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  1. 3DCGのファイル形式|OBJ・FBX・glTF・USD・STL

3DCGのファイル形式|OBJ・FBX・glTF・USD・STL

編集部 読了 約6分

  • OBJとFBXは、何が違うの?
  • glTFやSTLという形式を、どんなときに使うのか分からない
  • 作ったモデルを別のソフトに渡すとき、どの形式で書き出せばよいかを知りたい

3DCGのソフトで作った建物などの立体(モデル)をほかのソフトに渡すときは、書き出し(エクスポート)をします。書き出すときに選ぶ形式には、OBJ・FBX・glTF・USD・STLなどがあります。

ただ、持てる情報は形式ごとに違い、書き出した形式が持てない色や動きは、渡す先に届かないのです。

この記事では、5つの形式について、それぞれ何を持てて何に使うのかを解説します。読むと分かるのは、渡す先に合わせてどの形式で書き出せばよいかです。

3DCGのファイル形式とは、3DCGのモデルを保存したり、別のソフトに渡したりするときのファイルの形式のことです。

3DCGのファイル形式とは

パソコンで作った建物の立体のモデルを、別のパソコンへ送り出している人の挿絵
3DCGのモデルを別のソフトへ渡すときは、ファイル形式によって渡せる情報が違います

モデルの形と一緒に、色や質感・動き・カメラとライトをどこまで持てるかは、3DCGのファイル形式ごとに違います。

ここでいう色や質感は、マテリアルとテクスチャの2つです。マテリアルは面の色や質感の設定、テクスチャは面の色や凹凸などを場所ごとに変える画像や模様を指します。

動きとは、アニメーションのことです。カメラとライトは、3DCGのシーン(物を置いた作品の1場面)にあるカメラと照明を指します。

5つの形式が持てる情報を比べると、次の表のとおりです。

形式形色や質感動きカメラとライト主な使い道
OBJ○○(基本のマテリアル)××形と基本の色や質感を渡す
FBX○○○○ソフトどうしで動きのあるモデルを渡す
glTF○○○○Webやアプリで見せる
USD○○○○組み立てたシーンを渡す
STL○(三角形)×(標準では)××3Dプリンターで模型にする

OBJは動かすための骨組みを持てず、動きも持てないと書く解説が多くあります。FBX・glTF・USDはどれも全部を持てますが、よく使われる場面が違います。

OBJとFBXの違い

止まった建物の模型と、動く人の模型を見比べている人の挿絵
動きを渡せるかどうかも、形式によって違います

3DCGのソフトどうしでモデルを受け渡すときに使われるのが、OBJとFBXです。

OBJとFBXの違いは、次の2つです。

  • OBJは形と基本の色や質感を渡せる形式
  • FBXは動きまで渡せる形式

OBJは形と基本の色や質感を渡せる形式

OBJは、テキストの形式で、形と基本のマテリアルを持ちます。動かすための骨組み(アーマチュア)や、カメラ、ライトは持てません。

マテリアルを書くのは、OBJと組になる「.mtl」という拡張子の別のファイルです。テクスチャの画像も、別のファイルです。

OBJは、書き出したフォルダごと渡します。

FBXは動きまで渡せる形式

FBXは、3DCGのソフトどうしの受け渡しに広く使われる形式です。とくに、動きのあるキャラクターや複雑なシーンを受け渡すときに使われます。

持てるのは、形・マテリアル・テクスチャのほかに、カメラとライト、動きのデータまでです。

glTFとは

タブレットで建物の立体のモデルを指で回して見ている人の挿絵
glTFは、Webのページやアプリで3Dモデルを表示するための形式です

glTFは、Webのページやアプリで3Dモデルを送って表示するための形式です。ファイルを小さくし、表示するまでの処理も軽く済むように作られています。

持てる情報は、FBXやUSDと同じく、形・マテリアル・テクスチャ・カメラ・ライト・動きまで全部です。

Blenderで書き出すときは、画像まで1つのファイルにまとめた「.glb」と、画像を別のファイルにする「.gltf」を選べます。「.glb」なら、1つのファイルで渡せます。

USDとは

家具や建物の部品を1つのシーンに組み立てている人の挿絵
USDは、たくさんのモデルを1つのシーンに組み立てたまま受け渡せます

USDは、たくさんのモデルを1つのシーンに組み立てたまま、ソフトの間で受け渡せる形式です。1つのモデルやアニメーションの受け渡しにも使えます。

Blenderのように、画像までまとめて1つのファイルにした「.usdz」で書き出せるソフトもあり、こちらも1つのファイルで渡せます。

STLとは

3Dプリンターで建物の模型を作っている人の挿絵
STLは、3Dプリンターで模型を作るときに使われます

STLは、3Dプリンターで模型を作るときに使う形式です。立体の表面を、三角形の集まりで表します。

三角形ごとに持つのは、頂点(三角形の角)の座標と面の向きだけです。色やテクスチャは、標準では入りません。

STLには長さの単位の情報も無いので、受け取るソフトが読む単位に合わせて書き出します。

たとえばBlenderで、1単位を1mとしたモデルをmmで読む3Dプリンターのソフトへ渡すときの、書き出しのスケールは1000です。

渡す先に合わせて形式を選ぼう

書き出しの形式を選ぶ画面を見ながら考えている人の挿絵
書き出すときは、渡す先のソフトが読める形式を選びます

3DCGのファイル形式を選ぶときに見るのは、渡す先のソフトが読めることと、渡したい情報をその形式が持てることです。

この記事で見てきた5つの形式を、もう一度並べます。

  • OBJ:形と基本の色や質感を渡す
  • FBX:ソフトどうしで動きまで渡す
  • glTF:Webやアプリで見せる
  • USD:組み立てたシーンを渡す
  • STL:3Dプリンターで模型にする

渡す先がほかの3DCGのソフトか、Webか、3Dプリンターかと、動きやカメラとライトまで渡したいかを確かめてから、書き出す形式を選んでみてください。

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この記事について

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