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Jw_cadの図面枠の作り方|余白・とじ代

編集部 読了 約11分

  • Jw_cadで、図面枠を作るには?
  • 図面枠のテンプレートが見つからない…
  • 図面枠の余白を何mmにすればいいか知りたい

2次元CADのJw_cad(ジェイダブリューキャド)で作図した図面には、用紙の端から余白をとった枠と、図面名などを書く欄を付けて印刷します。この枠と欄を合わせたものが、図面枠です。

ただし、図面枠を平面図と同じ1/100のレイヤグループ(レイヤをまとめた組)に描くと、紙の上では100分の1の大きさになります。

図面の中身が1/100でも、図面枠は用紙の大きさのまま描くので、作るのは縮尺1/1のグループです。

この記事では、JISの余白ととじ代から外枠の大きさを出し、図面枠専用のグループに矩形で外枠を作る手順を解説します。

あわせて、印刷できる範囲を確かめる枠の書き込み方と、作った図面枠をテンプレートにする方法も分かります。

画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)

図面枠とは

外枠を置いた
A1の用紙の中央に外枠(実線の四角)を置いた所。表題欄はまだ付けていない。外側の点線は用紙の端を示す用紙枠

図面枠は、作図する範囲を示す外枠と、図面名などを書く表題欄をまとめた、図面のまわりの枠です。住宅の規模の図面で使うのは外枠と表題欄で、大きな図面では図面一覧などを書くシート表を足すこともあります。

画像の点線は用紙枠で、用紙の範囲を画面に示す線です。用紙枠は印刷されないので、印刷に出す外枠は、線で描いて作ります。

図面枠の余白ととじ代

余白
図面の左上の角。外側の点線(用紙枠)と内側の実線(外枠)のあいだが余白

外枠の大きさは、用紙の大きさから余白を引いて決めます。余白は、用紙の端から外枠までのあいだを言います。

JIS(日本産業規格)の製図の決まりでは、余白はA0とA1で20mm以上、A2・A3・A4で10mm以上です。

とじ代は、図面をファイルにとじたとき、穴や金具で図面の中身が欠けないための余白です。JISの決まりでとじ代を付けるときは、表題欄からいちばん離れた左の端に、余白を含めて幅20mm以上をとります。

余白をJISのいちばん小さい値にしたときの、横置きの外枠の大きさは、次の表のとおりです。

用紙用紙の大きさ(mm・横×縦)余白(mm)外枠(mm・横×縦)とじ代を付けたときの外枠(mm・横×縦)
A1841×59420801×554801×554
A2594×42010574×400564×400
A3420×29710400×277390×277
A4297×21010277×190267×190

外枠の横は、用紙の横から左右の余白を引いた長さです。とじ代を付けると、左の余白が20mmになるので、A2〜A4の外枠の横は10mm短くなります。

A1は余白がもともと20mmあり、とじ代の20mmはこの余白に含まれます。そのため、とじ代を付けても外枠の大きさは変わりません。

図面枠のグループに切り替える

書込グループF
レイヤグループバーのF(赤い枠)を書込にした所。ステータスバーに[F-0]とS=1/1(赤い枠)

図面枠は、図面枠専用のレイヤグループに、縮尺1/1で作ります。ここでは、グループ0〜Eを平面図などに使い、いちばん最後のFを図面枠にする分け方で進めます。

Fのボタンを右クリックする

レイヤグループバーのFのボタン(画像の赤い枠)を右クリックします。Fが書込レイヤグループ(今、線を描き込む先のグループ)になり、ステータスバーに[F-0]と出ます。

縮尺が1/1かを確かめる

画面のいちばん下のステータスバーで、縮尺の表示がS=1/1かを見ます。初めの設定では、グループFの縮尺は1/1です。

1/1でないときの直し方は、「図面枠がうまく作れないとき」の節にまとめました。

矩形で外枠を作る

外枠の仮表示
用紙枠の左上と右下の角(赤い枠)の真ん中に出た、外枠の仮表示。ステータスバーに W=801.000 H=554.000(赤い枠)

外枠は、矩形の寸法の欄に外枠の大きさを入れ、用紙枠の2つの角の真ん中に置いて作ります。用紙はA1にしておき、用紙枠の角を右クリックで読めるように、まず用紙枠を画面に出します。

ここで作るのは、A1・横の用紙に入る801×554の外枠です。

用紙枠を表示する

「用紙枠を表示する」は、初めの設定ではオフです。メニューバーの設定から基本設定を選び、一般(1)のタブの用紙枠を表示するにチェックを入れてOKを押します。

用紙枠を表示する
一般(1)のタブの用紙枠を表示する(赤い枠)

用紙の端が点線で出ます。

線色2・実線にする

線属性の窓(線の色と種類を選ぶ窓)で、線色2・実線を選びます。初めの設定では、線色2は線色1より太く印刷されるので、外枠に使います。

矩形を選んで寸法を入れる

左のツールバーの矩形(四角のボタン)を押し、コントロールバー(作図ウィンドウの上の帯)の寸法の欄に「801,554」と入れます。横と縦は、カンマで区切ります。

矩形と寸法
矩形のボタンと、コントロールバーの寸法の欄(赤い枠)

用紙枠の左上の角から右ボタンで3時の方向へ動かす

用紙枠の左上の角で右ボタンを押したまま、マウスを時計の3時の方向へ少し動かし、ボタンを離します。ステータスバーに「2点間中心」と出ていれば、2つ目の点を待つ状態です。

用紙枠の右下の角を右クリックする

用紙枠の右下の角を右クリックすると、2つの角の真ん中を置く点にして、外枠の仮表示が出ます。

用紙の真ん中あたりで左クリックする

仮表示は、置く点に対してマウスのある側へずれます。マウスを用紙の真ん中あたりに動かし、仮表示が用紙の真ん中に来た所で左クリックします。

これで、外枠が用紙の中央に置けました。置いたあとも次の矩形の仮表示がマウスに付いてくるので、ほかのコマンドを選んで矩形を終えてください。

とじ代を付けたA2〜A4の外枠は、真ん中に置くと左右の余白が15mmずつになり、20mmのとじ代がとれません。左の余白が20mmになる位置に置きます。

印刷できる範囲の枠を書き込む

枠書込の枠
枠書込で書き込んだ枠(薄いピンクの実線)。Microsoft Print to PDF では、用紙枠の点線とほぼ重なった

矩形で作った外枠が、プリンターで印刷できる範囲に収まっているかは、印刷のモード(印刷の範囲を赤枠で確かめる状態)の枠書込で確かめられます。枠書込は、赤枠と同じ大きさの枠を図面に書き込む機能です。

書き込まれる枠の大きさは、プリンターが印刷できる範囲です。Microsoft Print to PDF では、用紙枠とほぼ重なります。

印刷のモードに入る

ファイルメニューの印刷を選びます。「プリンターの設定」の窓でプリンター名をMicrosoft Print to PDF、サイズをISOA1、向きを横にしてOKを押します。

赤枠を外枠の真ん中に合わせる

コントロールバーの基準点(赤枠を合わせる点)の右のボタンを、表記が中・中になるまで押します(初めの左・下から4回)。

範囲変更 (R)を押し、外枠の左上の角で右ボタンを押したまま3時の方向へ動かして離し、右下の角を右クリックします。

線の色を補助線色にする

線属性の窓で、線の色を補助線色にします。

書き込む枠は、今の書込レイヤに、今の線の色と種類で描かれます。補助線色は印刷されない線の色なので、この枠は印刷に出ません。

枠書込を押す

コントロールバーの枠書込を押すと、赤枠の位置に枠が書き込まれます。

枠書込のボタン
コントロールバーの枠書込(赤い枠)

ほかのコマンドを選んで抜ける

線など、ほかのコマンドを選ぶと、印刷のモードが終わり、書き込んだ枠が残ります。

外枠が書き込んだ枠の内側にあれば、外枠は印刷できる範囲に収まった状態です。紙のプリンターで書き込む枠の大きさは、プリンターごとに違います。

図面枠をテンプレートにする

名前を付けて保存
ファイルメニューの名前を付けて保存(赤い枠)

作った図面枠は、テンプレート(図面枠などを整えておき、次の図面で開いて使う図面)として保存しておきます。次の図面からは、テンプレートを開くだけで、整った状態から作図を始められるからです。

練習の線などは消して、図面枠だけを残した図面を用意します。ファイルメニューの名前を付けて保存で、「テンプレート_A1」のような名前を付けて保存します。

使うときは、テンプレートを開いてすぐ、別の名前で保存し直してください。そのまま作図して上書き保存すると、テンプレートの図面が書き換わります。

用紙の大きさごとに図面枠を作り、A1〜A4のテンプレートをそろえておくのがおすすめです。

テンプレートの図面枠のグループには、強プロテクト(消したり動かしたりできないようにする保護)をかけておきます。かけ方は、「Jw_cadの図面枠のレイヤとプロテクト」(準備中)で解説します。

図面枠がうまく作れないとき

グループの縮尺
「縮尺・読取 設定」の窓。左のレイヤグループ縮尺一覧で、[F]が1/1(赤い枠)

図面枠を作るときの困りごとのうち、外枠の位置と大きさに関わるものは、次の2つです。

  • 外枠が用紙の中央に来ない
  • 図面枠が小さすぎる・大きすぎる

外枠が用紙の中央に来ない

外枠が中央からずれる原因は、用紙枠の角を読めていないか、置くときのマウスの位置がずれていることです。用紙枠が出ていないと、角を右クリックしても点を読めません。

基本設定の一般(1)のタブで用紙枠を表示するにチェックを入れ、用紙枠の角を右クリックで読み直します。仮表示が用紙の真ん中に来ているかを見てから、左クリックで置きます。

図面枠が小さすぎる・大きすぎる

図面枠の大きさが合わない原因は、外枠を描いたグループの縮尺が1/1でないことです。たとえば1/100のグループに描くと、紙の上では100分の1の大きさになります。

外枠をF以外のグループに描いていたときは、グループFに描き直してください。グループFの縮尺が1/1でないときは、Fを書込グループにしてから、設定メニューの縮尺・読取で開く窓の縮尺の欄を1/1にします。

このとき見るのは、窓の全レイヤグループの縮尺変更のチェックが外れているかです。チェックが残っていると、Fだけでなく全部のグループが1/1になります。

縮尺を直したら、直す前に描いた外枠を消して、描き直してください。縮尺の変え方の手順は、「Jw_cadの用紙サイズと縮尺の設定|縮尺とレイヤグループの関係」にあります。

図面枠は専用のグループに、用紙の大きさのまま作ろう

図面枠
外枠の内側の下に表題欄を置いた図面枠と、中の図面

図面枠は、平面図とは別の専用のグループに、縮尺1/1で、用紙の大きさのまま作ります。この記事で解説したことは、次の6つです。

  • 余白はA1で20mm以上、A2〜A4で10mm以上で、A1の外枠は801×554
  • とじ代は、余白を含めて20mm以上を左の端にとる
  • 図面枠は、図面枠専用のグループ(例:F)に縮尺1/1で作る
  • 外枠は、矩形の寸法を入れ、用紙枠の2つの角の真ん中に置く
  • 枠書込で、外枠が印刷できる範囲に収まっているかを確かめる
  • 作った図面枠は、テンプレートとして保存して使い回す

表題欄の作り方は、「Jw_cadの表題欄の作り方|項目と配置」(準備中)が受け持ちます。まずはA1の用紙で、グループFに801×554の外枠を1つ作ってみてください。

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