search
  1. 図面を渡すときのPDF|ベクターPDFとラスターPDF

図面を渡すときのPDF|ベクターPDFとラスターPDF

編集部 読了 約5分

  • ベクターPDFとラスターPDFは、何が違うの?
  • もらった図面のPDFを拡大すると、線がギザギザになる
  • 図面をPDFで渡すとき、どんなPDFにすればよいかを知りたい

図面のPDFには、線や文字を図形の情報で持つベクターPDFと、図面を画像で持つラスターPDFがあります。

同じように見える図面のPDFでも、この2つは中身が違います。中身が違うと、拡大したときの見え方や、AutoCADに読み込んだときの扱いが変わるのです。

この記事では、ベクターPDFとラスターPDFの違いと見分け方、AutoCADに読み込んだときの扱いを解説します。

読むと分かるのは、図面を渡すときにどちらのPDFにすればよいかです。

図面のPDFとは

同じ図面のPDFを、パソコンとタブレットで同じように見ている人の挿絵
PDFは、パソコンの機種やOSが違っても同じ見た目で表示できます

PDFは、アドビが作った電子文書の形式です。フォントやレイアウトの情報を持ち、パソコンの機種やOSが違っても、同じ見た目で表示できます。

そのため、図面をPDFにすれば、どのパソコンでも同じ見た目で見てもらえます。

ベクターPDFとラスターPDFの違い

CADからPDFを書き出す人と、紙の図面をスキャナーで読み込む人を並べた挿絵
CADから書き出したPDFと、紙をスキャンしたPDFでは、中身が違います

どのパソコンでも同じに見える図面のPDFにも、作られ方と中身の違う2つの種類があり、それがベクターPDFとラスターPDFです。

ベクターPDFとラスターPDFの違いは、次の2つです。

  • ベクターPDFはCADから出したPDF
  • ラスターPDFはスキャンしたPDF

ベクターPDFはCADから出したPDF

ベクターPDFは、CADから直接書き出したPDFで、線や文字を図形の情報(点の座標と線の式など)で持っています。

線を式で持つので、拡大しても線の輪郭が乱れません。

ラスターPDFはスキャンしたPDF

ラスターPDFは、紙の図面をスキャナーで読み込んで作ったPDFで、図面を画像で持っています。この画像は、ピクセルという小さな四角い点の集まりでできています。

線や文字があるように見えても、中にあるのは点の集まりで、線や文字の情報ではありません。

ベクターPDFとラスターPDFの見分け方

タブレットに出した図面のPDFを、指で大きく広げて見ている人の挿絵
拡大したときの線の見え方で、2つを見分けられます

手元のPDFがどちらかは、次の2つで見分けます。

  • 拡大して線を見る
  • 文字を選べるかを見る

拡大して線を見る

PDFを拡大していくと、ベクターPDFは線が滑らかなままです。ラスターPDFでは、線に小さな四角の集まりが見えてきます。

文字を選べるかを見る

ラスターPDFでは、図面の文字を選んだり、検索したりできません。ベクターPDFは、文字の情報を持っていれば、文字を選べます。

そのため、文字を選べないPDFは、ラスターPDFか、文字の情報を持たないベクターPDFです。そのときは、拡大して確かめます。

AutoCADに読み込んだときの違い

PDFの図面をCADの画面に読み込んでいる人の挿絵
AutoCADに読み込むと、ベクターPDFとラスターPDFで扱いが違います

AutoCADにPDFを読み込むと、2つは扱いが違います。

ベクターPDFの線や文字は読み込めますが、ラスターPDFは読み込んでも画像のままです。AutoCADは、画像を線に変えることはしません。

AutoCADがPDFから読み込めるのは、線・塗り潰し・画像と、TrueTypeというフォントで書かれた文字です。

ベクターPDFでも、寸法やハッチングは、ばらばらの図形として入ります。AutoCADのSHXというフォントで書かれた文字は、文字でなく線の形で入ります。

図面はCADから書き出したPDFで渡そう

CADから書き出したPDFを、相手に送ろうとしている人の挿絵
図面をPDFで渡すときは、CADから書き出したベクターPDFにします

この記事で見てきたことは、次の3つです。

  • 作られ方:CADから出したか、スキャンしたか
  • 見分け方:拡大した線の見え方と、文字を選べるか
  • AutoCADでの扱い:線や文字を読み込めるか、画像のままか

図面をPDFで渡すときは、CADから書き出したベクターPDFにしましょう。拡大しても線が乱れず、受け取った人がAutoCADに読み込むこともできます。

あわせて読みたい

会員登録(無料)

記事やテーマのお気に入り・学習履歴・フォローが使えます。

この記事について

PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。

PERSC では、記事の次の段としてオンライン講座とプラグインを用意しています。