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  1. CADデータの変換で起きること|文字化け・線種・縮尺のずれ

CADデータの変換で起きること|文字化け・線種・縮尺のずれ

編集部 読了 約5分

  • 受け取った図面の文字が、読めない記号になっている
  • 線の種類や図面の大きさが、送ってくれた人の図面と違って見える
  • 変換で何が崩れるのか、受け取ったときに何を確かめればよいかを知りたい

使っているCADが違う相手と図面をやりとりするときに使うのが、DXF(ほかのCADとの間で図面を受け渡すための形式)のような共通の形式です。

ところが、受け取ったDXFを開くと、文字が記号に化けていたり、送ってくれた人の図面と線種や大きさが違っていたりすることがあります。

この記事では、CADのデータを別の形式に変えたときに起きる4つの崩れの原因を解説します。4つとは、文字化け、線種とレイヤのずれ、縮尺と大きさのずれ、寸法がばらばらになることです。

読むと分かるのは、受け取った図面で確かめる所です。

CADデータの変換とは、図面のデータを別のCADが読める形式で書き出したり、その形式を別のCADで読み込んだりすることを指します。

CADデータの変換で崩れる理由

2台のパソコンの画面に同じ図面が映っていて、細かい所が少しずつ違って見える挿絵
同じ図面でも、ソフトや形式が変わると細かい所が崩れることがあります

CADデータの変換で崩れるのは、ソフトや形式によって情報の持ち方が違い、手元のパソコンに無いフォントもあるためです。

崩れ方は次の4つで、それぞれ原因が違います。

  • 文字化けとフォントの置き換え:文字コードの違いと、手元に無いフォント
  • 線種とレイヤのずれ:ソフトごとの持ち方の違いと、古い版の形式
  • 縮尺と大きさのずれ:DXFの数値に付かない単位と、Jw_cadで読むと受け取れない縮尺
  • 寸法がばらばらになる:Jw_cadで読むDXFでは受け渡せない、寸法の線と文字のつながり

文字化けとフォントの置き換え

画面に並んだ読めない記号を見て、首をかしげている人の挿絵
文字コードが合わないと、文字が読めない記号になります

文字化けとは、文字が別の文字や意味の分からない記号になって表示されることです。主な原因の1つは、書き出した側と違う文字コード(文字ごとに決めた番号の決まり)で読むことです。

日本語の文字コードには、シフトJIS(Shift-JIS)などがあります。Jw_cadがDXFで使う文字コードは、初めの設定でシフトJISです。

Jw_cadで開いたDXFが文字化けしたときは、送ってくれた人に、シフトJISで書き出し直してもらいます。

図面で使われたフォントが手元のパソコンに無いときは、文字の見た目が変わります。手元に無いフォントは、別のフォントに置き換えて表示されるためです。

線種とレイヤのずれ

線の種類が少し違う2枚の図面を見比べている人の挿絵
Jw_cadで読むと、線種や線の色はJw_cadの中の近いものに置き換わります

線種は実線や点線などの線の種類、レイヤは図面の要素を種類ごとに分けて描くための層のことです。どちらもソフトごとに持ち方が違うので、読み込むと、送ってくれた人の図面と同じにならないことがあります。

たとえばJw_cadで読むと、線種や線の色は、Jw_cadの中の近いものに置き換わります。読み込んだ線がどのレイヤに入るかは、書き出したソフト次第です。

送ってくれた人がDWG(AutoCADのファイル形式)やDXFを古い版の形式で保存したときにも、図面が崩れることがあります。

新しい版にしか無い情報は、消えたり、別の種類のものに変わったりすることがあるためです。

AutoCADでR12形式(古い版のAutoCADに合わせたDXF)で保存すると、複雑な線種は表示されません。レイヤの名前の空白は「_」に変わり、名前は32文字までになります。

縮尺と大きさのずれ

図面に定規を当てて、大きさが合っているかを確かめている人の挿絵
単位と縮尺が合わないと、図面の大きさが変わります

DXFの長さの数値には、単位が付いていません。そのため、読む側で単位を合わせないと、図面の大きさが変わります。

たとえばmmで描いた図面をmとして読むと、大きさは1000倍です。

Vectorworksでは、取り込むときの単位を「自動決定」のままにすると、図形の大きさが変わることがあります。

図面の大きさには、縮尺も関わります。CADでは、図形を実寸で描き、縮尺で用紙の上での大きさを決めます。

Jw_cadでDXFを読むときは、この縮尺を受け取れません。Jw_cadは、初めの設定では、DXFの図面の範囲と用紙の大きさから縮尺を計算して読みます。

読んだあとは、縮尺が合っているかを確かめましょう。

寸法がばらばらになる

寸法の線と文字が別々の図形に分かれてしまった図面の挿絵
Jw_cadでDXFを開くと、寸法は線と文字に分かれます

Jw_cadでDXFを開くと、寸法はただの線と文字に分かれます。

これは、Jw_cadでDXFを扱うときの仕様です。Jw_cadで読むDXFでは、寸法の線と文字をつなげておく情報を受け渡せません。

受け取った図面を確かめよう

受け取った図面を開いて、1つずつ指さしで確かめている人の挿絵
受け取った図面は、文字・線・レイヤ・縮尺・寸法を順に確かめます

CADデータの変換で崩れる原因は、文字コードの違い、手元に無いフォント、ソフトごとの線種やレイヤの持ち方、DXFの数値に付かない単位、寸法のつながりなどでした。

受け取った図面で確かめる所は、次の5つです。

  • 文字:文字化けしていないか
  • 線の色と線種:線の色と線種が入っているか
  • レイヤ:線がどのレイヤに入ったか
  • 縮尺と大きさ:縮尺が合っているか、図面の大きさが変わっていないか
  • 寸法:寸法の線と文字が入っているか

受け取った図面を開いたら、この5つを順に確かめてみてください。

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この記事について

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