建築CAD・3DCGソフトの公式マニュアルの使い方|公式の情報と解説サイト・動画の違い
- 公式マニュアルって、どこにある?
- 解説サイトや動画と公式マニュアル、どっちを見ればいいか分からない…
- Blenderのマニュアルを日本語で読みたい
解説サイトや動画があれば、公式マニュアルは要らないと思うかもしれません。しかし、解説サイトや動画は、作ったときのソフトの版(バージョン)のままなので、自分の画面と違うことがあります。
この記事で解説するのは、公式の情報と解説サイト・動画の違いです。主なソフトの公式マニュアルがどこにあり、どう使うかも分かります。
公式マニュアルは、ソフトの提供元が出している使い方の説明書です。
公式マニュアルとは

公式マニュアルとは、ソフトを作って配っている提供元が出している、使い方の説明書です。形は、ウェブで読めるものや、ソフトといっしょに入っているものなどです。
提供元は、マニュアルのほかにも、ソフトの中の短い説明や、学ぶための講座を出しています。この記事では、提供元が出しているものをまとめて「公式の情報」と呼びます。
公式の情報と解説サイト・動画の違い

公式の情報と解説サイト・動画の違いは、誰が出し、何をもとにしているかです。解説サイト・動画は、もとの情報を、提供元以外の人が説明し直したものです。
2つの違いを、出す人・もとにするもの・版で並べます。
| 公式の情報 | 解説サイト・動画 | |
|---|---|---|
| 出す人 | ソフトの提供元 | 提供元以外の人や会社 |
| もとにするもの | ソフトそのもの | 公式の情報や、書いた人の操作 |
| 版 | 版ごとに出ていることが多い | 作ったときの版のまま |
出どころに近いかどうかで、公式の情報を一次情報、それをもとにした解説を二次情報と呼ぶこともあります。
解説サイトや動画と自分の画面が違うときは、作ったときの版と、自分の版が違うのかもしれません。そのときに確かめる先が、公式の情報です。
主なソフトの公式マニュアル

建築CAD・3DCGで使われる主なソフトは、公式マニュアルの置き場所がそれぞれ違います。この記事で取り上げるソフトは、次の3つです。
- Blender
- Jw_cad
- Vectorworks
Blender
Blender(3DCGを作るソフト)の公式マニュアルは、ウェブで読めて、日本語のページもあります。
2026年10月の時点で、日本語のページは「Blender 5.2 LTS」(LTSは、長く使うための版)のマニュアルです。
ページにある言語のボタン(日本語のときは「ja」)で、ほかの言語にも切り替えられます。
日本語のページでも、一部の章は英語のままです。マニュアルは、ウェブのページの形と電子書籍の形でダウンロードしておけば、ネットにつながっていなくても読めます。
学ぶ場としてBlenderの公式のサポートのページが案内するのが、Blender Studioです。その入門の講座「Blender Fundamentals 4.5 LTS」は、英語です。
講座は会員向けですが、最初の章などには無料で見られる節があります。
マニュアルは 5.2、講座は 4.5 と、同じ公式の情報でも、どの版について書いたものかが違うので、自分の版に合うものを選んで読みます。
Jw_cad
Jw_cad(2次元の図面を作図するCAD)のヘルプは、Jw_cadのフォルダーに入っているヘルプのファイル(Jw_cad.chm)です。標準のインストール先に入れたなら、場所は C:\JWW の中です。
ただし、このヘルプは 10.02.1 までの内容で、2026年10月の時点で最新の 10.03.6 とは画面が違う所があります。版ごとの変更点は、公式サイトのバージョン情報のページで確かめられます。
Vectorworks
Vectorworksの公式のヘルプを開く場所は、ソフトのヘルプメニューです。2026年版のヘルプは、日本語で読めます。
学ぶための動画を見られるのは、開発元のVectorworks, Inc.が運営する「Vectorworks University」です。
よくある質問や不具合の情報は、日本の提供元のVectorworks Japanが「製品別Q&A」にまとめています。
公式マニュアルの使い方

公式マニュアルの使い方は、次の3つです。
- 自分の版を確かめて、その版のマニュアルを開く(BlenderとJw_cadの例で説明します)
- ソフトの中から、使っている機能の説明を開く
- 解説サイトや動画で分からない所を、公式マニュアルで引いて確かめる
自分の版を確かめる場所は、ソフトの画面か、パソコンの設定です。たとえばBlenderなら、画面のいちばん下の段(ステータスバー)の右に版が出ます。
版が分かったら、Blenderのマニュアルのページにある版のボタン(今の版の「5.2」と出ます)で、自分の版に切り替えます。
4.5 LTS などの前の版を開く入口は、そこにある「Older Versions」です。4.5 LTS のマニュアルにも、日本語のページがあります。
Jw_cadの版は、Windows 11なら[設定]→[アプリ]→[インストールされているアプリ]で見られます。10.03.6 の場合の表示は、「Jw_cad バージョン 10.3.6.0」です。
Blenderでは、ソフトの中から説明を開くこともできます。ボタンにカーソルを少し置いたときに出る短い説明が、ツールチップです。
ボタンにカーソルを置いて F1 を押すと、その機能の公式マニュアルのページが開きます。ただし、マニュアルのページが用意されていないボタンもあります。
解説サイトや動画で分からない所があったら、同じ機能を公式マニュアルで引いてください。解説サイトや動画を自分の版のマニュアルと見比べると、画面が違うわけも分かります。
自分の版の公式マニュアルを開いてみよう

公式マニュアルは、提供元が版ごとに出している、使い方の説明書です。
この記事で解説したことは、次の4つです。
- 公式の情報は提供元が出し、解説サイト・動画は提供元以外の人が説明し直したもの
- 解説サイト・動画は、作ったときの版のまま
- Blender・Jw_cad・Vectorworksは、公式マニュアルの置き場所が違う
- 公式マニュアルは、自分の版を確かめてから開く
まずは、使っているソフトの版を確かめて、その版の公式マニュアルを開いてみてください。
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