1. 建築知識
  2. 制作環境
  3. 建築CAD・3DCGのパソコン
  4. メモリ(RAM)とは|容量と規格

メモリ(RAM)とは|容量と規格

編集部 読了 約6分

  • パソコンのメモリって、そもそも何をする部品なの?
  • CADや3DCGには、メモリが何GBあればいいの?
  • DDR4とDDR5、DIMMとSO-DIMMの違いを知りたい

CADや3DCGのソフトの動作環境(ソフトを動かすのに要るパソコンとOSの条件)には、メモリの量がGB(ギガバイト)の数で書かれています。

Blender 5.xなら、推奨は32GBです(2026年10月時点)。

しかし、メモリが足りないと何が起きるのかを知らなければ、その数をどこまで気にすればよいかは分かりません。

この記事では、メモリの役割、足りないときに起きること、ソフトが求める容量を解説します。足す前に確かめる規格(DDR4・DDR5、DIMM・SO-DIMM)も取り上げます。

メモリ(RAM)とは、CPUが直接、速く読み書きする、作業中のデータやプログラムの置き場所です。データを保存しておくストレージと違い、メモリは電源を切ると中身が消えます。

メモリ(RAM)とは

広い机の上に図面や資料をたくさん広げて作業している人の挿絵
メモリは作業机のようなもので、広いほど一度にたくさんのデータを広げておけます

CADのソフトで開いた図面や、3DCGのソフトで開いたモデルも、作業中はメモリの上に置かれます。ソフトそのもののプログラムも、動いている間はメモリの上です。

図面を残すには、電源を切る前にストレージに保存します。

メモリが足りないと起きること

読み込みの印が回る画面の前で、頬づえをついて待っている人の挿絵
メモリが足りないと、パソコンの動きが重くなります

メモリが足りなくなると、パソコンはストレージの一部をメモリの代わりに使います。この仕組みが「仮想メモリ」です。

ストレージはメモリより読み書きが遅く、仮想メモリを使うと、パソコンの動きはかなり重くなります。固まって、操作を受け付けなくなることもあります。

メモリの容量の目安

ソフトの動作環境の表の1行を指さして確かめている人の挿絵
ソフトの動作環境の表で、メモリの欄を確かめます

動作環境の書き方で多いのは、最低と推奨を分けた形です。最低は下回ると動作を保証しない線で、推奨は十分に使える量です。

最低と推奨を、作業の中身や建物の規模に合わせて、何段かに分けて書くソフトもあります。

4つのソフトのWindows用のメモリの量(2026年10月時点)を並べると、次の表のとおりです。Macでは要る量が違うソフトもあるので、MacではMac用の量を見ます。

ソフト区分メモリ
Blender 5.x最低8GB
Blender 5.x推奨32GB
Vectorworks 2026エントリー(2D図面・簡単な3D)8GB
Vectorworks 2026ミドル(詳細な3D・小中規模のBIM・レンダリング。推奨)16GB
Vectorworks 2026ハイエンド32GB
Archicad 29最低8GB
Archicad 29Entry(戸建て住宅の規模)16GB
Archicad 29Mid(集合住宅・事務所の規模)32GB
Archicad 29High(高層・病院の規模)64GB以上
Twinmotion最低(形状とデータが1GB未満の小中規模)16GB以上
Twinmotionハイエンド(1GBを超える大きい規模)64GB以上

同じソフトの中で、段によって要る量に大きな開きがあります。Archicad 29なら、最低の8GBから、高層や病院の規模の64GB以上までです。

段の分け方はソフトごとに違い、Vectorworksは作業の中身と規模で、Archicadは建物の規模で、Twinmotionはデータの大きさで分けています。

目安は、使うソフトの推奨の量か、自分の作業に合う段の量です。ただし推奨の量でも、データの規模や同時に使うソフトによっては足りないことがあります。

メモリを足す前に確かめること

マザーボードの差し込み口と、形の違うメモリの基板を描いた挿絵
メモリには世代と形の規格があり、合わないものは差せません

パソコンによっては、あとからメモリを足せます。ただし、足せない機種があり、足せる機種でも規格が合わないと差し込めません。

メモリを足す前に確かめることは、次の3つです。

  • ノートやMacには足せない機種がある
  • DDR4 と DDR5 は差し込み口が違う
  • DIMM と SO-DIMM は形が違う

ノートやMacには足せない機種がある

ノートパソコンやMacには、あとからメモリを足せない機種があります。足せないノートパソコンの例は、メモリがマザーボードに直接付いている機種です。

Appleシリコン(Mシリーズのチップ)を積んだMac miniや24インチのiMacは、メモリがチップのパッケージに統合されていて、あとから増やせません(Appleの公式)。

こうした機種を買うときは、使うソフトに要るメモリの量を先に決めておきます。

DDR4 と DDR5 は差し込み口が違う

DDR4とDDR5は、メモリの世代の規格で、差し込み口が違います。DDR4用の差し込み口にDDR5は差せず、逆も同じです。

DDR4は2014年、DDR5は2021年に出た規格で、DDR5のほうが新しい世代です。どちらが使えるかは、マザーボードとCPUが対応している規格で決まります。

DIMM と SO-DIMM は形が違う

DIMMとSO-DIMMは、メモリの基板の形の規格です。DIMMはデスクトップ用、SO-DIMMはDIMMを小さくしたノートパソコン用の形です。

形が違うので、互いの差し込み口には差せません。デスクトップや一体型のパソコンにも、SO-DIMMを使う機種があります。

使うソフトの推奨か段を目安に、メモリの量を決めよう

メモリの基板を手に取り、画面の一覧と見比べている人の挿絵
使うソフトの推奨を目安に、メモリの量を決めます

メモリは作業中のデータを置く場所で、足りないとパソコンの動きがかなり重くなります。

メモリを足す前に確かめることは、次の3つでした。

  • ノートやMacには足せない機種がある
  • DDR4 と DDR5 は差し込み口が違う
  • DIMM と SO-DIMM は形が違う

使うソフトの動作環境を開き、推奨の量か、自分の作業に合う段の量を確かめてみてください。

あわせて読みたい

会員登録(無料)

記事やテーマのお気に入り・学習履歴・フォローが使えます。

この記事について

PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。

PERSC では、記事の次の段としてオンライン講座とプラグインを用意しています。