TwinmotionのPresenterでインタラクティブにプレゼンする|画像・動画・パノラマをまとめてオフライン再生
TwinmotionのPresenterでインタラクティブにプレゼンする|画像・動画・パノラマをまとめてオフライン再生
Twinmotion Presenter は、Twinmotion(Epic Games のリアルタイム3D可視化ツール)で作った画像・動画・パノラマなどを1つのプレゼンにまとめ、見る人が自由に歩き回れる状態でオフライン再生できるしくみです。ネット環境がない打ち合わせ室でも、レンダリング済みの空間を「動かして見せる」プレゼンができます。施主やクライアントの前で、その場で時間帯や見た目を変えながら空間を体験してもらいたい制作者に向けてまとめました。
この記事では、まとめられる4種類のメディア、Twinmotion 本体でのプレゼンテーション作成手順、そして受け取った人が再生アプリで行えるインタラクティブな操作までを、公式ドキュメントに沿って解説します。
オンラインで URL 共有する方法と、VR ヘッドセットで体験する方法は、それぞれ別記事に分けて用意しました。この記事はローカル(オフライン)で完結させる使い方にしぼります。
TwinmotionのPresenterでできること|4種のメディアを1つにまとめる
Presenter でできることは、画像・動画・シーケンス・パノラマという4種類のメディアを1つのプレゼンファイルに束ね、見る人が自由に動かせる状態で渡すことです。バラバラのファイルを何度も開き直す必要がなくなり、対面プレゼンの流れが途切れません。
Presenterとローカルプレゼンテーションはどうつながっているか
「Presenter」は、正確にはローカルプレゼンテーション(Local Presentation)を再生する専用アプリのことを指します。プレゼンの中身は Twinmotion 本体で組み立て、書き出すと再生アプリがセットで生成される、という関係です。
書き出したファイルには、シーンを映すビューポート(表示画面)、メディアのサムネイルが並ぶメディアストリップ、移動用のナビゲーション操作がまとまっています。受け取った人は Twinmotion 本体を持っていなくても、この再生アプリを開くだけで中身を見られます。だから、Twinmotion を使っていないクライアントにそのまま渡せるのが利点です。
まとめられる4種のメディア(画像・動画・シーケンス・パノラマ)
1つのプレゼンには、次の4種類のメディアを混在させて入れられます。静止画で決めの構図を見せつつ、動画で空間の流れを見せる、といった構成が1ファイルで組めます。
| メディア | 内容 | 主な解像度・仕様 |
|---|---|---|
| 画像 | 静止画のパース | 2K Full HD / 4K UHD / カスタム最大64K(61440×61440)、PNG・JPG・EXR |
| 動画 | カメラを動かした映像 | ウォークスルー動画など |
| シーケンス | 複数ショットをつないだ映像 | 動画カテゴリ内に別アイコンで表示 |
| パノラマ | 360度画像 | 2K〜16K、3D(ステレオ視)にも対応 |
ソース: Twinmotion 公式「Creating Presentations」/「Images and Panoramas」(いずれも2026年7月10日確認)。
シーケンスは動画(Video)のカテゴリの中に入っていますが、専用のアイコンで区別されています。複数のカメラショットをつないだ長めの映像を扱いたいときは、このシーケンスを使うと覚えておくと迷いません。
オンライン共有・VRとの役割の違い
Presenter が担うのはローカル、つまりオフラインで完結するプレゼンです。同じ中身をインターネット越しに URL やQRコードで共有したいなら、Twinmotion Cloud を使う別の流れになります。オンライン共有の設定はTwinmotion Cloudでオンライン共有|3D・パノラマをステークホルダーに届けるで解説しています。
VR ヘッドセットをかぶって空間に入り込む体験は、TwinmotionのVRウォークスルー|Meta Questで空間を体験するにまとめました。この記事では、手元のパソコンだけで見せるローカルプレゼンに話をしぼります。
Presenter用のプレゼンテーションを作る手順
プレゼンテーション作成は「メディアを先に用意 → Media から新規プレゼンを作成 → ドラッグで追加 → ローカル書き出し」という流れで進みます。順番に沿えば、初めてでも1つのプレゼンにまとまります。
画像・動画・パノラマを先に書き出しておく
プレゼンに入れられるのは、すでに作成済みのメディアだけです。そのため、組み立てを始める前に、使いたい画像・動画・シーケンス・パノラマをひととおり書き出しておきます。
画像は 2K Full HD や 4K UHD のプリセットのほか、カスタムで最大64K(61440×61440ピクセル)まで保存でき、形式は PNG・JPG・EXR に対応します。パノラマは360度画像として 2K から 16K まで、さらに3D(ステレオ視)でも書き出せます。あとから解像度を上げ直す手戻りを避けるため、最終的に見せたい画質でこの段階で書き出しておくと安心です。
Media → Presentation で新規プレゼンを作りメディアを追加する
メディアがそろったら、画面下部のフッターから Media を開き、Media ドック内の Presentation アイコンを選びます。Add アイコンで新しいプレゼンを作り、名前は Media メニューから変更できます。
中身の追加は、Plus(+)アイコンを押すと、作成済みメディアが種類ごとに並んだウィンドウが開きます。そこから入れたい画像・動画・シーケンス・パノラマを選び、ドックへドラッグするだけです。並べ替えや前後(Previous / Next)の確認もこの画面で行えるので、書き出す前に流れを整えておけます。
ローカルプレゼンテーションとして書き出す
構成が固まったら、ローカルプレゼンテーションとして書き出します。書き出すと、Windows では Twinmotion-Presenter.exe、Mac では Twinmotion-Presenter.app という再生アプリを含んだ形で出力されます。
このファイル一式を渡された人は、実行ファイルをダブルクリックするだけで、オフラインのまま中身を開けます。会場のインターネット接続に左右されないので、通信が不安定な現場や、社外に持ち出す商談でも同じ品質で見せられます。対応OSは Windows と macOS です(Twinmotion 公式「Viewing Twinmotion Local Presentations」、2026年7月10日確認)。
ローカルプレゼンをインタラクティブに見せる操作
受け取った人は再生アプリを開くだけで、歩き方・時間帯・見た目をその場で変えながら空間を体験できます。あらかじめ書き出した静止画や動画を見せるだけでなく、その場で自由に動き回れるのがローカルプレゼンの強みです。
WalkとFlyで空間を歩く
移動の仕方には、大きく Walk(歩行)と Fly(飛行)の2つがあります。用途に応じて切り替えると、見せたい視点にすばやく寄れます。
Walk モードは地面に沿って移動し、物理挙動やオブジェクトとの当たり判定が効きます。人の目線で建物の中を歩く体験に近く、施主に生活動線を見せたいときに向いています。Fly モードは上下も含めてどの方向にも自由に動けるので、建物を俯瞰で見せたいときに便利です。移動速度も Plane・Drive・Bicycle・Walk から選べ、広い敷地はPlaneやDrive、室内は Walk、と使い分けられます。
時間帯とレンダリングモードをその場で変える
再生中に Time of day(時間帯)を動かすと、朝・昼・夕方の光の入り方をその場で見比べられます。「南向きの窓からの光を時間ごとに確認したい」といった施主の要望に、プレゼンの場で応えられます。
見た目のスタイルも切り替えられます。グローバルイルミネーション(空間全体の光の回り込みを計算するしくみ)は Standard と Lumen の2モードに対応し、さらに Flat・Shaded outline・Plaster・Wood・Metal・Foam・Default といった表示スタイルを選べます。仕上げ前の検討段階では Plaster のような素材を落とした表示で形だけを見せ、決定稿では通常表示で質感まで見せる、という出し分けができます。
施工フェーズ・スクリーンショット・VRも再生アプリから使える
再生アプリには、ほかにも実務で効く機能がそろっています。Phasing(施工フェーズ)のスライダーを動かせば、建設が進む段階を切り替えて見せられます。工程の説明を、静止画の差し替えではなく1つのプレゼン内で完結できます。
見ている画面をそのまま画像として残すスクリーンショット機能や、画質を Low から Very High まで選ぶ設定、構図の目安を示す Safe frame も用意されています。対応するヘッドセットをつなげば VR モードにも切り替えられるので、同じプレゼンを没入体験へ広げることも可能です。
Presenterの実力についての編集部の見解
Presenter の見どころは、オフラインで完結することと、素材を1ファイルに束ねられることの2点だと編集部は見ています。この評価は公式ドキュメントで確認できる仕様にもとづくもので、実機の長期検証ではなく公開情報の読み込みによる所感です。
とくに評価したいのは、オフラインで完結する点です。多くのクラウド共有ツールが通信前提であるのに対し、Presenter は再生アプリを渡せば会場のWi-Fiに一切依存しません。通信が不安定な建設現場や、外部に持ち出す商談で「その場で開けない」リスクを避けられるのは、対面プレゼンにおいて確かな安心材料といえるでしょう。
もう1つは、4種のメディアを1ファイルに束ねる整理効果です。画像フォルダ・動画ファイル・パノラマを別々に開いて見せる進め方は、話の流れが途切れがちです。1つのプレゼンにまとまっていれば、メディアストリップから次々に切り替えながら、なめらかに話を進められます。素材が散らからないという地味な利点は、打ち合わせの体感を大きく左右する部分です。
Presenterの活用シーンと次の一歩
Presenter が最も効くのは、対面での商談や現場プレゼンです。そのうえで、同じ中身をオンラインやVRへ広げる次の一歩も用意されています。
クライアント商談・現場での活用シーン
たとえば工務店の施主打ち合わせで、リビングのパースを見せながら「夕方の光だとどう見えるか」を聞かれたとき。ローカルプレゼンなら、その場で時間帯を動かして即座に応えられます。静止画を何枚も用意しておく必要がなく、1つのプレゼンの中で光や素材を切り替えて見せられます。
インターネットが使えない会場や、セキュリティの都合で外部サービスにアップロードしにくい案件でも、ローカルプレゼンなら実行ファイルを渡すだけで成立します。オフラインで動くという性質が、現場での確実さにつながります。
オンライン共有やVR体験へ広げる次の一歩
対面で見せたあと、同じ内容を遠方の関係者にも届けたくなったら、オンライン共有へ広げられます。URL やQRコードで送る方法はTwinmotion Cloudでオンライン共有|3D・パノラマをステークホルダーに届けるで解説しています。
より没入感のある見せ方をしたいなら、VR ヘッドセットでの体験が次の一歩です。TwinmotionのVRウォークスルー|Meta Questで空間を体験するで、空間に入り込んで歩く方法をまとめました。プレゼンに入れる動画そのものの作り方は、Twinmotionでウォークスルー動画を作る|カメラパスと書き出し設定が参考になります。
この記事のまとめ(要点3点)
Twinmotion Presenter は、画像・動画・シーケンス・パノラマの4種を1つのプレゼンにまとめ、見る人が自由に歩ける状態でオフライン再生できるしくみです。Twinmotion 本体でプレゼンを組み立て、ローカルプレゼンテーションとして書き出すと、Windows では Twinmotion-Presenter.exe、Mac では Twinmotion-Presenter.app を含む再生アプリが生成されます。
再生する側は、Walk と Fly での移動、Time of day での時間帯変更、Standard / Lumen や各表示スタイルの切り替え、施工フェーズのスライダーまで、その場で操作できます。相手が Twinmotion を持っていなくても、実行ファイルを開くだけでインタラクティブに体験してもらえます。
オフラインで完結するので、通信環境に左右されない対面商談や現場プレゼンに向いています。オンラインで届けたいときは Twinmotion Cloud、没入体験を加えたいときは VR へと、同じ素材を広げていけます。
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