
住宅の省エネ基準|建築物省エネ法
- 住宅の省エネ基準って、何が決まっているの?
- 2025年から省エネ基準が義務になったと聞いたけど、どういうこと?
- 窓や照明は、省エネ基準のどこに入るのかを知りたい
住宅の省エネ基準は、2025年4月からすべての新築で守る決まりになりました。しかし、UA値や一次エネルギー消費量といった言葉が並び、何を見れば合うのかは分かりにくいところです。
この記事では、建築物省エネ法の住宅の省エネ基準を、外皮と一次エネルギー消費量の2つに分けて解説します。窓・断熱・照明が、基準のどこに入るかが分かります。
住宅の省エネ基準とは

住宅の省エネ基準は、外皮の基準と一次エネルギー消費量の基準の2つを、両方とも満たすことです。決めているのは、建築物省エネ法(建築物のエネルギー消費性能の向上等に関する法律)にもとづく省令です。
建築物省エネ法は、2015年7月8日に公布されました。国土交通省は、建物の分野が日本のエネルギー消費量の約3割を占めると説明しています。
2025年4月から新築は適合が義務

2025年4月から、すべての新築で、省エネ基準への適合が義務になりました。住宅も、この義務の対象です。
規模で義務から外れるのは、床面積の合計が10㎡以下の建物です。
国の資料では、省エネ基準は遅くとも2030年までに引き上げられることになっています。
この記事の基準と数値は、2026年10月時点の建築物省エネ法と省令によります。外皮の基準(UA値・ηAC値)

外皮は、外気に接する天井(屋根)・壁・床・窓などの開口部のことで、室内と外の熱の境になる部分です。窓も外皮に入ります。
外皮の基準は、UA値とηAC値の2つの数値で決まります。UA値は外皮から熱が逃げる量の平均で、ηAC値は冷房の時期に日射の熱が入る割合の平均です。
数値の基準は、全国を8つに分けた地域区分ごとに違います。UA値とηAC値の基準は、次の表のとおりです。
| 地域区分 | UA値の基準(この数値以下) | ηAC値の基準(この数値以下) |
|---|---|---|
| 1・2 | 0.46 | 基準なし |
| 3 | 0.56 | 基準なし |
| 4 | 0.75 | 基準なし |
| 5 | 0.87 | 3.0 |
| 6 | 0.87 | 2.8 |
| 7 | 0.87 | 2.7 |
| 8 | 基準なし | 6.7 |
一次エネルギー消費量の基準

一次エネルギー消費量の基準は、住宅の設備が使うエネルギーを、決められた量を超えないようにするものです。計算には、暖房・冷房・機械換気・照明・給湯の設備が入ります。
一次エネルギー消費量は、設備が使う電気やガスなどを、自然から得られるエネルギーの量に換算して合わせた量です。設計した住宅の量が、基準となる量を超えなければ、この基準に合います。
照明も、計算に入る設備の1つです。そのため、照明の計画は一次エネルギー消費量にかかわります。
販売と賃貸の省エネ性能ラベル

2024年4月から、新築の建物を売ったり貸したりする会社は、広告などに省エネ性能ラベルを表示することが求められています。
法律の上では努力義務(守るよう努める決まり)で、国の告示に従わなければ勧告の対象です。
ラベルには、エネルギー消費性能を星の数で示した欄と、断熱性能の欄が必ず載ります。新築以外の建物にも表示は勧められていますが、勧告の対象にはなりません。
窓と照明が基準のどちらに入るかを押さえよう

住宅の省エネ基準では、窓を含む外皮の断熱と、設備が使うエネルギーの量の両方を確かめます。この記事で解説したのは、次の4つです。
- 2025年4月から新築は適合が義務
- 外皮の基準(UA値・ηAC値)
- 一次エネルギー消費量の基準
- 販売と賃貸の省エネ性能ラベル
窓や照明を提案するときは、窓は外皮、照明は一次エネルギー消費量と、基準のどちらに入るかを思い出してみてください。
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