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ComfyUIのrgthree-comfy|グループとノードの切り替えでのワークフローの整理

編集部 読了 約12分

*2026年9月28日に確認した内容です。rgthree-comfy の公式の README(GitHub に置かれた、作った人による説明の文書)によります。画面は、編集部の PC(Windows 11)のポータブル版(Python ごと1つのフォルダに入った Windows 向けの ComfyUI。ComfyUI v0.37.0・フロントエンド 1.52.7・画面の表示は日本語)に rgthree-comfy(2026年9月25日のコミット・版 1.0.2608312342)を入れて撮りました。

rgthree-comfy は、ComfyUI に機能を足すカスタムノード(ほかの人が作って公開しているノード)のまとまりです。グループ(ノードを囲む枠)ごとにノードを止めたり動かしたりするノード、画面の中の決めた場所へすぐ移るノード、見出しを置くノードなどが入っていて、大きなワークフロー(ノードをつないだ処理の流れ)を整理するのに使えます。画面の上の進み具合のバーや、選んだ出力だけを実行する右クリックのメニューなど、ComfyUI の画面の改良も含まれます。

rgthree-comfyはワークフローを整理するカスタムノード

rgthree-comfy のノードは、名前の最後に「(rgthree)」が付き、ノードライブラリ(画面の左のサイドバーの「ノード」で開く一覧)の「rgthree」の分類に並びます。編集部の PC では、37種類のノードがありました。

この記事では、ワークフローの整理に使うノードと機能を扱います。

目的ノード・機能
グループごとにノードを止めるFast Groups Muter・Fast Groups Bypasser
選んだノードを止めるFast Muter・Fast Bypasser・Mute / Bypass Repeater・Mute / Bypass Relay・Random Unmuter・Node Collector・Fast Actions Button
画面の中を移動する・見出しを置くBookmark・Label・Reroute
画面の改良進み具合のバー・Queue Selected Output Nodes・グループの見出しの切り替えなど

rgthree-comfy には、このほかに Seed・Context・Image Comparer・Power Lora Loader・Power Prompt・Any Switch・Power Primitive・Power Puter・Display Any など、画像を作る処理そのものに使うノードも入っています。

rgthree-comfyを入れる

README の入れ方は、次のとおりです。

  1. コマンドプロンプトなどで、ComfyUI のフォルダの中の custom_nodes のフォルダに移る
  2. git clone https://github.com/rgthree/rgthree-comfy.git を実行して、rgthree-comfy を取ってくる
  3. ComfyUI を起動し直す

編集部の PC には Git(ファイルを取ってくる道具)を入れていないので、GitHub から rgthree-comfy の zip ファイルをダウンロードし、ComfyUI\custom_nodes\rgthree-comfy に展開しました。rgthree-comfy のために別に入れる必要のあるパッケージ(Python の部品)はありませんでした。起動し直すと、画面の一番上に進み具合のバー(何もしていないときは「Idle」)が出ました。右上の実行のボタンの左には、rgthree-comfy のボタン2つ(rgthree-comfy・Workflow Bookmarks)が加わりました。

グループをまとめて止める

グループは、複数のノードを囲む枠です。Fast Groups Muter は、ワークフローの中のグループを自動で集め、グループごとに中のノードを止める(ミュート)・動かすを切り替えるノードです。Fast Groups Bypasser は、止める代わりにバイパス(実行のときに飛ばして、入ってきたデータをそのまま次へ渡す)にします。

編集部は、公式ドキュメントの例のワークフロー(SD1.5 のモデルで画像を1枚作るもの)を「モデルとプロンプト」「生成」「保存」の3つのグループに分け、Fast Groups Muter を置きました。

3つのグループと、Fast Groups Muter。モデルとプロンプトのグループのノードが暗く止まり、Fast Groups MuterのEnable モデルと…がnoになっている
右下の Fast Groups Muter の「Enable モデルと…」を no にしたところ。左の「モデルとプロンプト」のグループのノードが止まって暗くなった(rgthree-comfy 1.0.2608312342)

Fast Groups Muter には、グループごとに「Enable 〈グループの名前〉」の行ができます。行の yes・no を押すと、そのグループの中のノードがまとめて止まったり動いたりします。行の右の矢印は、そのグループへ画面を移すボタンです。

README によると、Fast Groups Muter の並べ方や絞り込みは、ノードのプロパティ(右クリックの「プロパティ」か「プロパティパネル」)で変えられます。

プロパティすること
matchColors決めた色のグループだけを並べる(red・pale_blue などの色の名前か、#a4d399 のような色の番号。カンマで区切って複数)
matchTitle名前が合うグループだけを並べる
showNavグループへ移る矢印を出すか(初めは出す)
showAllGraphsサブグラフの中のグループも並べるか(初めは並べる)
sort並べ方(名前の順・画面の位置の順・自分で決めた順。初めは位置の順)
customSortAlphabet自分で決めた順のときの、並べる順の文字
toggleRestriction同時に動かせるグループを、1つまでか、いつも1つにする

README では、止めるノードの選び方について、次のように説明しています。ComfyUI は、ワークフローを実行するとき、出力のノード(「画像を保存」など)から後ろへさかのぼって、要るノードを動かします。そのため、途中のノードを止めても、その先の処理は止まらず、エラーになります。ある流れを止めたいときは、その流れの最後の出力のノード(例では「画像を保存」)を止めます。出力のノードが止まれば、その流れのノードはどれも動きません。ここまでが README の説明です。上の画像は、グループごとに止まる様子を見せるために、途中の「モデルとプロンプト」のグループを止めたものです。ComfyUI の公式ドキュメントでも、止めた(Never の)ノードのあとのノードはデータを受け取れないとしているので、この状態のまま実行すると、あとのノードにデータが届きません。

ノードのミュートとバイパスの違いは、「ComfyUIのノードのプロパティ|名前・色・バイパス」の記事で解説しています。

ノードをまとめて止める

Fast Muter は、つないだノードを止める・動かすための切り替えの一覧を作るノードです。止めたいノードの出力を、Fast Muter の入力につなぐと、ノードごとに「Enable 〈ノードの名前〉」の行ができます。Fast Bypasser は、止める代わりにバイパスにします。

Kサンプラーと VAEデコードの出力を Fast Muter の入力につなぎ、Enable Kサンプラー・Enable VAEデコードの行ができたところ
「Kサンプラー」と「VAEデコード」の出力を Fast Muter につないだところ。入力は、つなぐたびに1つずつ増える(rgthree-comfy 1.0.2608312342)

README に載っている、止めるためのほかのノードは次のとおりです。

ノードすること
Mute / Bypass Repeater自分のモード(ミュート・バイパス・動かす)を、つないだ入力のノード全部に伝える。入力をつないでいないときは、自分がいるグループのノード全部に伝える
Mute / Bypass Relayつないだ入力のノードのモードを見て、Repeater へ伝える。入力が全部ミュートならミュート、全部バイパスならバイパス、1つでも動いていれば動かす
Random Unmuter実行するとき、つないだ入力のノードのうち1つだけを、でたらめに選んで動かす(入力のノードは全部ミュートにしておく)
Node Collectorたくさんのノードをまとめて受けて、次のノードへ渡す。README によると、つなげる先は今のところ Fast Muter・Fast Bypasser・Mute / Bypass Relay だけ
Fast Actions Buttonボタンを押すと、つないだノードをミュート・バイパス・動かすに切り替える。ボタンにはショートカットのキーも決められる

README では、Repeater の出力を Fast Muter につなぐと、Fast Muter の1つの切り替えで多くのノードをまとめて止められる、という組み合わせも紹介しています。

ワークフローの中を移動するBookmark

Bookmark は、置いた場所へキーひとつで画面を移すためのノードです。「shortcut_key」に押すキー、「zoom」に移ったときの拡大の倍率を入れます。README によると、キーを押すと、Bookmark のノードが画面の左上に来るように画面が移ります。

Label は、キャンバスに文字の見出しを置くノードです。表示される文字は、ノードの名前(タイトル)です。文字の大きさ・フォント・色・揃え・背景の色・角の丸み・傾きは、ノードのプロパティで変えます。README によると、ノードをダブルクリックすると、プロパティのパネルが開きます。

右上に「ここで画像を作る」のLabel、右下に保存の所という名前のBookmarkのノード。shortcut_keyは1、zoomは1.00
上が Label(文字の大きさを28にした)。右下が Bookmark(名前を「保存の所」にし、shortcut_key は 1)(rgthree-comfy 1.0.2608312342)

編集部の PC では、キャンバスで 1 のキーを押すと、「保存の所」の Bookmark へ画面が移りました。画面の右上の Workflow Bookmarks のボタンを押すと、ワークフローの中の Bookmark が「[1] 保存の所」のように一覧で出て、押すとその場所へ移ります。README によると、shortcut_key には「alt + shift + !」のような、複数のキーの組み合わせも入れられます。

rgthree-comfy の Reroute は、ComfyUI の Reroute(リンクの中継のノード)を改良したものです。README によると、右クリックのメニューで、幅・高さ・つなぐ向きを変えられます。ComfyUI の Reroute は、「ComfyUIの補助のノード|Primitive・Reroute・Note・計算」の記事で解説しています。

グループの見出しの切り替えとそのほかの改良

rgthree-comfy は、ノードのほかに、ComfyUI の画面にも機能を足します。

出力のノード(「画像を保存」など)を右クリックすると、メニューに「Queue Selected Output Nodes (rgthree)」と「Queue Group Output Nodes (rgthree)」が加わります。「Queue Selected Output Nodes (rgthree)」は、選んだ出力のノードまでの流れだけを実行します。「Queue Group Output Nodes (rgthree)」は、README に説明が無く、編集部は使っていません。

画像を保存を右クリックしたメニュー。プロパティパネルの下にQueue Selected Output Nodes (rgthree)とQueue Group Output Nodes (rgthree)が加わっている
「画像を保存」の右クリックのメニュー(rgthree-comfy 1.0.2608312342)

README によると、このメニューで実行するときも、ワークフロー全体を一度まとめてから、要らないノードを取り除いて ComfyUI に送ります。そのため、実行のたびにシードの値を変える設定などは、実行されないノードでも働きます。ComfyUI にも、選んだ出力だけを実行する部分実行の機能があります。部分実行は、「ComfyUIの実行とキュー|部分実行」の記事で解説しています。

README に載っている、そのほかの改良は次のとおりです。

  • Progress Bar:画面の一番上に、キューの数・今の実行の進み具合・ステップのあるノードの進み具合を出す細いバー
  • Quick Mute/Bypass Toggles in Group Headers:グループの見出しの右上に、グループの中のノードを止める・バイパスにするボタンを出す(初めは切ってある)
  • Auto-Nest Subdirectories in long Combos:モデルの一覧のような長い一覧を、フォルダごとに分けて出す(初めは切ってある)
  • Import Individual Node Widgets:前に作った画像や JSON のワークフローをキャンバスへドラッグして、同じノードの値(シードやプロンプトなど)だけを取り込む(初めは切ってある)
  • Copy Image:画像のあるノードの右クリックのメニューに、画像をクリップボードに写す項目を足す(ComfyUI にも同じ項目があるときは足さない)
  • Link Fixer:ComfyUI を起動した状態で http://127.0.0.1:8188/rgthree/link_fixer を開く。そこへ画像か JSON のワークフローをドラッグすると、壊れたつながりを調べて直す

rgthree-comfyの設定

rgthree-comfy の設定の画面は、画面の右上の rgthree-comfy のボタンを押して出る「Settings (rgthree-comfy)」から開きます。README によると、キャンバスの何もない所の右クリックのメニューの「rgthree-comfy」からも開けます。

Settings - rgthree-comfyの画面。Features・Menus・Groupsの分類に、Prompt Progress Barなどの項目とチェックの欄が並ぶ
rgthree-comfy の設定の画面(rgthree-comfy 1.0.2608312342)

編集部の PC の設定の画面には、次の項目が並びました(✓は、rgthree-comfy を入れた直後にチェックが入っていた項目)。

分類項目内容
FeaturesPrompt Progress Bar ✓画面の上に進み具合のバーを出す。バーの高さ(16)と、上か下か(top)も選べる
FeaturesImport Individual Nodes Widgets前のワークフローから、同じノードの値だけを取り込む
MenusEnable Top Bar Menu ✓画面の上に rgthree-comfy のボタン(ブックマーク・設定)を出す
MenusShow ‘Queue Selected Output Nodes’ ✓右クリックのメニューに、選んだ出力のノードだけを実行する項目を出す
MenusAuto Nest Subdirectories in Menus長い一覧をフォルダごとに分ける
MenusShow Bookmarks in context menu ✓rgthree-comfy の右クリックのメニューに Bookmark の一覧を出す
GroupsShow fast toggles in Group Headersグループの見出しに切り替えを出す。設定の画面の説明の文では「止める・バイパス・キューに入れる」、README では「止める・バイパス」
Power Lora LoaderShow info badge/button などPower Lora Loader の表示
AdvancedDetect Corrupt Workflowsつながりの壊れたワークフローを読み込んだとき、画面の上にお知らせを出す

変えたら「Save」を押して保存します。README によると、設定は rgthree-comfy のフォルダの rgthree_config.json に入り、このファイルでしか変えられない細かい設定もあります。編集部は、設定を変えていません。

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この記事について

PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。

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