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  1. 建築CAD・3DCGの質問のしかた|何をしたいかから聞くこと

建築CAD・3DCGの質問のしかた|何をしたいかから聞くこと

編集部 読了 約5分

  • 質問するとき、何を書けばいい?
  • 質問しても、話がかみ合わない…
  • XY問題の意味を知りたい

分からないことがあったとき、自分が考えたやり方(手段)だけを聞けば早いと思うかもしれません。しかし、手段だけを聞くと、本当にしたいことが相手に伝わりません。

この記事で解説するのは、質問の前にすることと、何をしたいかから聞くことです。質問に書いておくことと、書いた質問の見本も分かります。

質問の基本は、何をしたいか(目的)から書くことです。

質問する前に調べて試す

本を開き、画面と模型を見比べながら調べている人
質問する前に、自分で調べて試す

質問する前に、まず自分で調べて試します。調べる先は、次の3つです。

  • 質問する場の過去の書き込み
  • ウェブの検索
  • ソフトの公式マニュアルや、よくある質問

試すとは、調べて見つけたやり方を、自分のソフトでやってみることです。調べた結果と試したことは、質問に書けるように残しておきます。

ただし、1人で長く悩み続ける必要はありません。たとえば15分など時間を決めて、それでも解決しなければ、講師や先輩、公式の相談の場で聞きます。

1人で抱え込むと、的外れな質問にもなりやすい、というのが編集部の考えです。

何をしたいかから聞く(XY問題)

画面を指さして話す人と、絵を手に戸惑っている人
手段だけを聞くと、聞く人と答える人の話がかみ合わないことがある

質問は、手段ではなく、何をしたいか(目的)から書きます。目的が分かれば、聞かれた人は、その作業にもっと合うやり方を教えられるためです。

本当にしたいこと(X)ではなく、自分が考えた手段(Y)だけを聞いてしまうことを、XY問題と呼びます。Yのやり方が分かっても、Xにもっと合うやり方があることには気づけません。

たとえば、2次元のCADのJw_cadで、通り芯の両側に壁の線を引きたい人がいたとします。Jw_cadでは、線を引く・消すといった機能の1つ1つを、コマンドと呼びます。

この人が、複線(基準の線から決めた距離だけ離れた平行な線を引くコマンド)の間隔の入れ方だけを聞いたとしましょう。答えを聞いても、片側ずつ引く方法しか知らないままになります。

目的の「通り芯の両側に壁の線を引きたい」から聞けば、両側を一度に引くやり方も教えてもらえます。たとえば、複線の[両側複線]のボタンや、2線コマンドです。

2線は、通り芯などの基準の線から、両側に決めた間隔で2本の線を同時に引くコマンドです。どれが合うかは、目的が伝わってはじめて、相手が選べます。

質問に書く4つのこと

質問に書くことを4つの枠に分けて思い浮かべながら、画面に向かう人
何をしたいか・起きていること・試したこと・画面とソフトの版を、質問に書く

質問に書くことは、次の4つです。

  • 何をしたいか
  • 実際に起きていること
  • 試したこと
  • 画面とソフトの版

何をしたいか

何をしたいかの書き方は、どうなってほしいか(期待する結果)の形です。たとえば「通り芯の両側に、壁の線を2本引きたい」のように、できあがりを1文で言います。

実際に起きていること

実際に起きていることには、表示されたエラーメッセージや症状を、そのまま書きます。原因の見立てに言い換えず、見たままを書くのがこつです。

問題が起きる前にしていた操作も、した順に書き添えます。

試したこと

試したことに書くのは、調べたこと・やってみたこと・その結果です。ほかに試してやめた手段があれば、やめた理由も書いておきます。

画面とソフトの版

画面は、スクリーンショット(画面の写し)を撮って添えます。ソフトの版(バージョン)とOSも、書いておきたい情報です。

たとえばVectorworksの公式のヘルプは、問い合わせで伝える情報として、製品の版・OS・パソコンの種類と性能・メモリの量を挙げています。

4つを埋めた質問の見本

先輩にパソコンの画面を見せながら質問している人
画面を見せながら、何をしたいかから聞く

4つを埋めた質問は、たとえば次のようになります。XY問題の節で出した、壁の線の例で書いた見本です。

口で聞くときも、この4つの順に話すと伝わります。

書くこと見本
何をしたいか通り芯の両側に、壁の線を2本引きたい
実際に起きていること両側を一度に引く方法が分からず、片側ずつしか引けない
試したこと複線で間隔を入れ、片側ずつ2回引いた
画面とソフトの版画面のスクリーンショット、Jw_cad 10.03.6、Windows 11

何をしたいかから書いて質問しよう

質問に書くことを4つの枠に分けて思い浮かべながら、画面に向かう人
何をしたいか・起きていること・試したこと・画面とソフトの版を、質問に書く

質問は、何をしたいか(目的)から書くと、本当にしたいことが聞かれた人に伝わります。

この記事で解説したことは、次の4つです。

  • 質問の前に、自分で調べて試し、時間を決めて聞く
  • 手段ではなく、何をしたいかから聞く(XY問題を避ける)
  • 起きていること・試したこと・画面とソフトの版を添える
  • 見本のように、4つを埋めてから聞く

次に質問するときは、最初の1文に「何をしたいか」を書いてみてください。

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この記事について

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