
ChatGPTでの事務所の発信と広告の文面|Webサイト・SNS・不動産の表示の決まりでの確認
- ChatGPT で事務所の Web サイトの文章を作れる?
- SNS に載せる竣工した建物の紹介文を、早く書きたい
- 物件の広告で使ってはいけない言葉を知りたい
事務所の Web サイトや SNS の文面は、ChatGPT に下書きを頼めます。
不動産の物件の広告になる文面には業界の決まりがあり、「最高」「完ぺき」「日本一」のような言葉は、裏付けの資料が無ければ使えません。
ChatGPT の出力は常に正確とは限りません。下書きの事実が正しいか、言葉が決まりに合うかは、自分で確かめることになります。
この記事で解説するのは、事務所の発信や物件の紹介文を ChatGPT で下書きし、決まりで確かめる方法です。読み終えると、物件の広告で気をつける言葉と表示が分かります。
物件の広告の決まり(表示規約)は、不動産の表示に関する公正競争規約のことで、景品表示法にもとづいて業界が決めたものです。
ChatGPT の機能は2026年10月時点、規約は2025年8月26日施行の規約集のものです。発信の文面で確かめる2つの決まり

事務所の発信の文面で確かめる決まりは、次の2つです。
- 物件の広告になる文面なら、不動産の表示規約
- どの文面でも、ChatGPT の利用規約
表示規約が当たるのは、不動産の事業者が一般の人に向けて出す、住まいの広告です。広告の制作を頼まれた広告会社なども、規約の趣旨にのっとった広告をつくるよう努めることになっています。
設計事務所でも、施主や不動産会社から物件の広告の文面を頼まれたときは、この規約で確かめるのが筋です。竣工した住宅を実績として紹介する文は、物件の広告とは分けて考え、事実と次の利用規約で確かめます。
ChatGPT の利用規約は、人が作ったものではない出力を、人が作ったものと表示することを禁じています。
ChatGPT の出力そのものを、人が作った文として表示しないでください(手を入れた文の表示のしかたまでは、規約に書かれていません)。
物件の広告で気をつける3つのこと

物件の広告で気をつけることは、次の3つです。
- 使い方に決まりのある言葉
- CG と完成予想図の表示
- 書かなければならない事項
使い方に決まりのある言葉
使い方に決まりのある言葉は、物件や会社を、一番に、安く、欠けのないものに思わせる言葉です。
表示規約が挙げる6種類のうち、主な4種類は次のとおりで、裏付ける合理的な根拠の資料を持っていなければ使えません。
- 最上級を意味する言葉(最高・最高級 など)
- 著しく安いと思わせる言葉(格安・激安 など)
- 欠けるところがない意味の言葉(完全・完ぺき・絶対・万全 など)
- ほかより優れている意味の言葉(日本一・業界一・当社だけ・抜群 など)
最上級の言葉と安さの言葉は、資料を持っていても、根拠の事実を一緒に書くときだけ使えます。
残りの2種類は、「特選」「厳選」などの言葉と、「完売」の言葉です。「新築」も意味が決まっていて、工事の完了から1年未満で、まだ住んだ人のいない建物のことです。
CG と完成予想図の表示
建物の CG や完成予想図は、そうであることを示して使い、周りの様子は今の状態と違えて描きません。物件の規模や形などを事実と違って、または実際より良いと思わせる表示は、不当な表示になります。
広告のパースの決まりは、不動産広告のパース(完成予想図)の決まり|CGであることの明示と周りの状況で詳しく解説しています。
書かなければならない事項
インターネット広告・チラシ・新聞や雑誌の広告・パンフレットなどで物件を広告するときは、物件の種別ごとに決まった事項を、見やすい大きさで書くのが決まりです。
たとえば中古マンションでは、広告主の名称・電話番号・取引態様(売主・代理・媒介などの取引での立場)・所在地・交通・階・専有面積・建築年月・価格・管理費などが要ります。
分譲する住宅など、ほかの種別の事項は規約の別表で確かめます。
工事の完了前の物件は、建築確認などの処分があったあとでなければ広告できません。
ChatGPTで発信の文面の下書きを作る

文面の下書きで ChatGPT に渡すのは、載せる事実と、使わない言葉です。渡していない事実を足さないよう、頼む文の中で断っておきます。
下書きの作り方は、次の2つの手順です。
- 載せる事実を渡して、下書きを頼む
- 決まりのある言葉と、表示が要る所を挙げさせる
載せる事実を
ChatGPT の新しいチャットに、次の文を送ります。【 】の所は、載せる中身に合わせて書き換えてください。
【不動産会社から頼まれた、分譲する住宅】の紹介文の下書きを作ってください。
物件の種別は【新築の一戸建て】、載せる媒体は【Web サイト・チラシ】、使う画像は【写真・CG・完成予想図】です。
載せる事実は次のとおりです。【所在地・交通・構造・規模・工事の完了の年月・設計で工夫した所】
ここに書いていない事実は足さないでください。
最上級・安さ・欠けるところがない・ほかより優れている、の意味の言葉は使わないでください。
実績として竣工した住宅を紹介する文なら、1行目を【事務所の Web サイトに載せる、竣工した住宅の紹介文】に書き換え、2行目は消します。載せる事実は、載せてよいと施主に確かめたものだけにします。
決まりのある
続けて、下書きの中を見直させます。
下書きの中に、最上級・安さ・欠けるところがない・ほかより優れている、の意味の言葉と、「新築」の語があれば挙げてください。
CG や完成予想図を使う所と、物件の種別ごとに書かなければならない事項が抜けていそうな所も挙げてください。
この段階の紹介文と一覧は、規約と元の資料にまだ当てていない下書きです。実績の紹介文なら、手順2は1行目だけを送ります。
文面の事実と表示を確かめる

紹介文を載せる前に確かめるのは、次の4つです。ChatGPT の公式の説明も、大事な数・名前・日付・主張を確かめるよう勧めています。
- 事実:所在地・規模・工事の完了の年月・構造などが、図面や契約の書類と同じか
- 言葉:一覧に挙がらなかった所も含め、決まりのある言葉と「新築」の使い方が規約に合うか
- 表示:CG や完成予想図の断り書きと、書かなければならない事項がそろっているか。工事の完了前なら、建築確認などのあとか
- 表し方:ChatGPT の出力そのものを、人が作った文として表示していないか
決まりのある言葉は、裏付けの資料が無ければ消します。最上級と安さの言葉は、根拠の事実を書き添えていなければ消してください。
物件の広告で迷う言い方は、首都圏や東海の不動産公正取引協議会が出している相談事例で確かめられます。
ChatGPTで発信の文面を下書きし、表示の決まりで確かめてから載せよう

事務所の発信の文面は、事実を渡して ChatGPT に下書きさせ、物件の広告なら表示規約の言葉と表示を確かめてから載せます。
この記事で見てきた節は、次の4つです。
- 発信の文面で確かめる2つの決まり
- 物件の広告で気をつける3つのこと
- ChatGPTで発信の文面の下書きを作る
- 文面の事実と表示を確かめる
次に物件の紹介文を頼まれたら、載せる事実を書き出して、ChatGPT に下書きと言葉の一覧を作らせてみてください。
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