
施工中の図面と現場の説明|大工と職人に納まりと変更を伝える詳細図
- 住宅の現場では、どんな図面で工事を進めるの?
- 納まり図(詳細図)って、何のためにあるの?
- 工事中の変更を、大工や職人にどう伝えればいいか知りたい
工務店が建てる住宅では、詳細な施工図をつくらず、平面図や立面図などの一般図で工事を進めることがあります。施工図は、工事のために細かく作図する図面です。
構造の骨組みは、プレカット図(柱や梁を工場で加工するための図面)が施工図の役目を負います。
しかし、1/100 の一般図には、部材どうしの納まりまでは書かれていません。図面だけでは決まらない所や、工事中の変更も出てきます。
この記事で解説するのは、住宅の工事で使う図面、詳細図(納まり図)、現場で決める所、工事中の変更の伝え方、墨出しです。現場で何を、誰が、何で伝えるかが分かります。
住宅の工事で使う図面とは

一般図は、平面図・立面図・断面図などの図面です。工務店が建てる住宅の工事は、一般図と確認申請の図面、構造のプレカット図だけで進むこともあります。
一般図だけでは現場に伝わらないことを、誰が・何で伝えるかは、次の表のとおりです。
| 伝えるもの | 誰が・何で伝えるか |
|---|---|
| 納まり | 詳細図(納まり図)で伝える。誰が作図するかは会社や現場で違う |
| 図面だけでは決まらない所 | 現場監督が、現場で職人や施主と話して決める |
| 工事中の変更 | 現場監督が受けて職人に伝える。変更は図面や書面に書いて共有する |
| 図面に書いた位置 | 墨出しで、図面の寸法と通り芯を現場に写す |
詳細図(納まり図)で納まりを補う

納まりは、取り付けた部材の接合部分の見え方や仕上がりを言います。1/100 の図面に書かれない納まりは、詳細図(納まり図)を作図して補うことがあります。
詳細図を作図するのが工務店の現場監督か、設計者か、ほかの施工者かは、会社や現場しだいです。
図面だけでは決まらない所を現場で決める

棚や手すりの高さ、建具の重なり、窓と屋根がぶつかる所などは、図面だけでは決まらない所の例です。こうした所は、現場監督が現場で職人や施主と話して決めます。
工事中の変更の伝え方

工事中の施主の変更や要望を受けて職人に伝えるのは、現場監督です。施主から職人に直接頼むことは、避けるのが基本です。
変更は口頭だけで済ませず、図面や書面に書いて関係者で共有します。
墨出しで図面に書いた位置を現場に写す

墨出しは、工事の基準になる線を、設計の図面のとおりに現場に記すことです。図面の寸法や通り芯を、現場に写します。
基準になる線が親墨で、それをもとに開口部や設備などの位置を示す線が子墨です。
現場で何を誰が伝えるかを確かめよう

住宅の現場では、一般図に書かれない納まりを詳細図で補い、決まらない所は現場で決め、変更は図面や書面に書いて伝えます。図面に書いた位置は、墨出しで現場に写します。
この記事で解説したのは、次の5つです。
- 住宅の工事で使う図面とは
- 詳細図(納まり図)で納まりを補う
- 図面だけでは決まらない所を現場で決める
- 工事中の変更の伝え方
- 墨出しで図面に書いた位置を現場に写す
表の4つについて、手伝っている現場では誰が何で伝えているかを確かめてみてください。
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