CADで建築図面を作図するのに必要な知識|建築の知識・製図・操作
- CADで建築図面を作図するには、何を知っておけばいい?
- CADの操作は覚えたのに、図面が仕上がらない…
- 建築の基礎知識が、図面にどこまで要るのか知りたい
CAD(コンピューターで設計と製図をするソフト)の使い方を覚えれば、建築図面も作図できると思うかもしれません。
しかし、CADの操作を覚えただけでは、建築図面は作図できるようになりません。
この記事で解説するのは、CADで建築図面を作図するのに要る3つの知識です。3つの知識がそれぞれ受け持つものと、学ぶ順も分かります。
3つの知識とは、建築の知識・製図の知識・CADの操作です。
CADで建築図面を作図するのに必要な知識とは

CADで建築図面を作図するのに必要な知識は、建築の知識・製図の知識・CADの操作の3つです。CADの操作のほかに、あと2つの知識を身につけます。
たとえば、平面図の壁を作図するとき、CADの操作で分かるのは線の引き方です。壁がどんな材料でできていて、図面にどう表すかは、建築と製図の知識で決まります。
建築図面に必要な3つの知識

建築図面に必要な知識は、次の3つです。
- 建築の知識
- 製図の知識
- CADの操作
建築の知識
建築の知識は、図面に何を作図するかを決める知識です。木造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造の構造の違いや、建築で使う用語がこれに当たります。
構造の違いが分かれば、柱や壁がどんな部材でできているかが分かり、作図するものが決まります。
製図の知識
製図の知識は、図面を読み取り、決まりどおりに作図するための知識です。図面の線や記号が何を表しているかが分からないと、決まりどおりに作図できません。
編集部は、どう作図すれば現場に伝わるかを知ることも、製図の知識に入ると考えています。図面は、工事をする人が読んで使うものだからです。
CADの操作
CADの操作は、線や文字や寸法を、ソフトで作図する技能です。建築と製図の知識で決めたことを、CADの操作で図面の形にします。
どれかが欠けるとつまずく理由

3つの知識のどれかが欠けると、作図の途中で手が止まります。作図の1つの場面に、3つの知識が同時に要るためです。
つまずきやすいのは、縮尺やレイヤのように、図面と操作の両方にかかわる所です。縮尺は製図の決まりで、レイヤはCADの機能なので、どちらの知識が欠けても作図の途中で迷います。
そのため、編集部は、3つのどれも欠かさず、ある程度まで知っておくことが要ると考えています。1つだけを深く学んでも、ほかの2つが欠けていれば作図は仕上がりません。
3つの知識を学ぶ段階

3つの知識は、建築図面の学び方の6つの段階の中で、少しずつそろえていきます。それぞれの段階で、本や記事を読んで知ることと、CADで手を動かす練習を組み合わせます。
6つの段階と、そこで主に身につける知識は、次の表のとおりです。
| 段階 | 主に身につける知識 |
|---|---|
| 1. 図面を読む | 製図の知識(図面を読み取る) |
| 2. CADの操作を知る | CADの操作 |
| 3. 図面に要る建築の知識を知る | 建築の知識 |
| 4. 図面の書き方と決まりを知る | 製図の知識(決まりどおりに作図する) |
| 5. 構造図と設備図を読む | 製図の知識と建築の知識 |
| 6. 施工図と工事を知る | 建築の知識と製図の知識(施工図) |
段階ごとに読むものと、次へ進む目安は、「建築図面の勉強方法とは|図面を読むことから施工図までの学習ロードマップ」(準備中)にまとめる予定です。
3つの知識をそろえて、建築図面の作図に進もう

CADで建築図面を作図するには、CADの操作のほかに、建築の知識と製図の知識が要ります。
この記事で解説したことは、次の4つです。
- 必要な知識は、建築の知識・製図の知識・CADの操作の3つ
- 建築の知識は「何を」、製図の知識は「どう表すか」を決め、CADの操作で形にする
- どれかが欠けると、作図の途中で手が止まる
- 3つは、6つの段階の中で少しずつそろえる
CADの操作を覚えたのに図面が仕上がらないときは、建築と製図のどちらの知識で止まっているかを確かめてみてください。
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