平面図の書き方|通り芯から壁・開口の順に
- 平面図は、どの線から描き始めればいいの?
- 通り芯・壁・開口部は、どの順に作図するの?
- 平面図の描き方の手順を知りたい
平面図を読むときは、できあがった図を見れば済みます。しかし、自分で作図するときは、白い用紙や CAD の画面を前にして、最初の1本をどこに引くかで迷うでしょう。
この記事では、Web で読める平面図の描き方の解説の記事のうち、手順を書いた11本を比べました。見本の家の1階平面図を作図する順に沿って、多くの記事に共通する進め方と、書き手で分かれる所を解説します。
平面図は、建物を水平に切り、真上から見た図です。11本のうち8本が通り芯を最初に引き、6本が壁と柱 → 開口部 → 設備 → 文字の順に進めます。
平面図に書くこと

見本の家の1階平面図には、通り芯、壁と柱、窓とドア、設備と階段、室名、寸法、方位を書きました。辞典によると、平面図は通常、床から約1m 上で切った図なので、壁と柱は切り口の形で表します。
何を書くかの決まりは場面によって違い、国が発注する建物の工事には、図面の書き方を決めた基準があります(以下、国の工事の基準)。
国の工事の基準が平面図に書く事項として挙げるのは、通り芯とその間の寸法、方位、柱・壁・建具の位置と種類、室名、床の高さの違い、断面図の切る所などです。
建築士の設計製図の試験では、令和7年の二級の問題が平面図に求めた事項は、建物の主な寸法、室名、通し柱と耐力壁の印、矩計図の切る所と向きなどです。
見本の家の図には、このうち通り芯とその間の寸法、柱と壁、建具、室名、方位を書きました。
平面図を作図する順

手順を書いた解説の記事11本のうち8本が、通り芯から始めています。残りの3本のうち、1本は面積の表から始め、建築士の試験向けの記事2本は、中心線を引かずに壁の厚みから始めていました。
通り芯のあとは、壁と柱、開口部、設備と家具、文字の順に進める記事が6本でした。見本の家は、この順に寸法を加えて、次の5つの段で作図しました。
- 通り芯を引く
- 壁と柱を作図する
- 開口部を作図する
- 設備と階段を作図する
- 室名と寸法を書く
通り芯を引く
見本の家では最初に、柱や壁の中心に、位置の基準になる通り芯を一点鎖線で引きました。国の工事の基準では基準線と呼び、柱の中心に引く決まりです。
見本の家は 910mm の升目です。南北に走る通り芯を東西に9本、東西に走る通り芯を南北に8本引き、端に X0〜X8、Y0〜Y7 の記号を付けました。
通り芯を先に引くのは、基準をあとで直すと、ほかの線も動いて手戻りが大きくなるからです。この理由は、解説の記事2本が挙げているものです。
壁と柱を作図する
解説の記事4本は、壁を、壁の中心の線(壁芯)と柱の中心から両側に厚みを取って作図すると書いています。そのうち2本は、下書きしてから仕上げの線にすると説明しています。
見本の家では、壁の厚みを 150mm として、壁芯の両側に 75mm ずつ取りました。柱は、通り芯が交わる所や壁の端に置き、この段では壁を細い線の下書きにしています。
開口部を作図する
見本の家では、壁を作図したあとに、窓とドアの位置で壁を切って開口部の記号を描き込みました。窓には引違いの記号を、ドアには開く向きを示す円弧を描いています。
見本の家では、この段で開口部を切ってから、壁を太い線に仕上げています。開口部の位置をいつ取るかは書き手で分かれ、壁を作図したあとが4本、壁芯と一緒に開口の端を先に取るのが2本でした。
設備と階段を作図する
見本の家では、開口部のあとに、浴槽・洗面台・便器・キッチンなどの設備と、階段を作図しました。設備と階段は、壁より細い線で描いています。
建築の図面では、切った所を太い線に、切らずに見えている所を細い線にします。解説の記事5本がこう書き、編集部が集めた公開されている平面図でも、線の太さが読めた7件のうち6件で壁がいちばん太い線でした。
室名と寸法を書く
見本の家では、最後に室名と寸法を書き込み、方位も添えました。手順を書いた解説の記事では、文字を最後に置く記事が6本でした。
寸法をいつ入れるかは、通り芯を引いた直後とする記事が5本、最後とする記事が5本で、分かれました。見本の家では、寸法を最後にまとめて入れ、外から全体、通り芯の間、窓とドアの端の位置の3段にしています。
書き手で分かれる所

柱と壁の前後、開口部の位置を取る時、寸法を入れる時の3つは、書き手で順が分かれます。
柱と壁は、柱を先に作図する記事が3本、壁と柱を一緒に下書きする記事が4本、開口部から壁、柱へ進む建築士の試験向けの記事が1本でした。
寸法を通り芯の直後に入れる記事のうち2本は、通り芯の誤りをそこで確かめるためと説明しています。分かれる所はあっても、手順を書いた11本のうち8本は通り芯から始めていました。
平面図は通り芯から作図しよう

手順を書いた解説の記事11本のうち8本が、通り芯を最初に引きます。この記事で見本の家を作図した順は、次の5つです。
- 通り芯を引く
- 壁と柱を作図する
- 開口部を作図する
- 設備と階段を作図する
- 室名と寸法を書く
書き手で分かれる3つの所は、職場でどの順にしているかを確かめてみてください。
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