Blenderの押し出し|面・辺・頂点の押し出しと面の差し込み
- 平面から、高さのある箱を立ち上げたい
- 押し出したのに、形が変わって見えない
- 面の内側に、窓枠のような一回り小さい面を作りたい
押し出しは、面・辺・頂点を引き出して、つながった形を足す操作です。面の内側に一回り小さい面を作るのは、Iキーの面の差し込みです。
押し出したのに形が変わらないときは、この記事の最後の「押し出しがうまくいかないとき」を見てください。
形を作る作業が、建築パースを作る流れのどこに入るかは、Blenderで建築パースを作るための全体像で解説しています。
画面:Blender 5.2.2 LTS(日本語の表示)面を押し出す方法
面を押し出すときは、編集モードで面を選び、Eキーを押して長さを打ち、Enterキーで決めます。面は表の向き(法線)に沿って動くので、上を向いた平面なら上へ伸びます。
平面を
ファイルメニューの新規から全般を選び、新しいファイルを開きます。初めからある立方体をクリックしてXキーの削除で消し、Shift+Aキーでメッシュの平面を追加してください。
追加した平面は 2 m 四方です。
統計は、3Dビューポートの左上に頂点と面の数を出す設定です。ヘッダーの右にあるオーバーレイの ∨ を開き、チェックを入れておきます。
編集モードにする
ポインターを3Dビューポートの中に置き、Tabキーで編集モードにします。追加した直後の平面は、面が選ばれた状態です。
E キーで
Eキーを押し、0.5と打ってEnterキーを押してください。平面が上へ 0.5 m 伸び、高さ 0.5 m の箱になります。
元の面は底として残り、上の面と4枚の側面ができます。左上の統計では、頂点の数が 4 から 8 に、面の数が 1 から 6 になりました。
辺や頂点を押し出す方法
辺を押し出すと面が、頂点を押し出すと辺が足されます。辺や頂点には面の向きが無いので、EキーのあとにX・Y・Zキーで向きを決めてから長さを打ちます。
床の線から壁の面を立ち上げるときは、辺をZキーで上へ押し出してください。
平面に
Ctrl+Zキーで前の節の押し出しを取り消し、平面に戻します。
奥の
キーボードの上の段の2キーで辺の選択モードにし、平面の奥(Y 軸の+の向き)の辺をクリックします。Eキー、Yキーの順に押し、1と打ってEnterキーを押してください。
角の
上の段の1キーで、頂点の選択モードにします。クリックするのは、奥へ足した面の角のうち、X 軸の+側で奥にある頂点です。
Eキー、Xキーの順に押し、1と打ってEnterキーを押してください。
2 m 四方の平面の奥に面が1枚足されて奥行きが 3 m になり、X 軸の+側へ辺が1本伸びました。統計は頂点 7・面 2 です。
頂点を押し出しても、面は増えません。
向きの違う面をそれぞれの向きに押し出す方法
向きの違う面を一緒に押し出し、それぞれの向きに出すときは、Alt+Eキーのメニューから法線に沿って面を押し出しという項目を選びます。
比べる方法は、次の3つです。
- Eキー(Alt+Eキーのメニューでは面を押し出し)
- 法線に沿って面を押し出し
- 個々の面で押し出し
立方体を
Tabキーでオブジェクトモードに戻し、Shift+Aキーでメッシュの立方体を追加します。
平面と重ならないように、立方体を右へ動かします。Gキー、Xキーの順に押し、3と打ってEnterキーを押してください。
Tabキーで編集モードにし、上の段の3キーで面の選択モードにします。Alt+Aキーで選択を外し、上の面をクリックしてから、手前(Y 軸の-の向き)の面をShift+クリックで選択に加えます。
法線に
Alt+Eキーを押して法線に沿って面を押し出しを選び、0.5と打ってEnterキーを押してください。上の面は上へ、手前の面は手前へ 0.5 m 出ます。
ほかの2つも試す
Ctrl+Zキーで取り消し、次はAlt+Eキーの個々の面で押し出しで 0.5 m 押し出します。もう一度取り消してから、Eキーでも 0.5 m 押し出してください。
Eキーでは2つの面が斜めにまとめて動くので、上へも手前へも約 0.35 m しか出ません。3つの違いは次の表のとおりで、寸法は編集部が立方体全体の大きさを測った値です。
| 方法 | 出る向き | 面どうし | 寸法 Y・Z(元は 2 m) | 頂点・面 |
|---|---|---|---|---|
| Eキー(面を押し出し) | 2つの面の向きの間の斜め | つながったまま | 2.3536 m | 14・12 |
| 法線に沿って面を押し出し | それぞれの面の向き | つながったまま | 2.5 m | 14・12 |
| 個々の面で押し出し | それぞれの面の向き | 切り離される | 2.5 m | 16・14 |
個々の面で押し出しは、面を別々の箱にしたいときに使います。
Alt+Eキーのメニューと同じ項目は、3Dビューポートのヘッダーのメッシュの押し出しにもあります。
面を内側へ押し込む方法
立方体の上の面のように、まわりを側面に囲まれた面を押し込むときは、Alt+Eキーの多様体を押し出しを使ってください。
Eキーで押し込むと、新しい側面が元の側面と同じ所に重なって残ります。重なった所が、レンダリングで黒くなったりちらついたりするもとです。
多様体を押し出しは、まわりの面を縮めて、重なる面を作らない押し出しです。
E キーで
Alt+Aキーで選択を外し、立方体の上の面だけをクリックします。Eキーを押し、-0.5と打ってEnterキーを押してください。
見た目では、上の面が縁から 0.5 m 下がり、外の側面は高さ 2 m のまま残ります。統計は頂点 12・面 10 で、新しい側面が元の側面と重なっています。
確かめたら、Ctrl+Zキーで押し込む前に戻してください。
多様体を
Alt+Eキーを押して多様体を押し出しを選び、-0.5と打ってEnterキーを押してください。
今度は立方体の背が 0.5 m 低くなっただけで、統計は頂点 8・面 6 のままでした。
Ctrl+Zキーで、押し込む前の立方体に戻してください。
面の内側に一回り小さい面を作る方法(面の差し込み)
面を選んでIキーを押し、幅を打つと、その幅だけ内側に一回り小さい面ができます。まわりには、枠の形の面ができます。
画面での名前は面を差し込むです。
差し込む面を
Alt+Aキーで選択を外し、立方体の上の面をクリックします。
I キーで
ポインターを3Dビューポートの中に置いてIキーを押し、0.1と打ってEnterキーを押してください。
幅を
3Dビューポートの左下に出る最後の操作を調整のパネルを開き、幅が 0.1 m になっているかを確かめます。
上の面の内側に 1.8 m 四方の面ができ、統計は頂点 12・面 10 になりました。パネルには幅のほか、内側の面を上げ下げする深度や、選んだ面ごとに差し込む個別の欄もあります。
くぼみを作る方法
差し込んだあとの内側の面なら、Eキーで下げても側面は重ならず、まっすぐな側面のくぼみになります。
内側の面のまわりにあるのは、同じ高さの平らな枠の面です。側面に囲まれていないので、立方体の上の面をEキーで押し込んだときと違い、新しい側面は重なりません。
内側の
差し込んだ内側の面が選ばれたまま、Eキーを押し、-0.2と打ってEnterキーを押してください。
斜めから見る
マウスのホイールを押したままドラッグして視点を回し、くぼみの側面がまっすぐ立っているのを見ます。統計は頂点 16・面 14 です。
内側の面は、差し込んだ直後のパネルで深度をマイナスの値にしても下げられます。ただ、この方法では側面ができず、枠の面が斜めになります。
編集部で比べた違いは、次の表のとおりです。
| 方法 | くぼみのまわり | 頂点・面 |
|---|---|---|
| 差し込み(幅 0.1)のあとEキーで下げる | まっすぐな側面が立つ | 16・14 |
| 差し込み(幅 0.1)のパネルの深度で下げる | 側面ができず、枠の面が斜めになる | 12・10 |
窓の開口のように面を抜く方法は、「Blenderで穴を開ける方法」(準備中)で解説する予定です。
押し出しがうまくいかないとき
形が変わらないときは、Enterキーで決めたかを確かめてください。斜めに動いたときに見るのは、向きのキーです。
突き抜けたときは長さ、内側へ動いたときは面の向きを見直します。
つまずきやすい所は、次の4つです。
- 押し出したのに形が変わらない
- 辺が斜めに動いた
- 押し込んだ面が突き抜けた
- 押し出した面が内側へ動いた
押し出したのに形が変わらない
Enterキーのかわりに右クリックすると、引き出す動きだけが取り消され、押し出しでできた面は元の面と重なって残ります。
右クリックで取り消した形は、長さ 0 で押し出したのと同じです。編集部で試すと、見た目は平面のままなのに、統計は頂点 8・面 6 になりました。
すぐならCtrl+Zキーで押し出しを取り消し、やり直してください。重なった頂点をあとからまとめる方法は、「Blenderの結合と頂点のマージ」(準備中)で解説する予定です。
辺が斜めに動いた
マウスを動かして押し出すときに、Eキーのあとの向きのキー(X・Y・Z)を押していないと、辺は斜めに動きます。Ctrl+Zキーで取り消し、Eキー、向きのキーの順に押し直してください。
押し込んだ面が突き抜けた
押し込む長さが、形の高さより大きくなっています。Ctrl+Zキーで取り消し、高さより小さい値を打ってください。
押し出した面が内側へ動いた
マイナスの値を打っていないのに内側へ動くのは、押し出した面が裏返っているときです。面の向きを外側にそろえる方法は、Blenderの面の向きで解説しています。
押し出しと差し込みで形を作ろう
- 面を選んでEキーを押し、長さを打ってEnterキーで決める
- 辺や頂点は、EキーのあとにX・Y・Zキーで向きを決める
- 向きの違う面は、Alt+Eキーの法線に沿って面を押し出しでそれぞれの向きに出す
- 側面に囲まれた面を押し込むなら、多様体を押し出しを使う
- Iキーで差し込んだ面をEキーで下げると、くぼみになる
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この記事について
PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。