
Jw_cadの下図のトレース|画像やPDFを下図にした作図
- PDFの図面を、Jw_cadでなぞって描ける?
- 下図にした画像の縮尺が合わない…
- 画像を下に敷いてなぞる手順を知りたい
2次元CADのJw_cad(ジェイダブリューキャド)では、紙の図面をスキャンした画像を下図として下に敷き、その上から線をなぞって作図できます。
しかし下図の画像をほかの線と同じレイヤに置くと、うっかり動かしたり、下図ごと印刷したりしがちです。
この記事では、下図を予備のレイヤに置き、縮尺を合わせて動かないようにしてからなぞり、最後に下図を非表示にする流れを解説します。
画面:Jw_cad Version 10.03.6(Windows 11)下図のトレースとは

下図のトレースは、スキャンした図面や写真を下図として貼り込み、その上から線を引いて作図することです。リフォームで既存の紙の図面をなぞるときなど、実務でよく使う作図です。
PDFの図面は、そのままでは下図にできません。画像の挿入で選べる形式にPDFは無いので、JPGやPNGなどの画像にしてから使います。
下図の画像を予備のレイヤに置く

下図の画像は、ほかの線と分けて、予備のレイヤ(たとえばレイヤE)に置きます。レイヤは、図面の要素を種類ごとに分けて描く層です。
別のレイヤに分けておくと、あとで下図だけを非表示にしやすくなります。
レイヤEを
画面の右のレイヤバーで、Eのボタンを右クリックします。今から描く線や画像が入るレイヤ(書込レイヤ)が、レイヤEになります。
画像を
メニューバーの編集から画像編集を選び、画像挿入で下図の画像を選んで、図面の上を左クリックして置きます。
置いた画像は、横100mm(用紙の上での寸法)の小さな画像です。大きさを下図の寸法に合わせるのは、次の節です。
下図の縮尺を実寸に合わせる

下図の中で寸法の分かっている所を、その寸法で描いた四角に画像フィットで合わせます。合わせたら、測定で長さを確かめます。
画像フィットは、画像の中の2点を、図面の2点にぴったり合わせる機能です。画像の上では右クリックで点を拾えないので、画像の中の点は十分に拡大して左クリックで指示します。
寸法の
左のツールバーの矩形で、下図の寸法の分かっている所と同じ大きさの四角を描きます。
「画像フィット」
編集から画像編集を選び、コントロールバーの画像フィットにチェックを入れます。向きを変えないときは、回転するのチェックを外します。
画像の
寸法の分かっている所の対角の2点を、下図の画像の中で順に左クリックします。
描いた四角の
最初に描いた四角の、対角の2点を順に右クリックします。画像は、四角にぴったり合う大きさになります。
測定で
右のツールバーの測定を押し、測りたい辺の端を順に指示します。図面の線の端は右クリック、画像の上の点は左クリックで指示してください。

測った長さが下図の寸法と同じなら、下図は実寸どおりの大きさです。スキャンした図面にはゆがみや縮尺のずれがあるので、主要な寸法が合えば十分です。
下図と違う線色でなぞる

なぞる前に、下図のレイヤに強プロテクトをかけ、なぞる線は下図と違う線色(たとえば線色8)にします。強プロテクトは、そのレイヤを動かせなくし、表示も切り替えられなくする設定です。
書込レイヤを
レイヤバーの0のボタンを右クリックして、書込レイヤをレイヤ0に戻します。強プロテクトをかけたレイヤは、書込レイヤにできないためです。
レイヤEに
CtrlとShiftを押しながら、レイヤバーのEのボタンを左クリックします。ボタンに紫の×が付きます。

線色8を
メニューバーの設定から線属性を選びます。開いたダイアログで線色 8を押し、Okを押します。

下図の
左のツールバーの/(線のコマンド)を押し、下図の線の両端を順に左クリックで指示します。
等間隔の
左のツールバーの複線を押し、基準にする線を左クリックで選びます。
線を選んでから、コントロールバーの複線間隔の欄に数値(たとえば500)を打ってEnterを押し、線を引く側をクリックしてください。

複線は、1本の基準の線から、決めた距離だけ離れた平行な線を引くコマンドです。格子のように等間隔に並ぶ線は、1本ずつなぞらずに複線で引くと、数値で間隔が決まります。

なぞり終えたあとは、属性変更で、図面で使う線色に変えてもかまいません。
印刷やPDFの前に下図を非表示にする

印刷やPDFに出す前に、下図を置いたレイヤ(レイヤE)を非表示にします。スキャン画像が写ったまま図面を渡すと、受け取った人が混乱するためです。
強プロテクトを
もう一度CtrlとShiftを押しながら、Eのボタンを左クリックします。紫の×が消え、強プロテクトが外れます。
レイヤEを
レイヤバーのEのボタンを1回左クリックします。ボタンの字が消え、レイヤEが非表示になります。

全体表示で
作図ウィンドウで、マウスの左右のボタンを同時に押したまま右上へ動かし、全体表示をします。画面が書き直され、下図が見えなくなります。
あとは、印刷やPDFに出します。出したPDFを開いて、下図が写っていないかを必ず確かめてください。
下図を別のレイヤに置いて、違う線色でなぞろう

この記事で解説したことは、次の5つです。
- PDFは画像にしてから下図にする
- 下図は予備のレイヤ(たとえばレイヤE)に置く
- 寸法の分かっている所を画像フィットで合わせ、測定で確かめる
- なぞる前に下図のレイヤに強プロテクトをかけ、違う線色でなぞる
- 印刷やPDFに出す前に、強プロテクトを外して下図のレイヤを非表示にする
下図を置いたら、なぞる前に下図のレイヤに強プロテクトをかけてください。
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