと思います。

ここでの「リアルタイム」とは、保存や書き出しの操作を待たず、編集した直後に反映されるという意味です。壁を1枚動かせば、Lumion側のパースでもその壁が動きます。手を止めて書き出しコマンドを実行する必要がありません。

従来は「CADで直す→書き出す→Lumionに読み込む→確認する」という往復を、修正のたびに繰り返していました。LiveSyncはこの往復をなくし、CADで直したらLumionを見るだけで確認が済む状態にします。修正回数が多い案件ほど、削れる手間が大きくなります。

何が同期されるか(形状・マテリアル・視点)

LiveSyncで同期されるのは、主にモデルの形状(ジオメトリ)、マテリアルの割り当て、ライティング、そしてカメラの視点です。CAD側でこれらを変えると、Lumion側にも反映されます。逆に言えば、この4つが「連携で扱える範囲」の目安になります。

カメラ視点の同期(POV同期)は、Lumion 13.0以降で対応しています。CAD側で見ているアングルにLumionの視点も追従するため、CADで確認したい角度をそのままLumionのビジュアルで見られます(出典: Lumion公式 compatibility、2026年7月3日時点。対応開始バージョンはPhase後日に再確認予定)。

一方で、確定したモデルや外部データを受け渡す場面では、リアルタイム同期よりも静的インポート(ファイルを一度だけ読み込む方式)が向きます。この使い分けは記事の後半、静的インポートとの使い分けで整理します。同期で追い続けるべきか、一度読み込んで固定するべきかは、作業の段階によって変わるためです。

動作の前提条件(同一Windows PC・両ソフト同時起動)

LiveSyncは、同一のWindows PC上でCADソフトとLumionを同時に起動して使う仕組みです(出典: Lumion公式 compatibility、2026年7月3日時点)。両方が同じPCで動いていることが前提になるため、片方だけ立ち上げても同期は始まりません。

ここでつまずきやすいのが、2台のPCに分けたい、あるいはネットワーク越しに同期したいというケースです。LiveSyncはこうした構成には対応していません。設計担当のPCとレンダリング担当のPCを分ける運用を考えているなら、同期ではなくファイルの受け渡し(静的インポート)で進めることになります。

MacでCADソフトを使っている場合も、この点は確認しておきたいポイントです。LiveSyncはWindows前提の仕組みのため、Mac環境では同じようには動きません。自分の環境がWindowsかどうかを、導入前に見ておくと安心です。

LiveSyncに対応しているソフト一覧

LiveSyncは、建築でよく使う主要なCAD/BIMソフトに公式対応しています。自分が使うソフトが対応しているかをまず確認し、詳しい手順は各ソフト専用の記事で進めるのが近道です。ここでは対応ソフトを一覧で示し、どの記事に進めばよいかまで案内します。

建築で使われる主要対応ソフト

建築の現場で使われる代表的なソフトは、いずれもLiveSyncに対応しています。それぞれ得意な用途が違うため、自分の設計スタイルに合うソフトから連携を始めるとよいでしょう。

ソフト主な用途LiveSync対応連携手順の記事
SketchUpスケッチ感覚の設計対応(プラグイン)SketchUp連携の使い方
RevitBIM(建物情報モデル)対応(プラグイン)Revit連携ガイド
ArchiCADBIM(建物情報モデル)対応(プラグイン)ArchiCAD連携の使い方
Rhino自由曲面モデリング対応(プラグイン)Rhino連携の使い方
Vectorworks汎用CAD/BIM対応(プラグイン)Vectorworks・AutoCAD連携の使い方
AutoCAD汎用CAD対応(プラグイン)Vectorworks・AutoCAD連携の使い方

ソース: Lumion公式 compatibility(2026年7月3日時点)

表のとおり、BIMで設計を進めるならRevitやArchiCAD、手早くボリュームを検討したいならSketchUp、自由曲面が多いならRhinoといった具合に、普段のソフトからそのままLumionへつなげます。設計に使っているソフトを変えずにレンダラーだけ足せるのが、LiveSyncの実務的な利点です。VectorworksとAutoCADは同じ記事にまとめているので、どちらのユーザーもそこから手順を確認できます。

その他の対応ソフト

主要6ソフト以外にも、AllplanやBricsCADなど、LiveSyncに対応するソフトは広がっています。建築や土木でこれらを使っている場合も、連携の選択肢に入れて問題ありません。

ただし対応ソフトやその範囲は更新されていくため、ここで全部を並べるよりも、最新の状況を公式ページで見るのが確実です。自分の使うソフトが載っているかどうかは、Lumion公式 compatibility(2026年7月3日時点)で確認してください。載っていれば、後述の共通の設定の流れがそのまま当てはまります。

プラグインは無料で追加できる

LiveSyncを使うためのプラグインは、無料で提供されています(出典: Lumion公式 compatibility、2026年7月3日時点)。連携のために追加のライセンス費用がかかるわけではないので、Lumion本体を持っていれば追加コストなく試せます。

導入は、使っているCADソフトへプラグイン(またはアドオン)として追加する形です。Lumion本体とは別に、CAD側へ入れると考えてください。この「CAD側にプラグインを入れる」という第一歩は、どのソフトでも共通です。具体的な入手先や入れ方はソフトごとに違うため、各連携記事で解説しています。

LiveSyncを使うための共通の設定の考え方

ソフトごとに操作画面は違っても、LiveSyncの設定は「プラグイン導入→両ソフト起動→接続」という共通の型でとらえられます。この3ステップの流れを先に理解しておけば、どのソフトの連携記事を読んでも迷いにくくなります。ここでは共通の流れと、うまくつながらないときの見どころだけを押さえます。

プラグインの導入(各ソフトへの追加)

最初のステップは、使うCADソフトに対応したLiveSyncプラグインを入れることです。SketchUpならSketchUp用、RevitならRevit用と、ソフトごとに専用のプラグインが用意されています。これを入れないと、CAD側に同期を始めるためのボタンが出てきません。

導入で見落としやすいのが、バージョンの対応関係です。CADソフト側のバージョンとLumion側のバージョンには、対応する組み合わせがあります。手持ちの組み合わせが対応範囲かどうかは、Lumion公式 compatibility(2026年7月3日時点)と各連携記事で確認してください。ここがずれていると、プラグインを入れても動かないことがあるためです。

接続の基本手順(両ソフトを起動して同期を開始)

プラグインを入れたら、LumionとCADソフトの両方を起動し、CAD側のLiveSyncボタンで同期を開始します。この「両方を立ち上げてから、CAD側から接続する」という順番は、どのソフトでも共通です。片方だけでは同期が始まらないので、必ず両方を開いておきます。

初回に接続するときは、Lumion側で受け取り先のシーン(モデルを表示する空間)を用意しておくと流れがスムーズです。空のシーンを開いておけば、そこにCAD側のモデルが読み込まれてきます。ボタンの位置や画面の見た目はソフトごとに違うため、実際の操作画面に沿った説明は各連携記事で解説しています。

うまくつながらないときに見るところ

同期が始まらないときは、切り分けの順番を決めておくと原因を見つけやすくなります。確認するのは、両ソフトが同時に起動しているか、同じPC上で動いているか、そしてバージョンが対応範囲かの3点です。多くの場合、この3つのどれかが外れています。

動作が重いと感じるときは、PCの性能に左右される部分が大きいと考えてください。モデルの規模やグラフィック性能によって快適さが変わるため、ここで具体的な数値を断定するのは難しいところです。負荷を下げたいなら、まずは表示するモデルを軽くする方向で調整します。

これ以上の細かなトラブル対処は、ソフトごとに事情が異なります。特定のソフトで詰まったときは、そのソフトの連携記事と公式サポートを合わせて確認するのが確実です。

LiveSync(リアルタイム同期)と静的インポートの使い分け

すべてをLiveSyncで進める必要はありません。設計を詰める段階はLiveSync、確定したモデルや外部データは静的インポートと、目的で使い分けると効率的です。どちらか一方に決めるのではなく、作業の段階で切り替えるのが実務的な進め方になります。

LiveSyncが向く場面(設計途中の確認・反復)

LiveSyncが力を発揮するのは、モデルを何度も直しながら見え方を確かめる、反復の多い作業です。修正するたびにLumion側へ即反映されるので、書き出しの手間なく検討を進められます。

たとえばクライアントとの打ち合わせで、「外壁をもう少し明るい色に」「窓をひとつ増やしたい」と要望が変わったとき。CAD側で直せばLumionの画面に反映されるため、その場で見た目を見せながら話を進められます。意思決定のスピードが上がるのが、設計途中でLiveSyncを使う一番の利点です。

静的インポートが向く場面(確定モデル・外部データ)

モデルがほぼ固まった後や、LiveSyncに対応していないソフトからデータを受け取る場合は、静的インポート(ファイルを一度だけ読み込む方式)が向きます。同期で追い続ける必要がなくなり、Lumion側での作り込みに集中できるためです。

FBXなどの中間形式(ソフト間でモデルを受け渡すための共通ファイル形式)で受け取るケースも、静的インポートの担当です。どの形式が読み込めるか、どう読み込むかといった具体的な手順は、Lumionのファイル形式・インポートガイドで解説しています。対応形式を確認したいときは、そちらを参照してください。

実務での併用フロー

実務では、設計中はLiveSyncで詰め、モデルが確定したら静的インポートで整えて仕上げる、という併用が扱いやすい進め方です。検討のスピードと仕上げの作り込みを、段階ごとに使い分ける形になります。

編集部が両方式の役割を整理して使ってみました。所感として、片方に固執するとかえって手間が増える場面がありました。設計が動いている間は同期で追い、固まったら読み込んで固定する。この切り替えを意識すると、往復のムダも仕上げの手戻りも減らしやすいと感じます。どちらが優れているかではなく、いつどちらを使うかで考えるのがコツです。

応用|自分の使うソフトの手順記事へ進む次の一歩

LiveSyncは、対応ソフトを同一のWindows PCで同時に起動し、モデルとLumionをリアルタイムでつなぐ仕組みです。仕組みと共通の設定の型を押さえたら、あとは自分の使うソフトの手順に進むのが最短です。要点を振り返っておきます。

  • LiveSyncはCAD側の変更をLumionへ即時反映するリアルタイム連携で、書き出しと再インポートの手間を省けます。
  • SketchUp・Revit・ArchiCAD・Rhino・Vectorworks・AutoCADなど、建築の主要ソフトに公式対応しており、プラグインは無料です。
  • 同一のWindows PCで両ソフトを同時に起動するのが前提で、2台のPC間やネットワーク越しの同期には対応していません。
  • 設定は「プラグイン導入→両ソフト起動→接続」の共通の型でとらえられ、つながらないときはこの3点から切り分けます。
  • 設計中はLiveSync、確定モデルや外部データは静的インポートと使い分けると効率的です。

ここまでで全体像はつかめたはずです。次は、自分が普段使っているソフトの連携記事に進んで、実際の接続手順を確認してみてください。ソフトが決まっていれば、そのまま設定を始められます。