
建築の実務の中でのパース制作|小さなパースから作ること
- 建築パースの練習方法は、1人で作品を作るほかにある?
- 6つの段階を読み終えたあと、どう腕を上げればいいか分からない…
- 仕事の中でパースを作るとは、どういうことか知りたい
1人で作品を作り続ければ、パースの腕は上がると思うかもしれません。しかし、編集部は、建築に携わる仕事をして、その中で小さなパースを作り重ねることが、いちばんの練習になると考えます。
この記事で解説するのは、建築の仕事でパースを使う場面と、仕事の中で小さなパースを作る練習です。建築の仕事にもう就いている人も、これから就く人も、仕事の中でパースの腕を上げる道が分かります。
小さなパースとは、打ち合わせで見せる、部屋1つの内観のような、短い時間で作るパースのことです。
建築の仕事でパースを使う場面

パースを使うのは、パースを専門に作る会社だけではありません。施主に完成の姿を見せる建築の仕事でも、打ち合わせや提案にパースを使います。
編集部は、こうした仕事を、パースの練習の場として考えます。
パースを使う建築の仕事の例は、次の4つです。
- 設計事務所
- 工務店とハウスメーカー
- リフォーム会社
- 不動産会社
設計事務所
設計事務所が施主に設計の案を見せるときに使うのは、パースや3Dのモデル、模型です。基本設計では、平面図や立面図に加えて、イメージパースで施主と完成の姿を共有します。
設計事務所で施主に案を見せる方法は、次の記事で解説しています。
» 施主へのプレゼンテーション|図面・パース・動画・VRの使い分け
工務店とハウスメーカー
工務店とハウスメーカーが営業や打ち合わせの段階で使うのは、間取りの図面とパースです。図面とパースを見せて、施主が思い描く家と、会社が建てる家の姿をそろえます。
リフォーム会社
リフォーム会社がパースで施主に見せるのは、リフォームしたあとの姿です。リフォーム前の写真と、リフォーム後のパースを並べて見せることもあります。
打ち合わせでは、パースを見ながら色や素材、家具の配置を決めます。決まったことに合わせてパースを直すのも、パースを作る人の仕事です。
リフォーム前とリフォーム後のパースの見せ方は、次の記事で解説しています。
» リフォーム前とリフォーム後のパース|現況と同じアングルでの見せ方
不動産会社
まだできていない物件を見せるために、不動産会社が使うのは完成予想図(パース)です。広告に載せるパースには、守る決まりがあります。
不動産の広告に載せるパースの決まりは、次の記事で解説しています。
» 不動産広告のパース(完成予想図)の決まり|CGであることの明示と周りの状況
仕事の中で小さなパースを作る

仕事の中で作るパースには、見せる相手と、伝えたい完成の姿があります。見せる相手のいる1枚を作ることが、1人で作る練習との違いです。
たとえば、打ち合わせで床の色を2つの案で見比べるための、部屋1つの内観です。こうした1枚なら、短い時間で作れて、作る回数を重ねられます。
住宅の会社2社が自社のサイトに載せた社員の話にも、仕事で使うパースのために練習していた例があります。1社では、新しく入った社員が、素材や木の色を少しずつ変えてパースを作っていました。
もう1社は、お客様との打ち合わせで3Dのパースを使って提案しています。社員は、その打ち合わせで見せるパースを作る練習をしていました。
リフォーム会社の打ち合わせのように、パースは見せたあとに直すことがあります。見せた相手の声を受けて直す作業は、1人で作る練習には無いものです。
1人で抱え込まずに聞く

仕事の中でパースを作るときも、分からないところを1人でどうにかしようとせず、詳しい人に聞きます。詳しい人に聞けないまま1人で進めると、解決に時間がかかり、つまずいたままになりやすいからです。
聞くときに何を伝えればよいかは、次の記事で解説しています。
» 建築CAD・3DCGの質問のしかた|何をしたいかから聞くこと
仕事の中で小さなパースから作ろう

建築に携わる仕事では、施主に完成の姿を見せるためにパースを使います。その中で小さなパースを作り重ねることが、編集部の考えるいちばんの練習です。
この記事で解説したことは、次の3つです。
- 設計事務所・工務店とハウスメーカー・リフォーム会社・不動産会社では、施主などに見せるためにパースを使う
- 仕事の中で作る小さなパースには、見せる相手と、伝えたい完成の姿がある
- 仕事の中でも、分からないところは詳しい人に聞く
まずは、部屋1つの内観を、打ち合わせで床の色を見比べてもらうつもりで、2つの案で作ってみてください。
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