図面を渡すときのPDF|ベクターPDFとラスターPDF
- ベクターPDFとラスターPDFは、何が違うの?
- もらった図面のPDFを拡大すると、線がギザギザになる
- 図面をPDFで渡すとき、どんなPDFにすればよいかを知りたい
図面のPDFには、線や文字を図形の情報で持つベクターPDFと、図面を画像で持つラスターPDFがあります。
同じように見える図面のPDFでも、この2つは中身が違います。中身が違うと、拡大したときの見え方や、AutoCADに読み込んだときの扱いが変わるのです。
この記事では、ベクターPDFとラスターPDFの違いと見分け方、AutoCADに読み込んだときの扱いを解説します。
読むと分かるのは、図面を渡すときにどちらのPDFにすればよいかです。
図面のPDFとは

PDFは、アドビが作った電子文書の形式です。フォントやレイアウトの情報を持ち、パソコンの機種やOSが違っても、同じ見た目で表示できます。
そのため、図面をPDFにすれば、どのパソコンでも同じ見た目で見てもらえます。
ベクターPDFとラスターPDFの違い

どのパソコンでも同じに見える図面のPDFにも、作られ方と中身の違う2つの種類があり、それがベクターPDFとラスターPDFです。
ベクターPDFとラスターPDFの違いは、次の2つです。
- ベクターPDFはCADから出したPDF
- ラスターPDFはスキャンしたPDF
ベクターPDFはCADから出したPDF
ベクターPDFは、CADから直接書き出したPDFで、線や文字を図形の情報(点の座標と線の式など)で持っています。
線を式で持つので、拡大しても線の輪郭が乱れません。
ラスターPDFはスキャンしたPDF
ラスターPDFは、紙の図面をスキャナーで読み込んで作ったPDFで、図面を画像で持っています。この画像は、ピクセルという小さな四角い点の集まりでできています。
線や文字があるように見えても、中にあるのは点の集まりで、線や文字の情報ではありません。
ベクターPDFとラスターPDFの見分け方

手元のPDFがどちらかは、次の2つで見分けます。
- 拡大して線を見る
- 文字を選べるかを見る
拡大して線を見る
PDFを拡大していくと、ベクターPDFは線が滑らかなままです。ラスターPDFでは、線に小さな四角の集まりが見えてきます。
文字を選べるかを見る
ラスターPDFでは、図面の文字を選んだり、検索したりできません。ベクターPDFは、文字の情報を持っていれば、文字を選べます。
そのため、文字を選べないPDFは、ラスターPDFか、文字の情報を持たないベクターPDFです。そのときは、拡大して確かめます。
AutoCADに読み込んだときの違い

AutoCADにPDFを読み込むと、2つは扱いが違います。
ベクターPDFの線や文字は読み込めますが、ラスターPDFは読み込んでも画像のままです。AutoCADは、画像を線に変えることはしません。
AutoCADがPDFから読み込めるのは、線・塗り潰し・画像と、TrueTypeというフォントで書かれた文字です。
ベクターPDFでも、寸法やハッチングは、ばらばらの図形として入ります。AutoCADのSHXというフォントで書かれた文字は、文字でなく線の形で入ります。
図面はCADから書き出したPDFで渡そう

この記事で見てきたことは、次の3つです。
- 作られ方:CADから出したか、スキャンしたか
- 見分け方:拡大した線の見え方と、文字を選べるか
- AutoCADでの扱い:線や文字を読み込めるか、画像のままか
図面をPDFで渡すときは、CADから書き出したベクターPDFにしましょう。拡大しても線が乱れず、受け取った人がAutoCADに読み込むこともできます。
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