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  1. 平面図の書き方|通り芯から壁・開口の順に

平面図の書き方|通り芯から壁・開口の順に

編集部 読了 約5分

  • 平面図は、どの線から描き始めればいいの?
  • 通り芯・壁・開口部は、どの順に作図するの?
  • 平面図の描き方の手順を知りたい

平面図を読むときは、できあがった図を見れば済みます。しかし、自分で作図するときは、白い用紙や CAD の画面を前にして、最初の1本をどこに引くかで迷うでしょう。

この記事では、Web で読める平面図の描き方の解説の記事のうち、手順を書いた11本を比べました。見本の家の1階平面図を作図する順に沿って、多くの記事に共通する進め方と、書き手で分かれる所を解説します。

平面図は、建物を水平に切り、真上から見た図です。11本のうち8本が通り芯を最初に引き、6本が壁と柱 → 開口部 → 設備 → 文字の順に進めます。

平面図に書くこと

見本の家の1階平面図のできあがり。通り芯と記号、壁と柱、開口部、設備と階段、室名、寸法、方位を書いた図
見本の家(木造2階建て)の1階平面図。値は例。編集部が作図

見本の家の1階平面図には、通り芯、壁と柱、窓とドア、設備と階段、室名、寸法、方位を書きました。辞典によると、平面図は通常、床から約1m 上で切った図なので、壁と柱は切り口の形で表します。

何を書くかの決まりは場面によって違い、国が発注する建物の工事には、図面の書き方を決めた基準があります(以下、国の工事の基準)。

国の工事の基準が平面図に書く事項として挙げるのは、通り芯とその間の寸法、方位、柱・壁・建具の位置と種類、室名、床の高さの違い、断面図の切る所などです。

建築士の設計製図の試験では、令和7年の二級の問題が平面図に求めた事項は、建物の主な寸法、室名、通し柱と耐力壁の印、矩計図の切る所と向きなどです。

見本の家の図には、このうち通り芯とその間の寸法、柱と壁、建具、室名、方位を書きました。

平面図を作図する順

見本の家の1階平面図を作図する5つの段。1 通り芯、2 壁と柱、3 開口部、4 設備と階段、5 室名と寸法
見本の家で、作図する順の段ごとに編集部が作図。値は例

手順を書いた解説の記事11本のうち8本が、通り芯から始めています。残りの3本のうち、1本は面積の表から始め、建築士の試験向けの記事2本は、中心線を引かずに壁の厚みから始めていました。

通り芯のあとは、壁と柱、開口部、設備と家具、文字の順に進める記事が6本でした。見本の家は、この順に寸法を加えて、次の5つの段で作図しました。

  • 通り芯を引く
  • 壁と柱を作図する
  • 開口部を作図する
  • 設備と階段を作図する
  • 室名と寸法を書く

通り芯を引く

見本の家では最初に、柱や壁の中心に、位置の基準になる通り芯を一点鎖線で引きました。国の工事の基準では基準線と呼び、柱の中心に引く決まりです。

見本の家は 910mm の升目です。南北に走る通り芯を東西に9本、東西に走る通り芯を南北に8本引き、端に X0〜X8、Y0〜Y7 の記号を付けました。

通り芯を先に引くのは、基準をあとで直すと、ほかの線も動いて手戻りが大きくなるからです。この理由は、解説の記事2本が挙げているものです。

壁と柱を作図する

解説の記事4本は、壁を、壁の中心の線(壁芯)と柱の中心から両側に厚みを取って作図すると書いています。そのうち2本は、下書きしてから仕上げの線にすると説明しています。

見本の家では、壁の厚みを 150mm として、壁芯の両側に 75mm ずつ取りました。柱は、通り芯が交わる所や壁の端に置き、この段では壁を細い線の下書きにしています。

開口部を作図する

見本の家では、壁を作図したあとに、窓とドアの位置で壁を切って開口部の記号を描き込みました。窓には引違いの記号を、ドアには開く向きを示す円弧を描いています。

見本の家では、この段で開口部を切ってから、壁を太い線に仕上げています。開口部の位置をいつ取るかは書き手で分かれ、壁を作図したあとが4本、壁芯と一緒に開口の端を先に取るのが2本でした。

設備と階段を作図する

見本の家では、開口部のあとに、浴槽・洗面台・便器・キッチンなどの設備と、階段を作図しました。設備と階段は、壁より細い線で描いています。

建築の図面では、切った所を太い線に、切らずに見えている所を細い線にします。解説の記事5本がこう書き、編集部が集めた公開されている平面図でも、線の太さが読めた7件のうち6件で壁がいちばん太い線でした。

室名と寸法を書く

見本の家では、最後に室名と寸法を書き込み、方位も添えました。手順を書いた解説の記事では、文字を最後に置く記事が6本でした。

寸法をいつ入れるかは、通り芯を引いた直後とする記事が5本、最後とする記事が5本で、分かれました。見本の家では、寸法を最後にまとめて入れ、外から全体、通り芯の間、窓とドアの端の位置の3段にしています。

書き手で分かれる所

平面図の作図の順で、書き手によって分かれる3つの所を、記事の本数とともに並べた表。柱と壁の前後、開口部の位置を取る時、寸法を入れる時
平面図の作図の手順を書いた解説の記事11本を比べて、編集部が作成。本数は、その所に触れた記事だけを数えた

柱と壁の前後、開口部の位置を取る時、寸法を入れる時の3つは、書き手で順が分かれます。

柱と壁は、柱を先に作図する記事が3本、壁と柱を一緒に下書きする記事が4本、開口部から壁、柱へ進む建築士の試験向けの記事が1本でした。

寸法を通り芯の直後に入れる記事のうち2本は、通り芯の誤りをそこで確かめるためと説明しています。分かれる所はあっても、手順を書いた11本のうち8本は通り芯から始めていました。

平面図は通り芯から作図しよう

この記事のまとめの表。平面図に書くこと、作図する5つの段、書き手で分かれる所
この記事のまとめ。編集部が作成

手順を書いた解説の記事11本のうち8本が、通り芯を最初に引きます。この記事で見本の家を作図した順は、次の5つです。

  • 通り芯を引く
  • 壁と柱を作図する
  • 開口部を作図する
  • 設備と階段を作図する
  • 室名と寸法を書く

書き手で分かれる3つの所は、職場でどの順にしているかを確かめてみてください。

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この記事について

PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。

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