
トップランナー制度|家電・照明・建材の省エネ基準
- トップランナー制度って何?
- 照明器具やエアコンのカタログにある「省エネ基準達成率」は、何の基準なの?
- インテリアのどの製品が、トップランナー制度の対象かを知りたい
照明器具やエアコンを選ぶとき、カタログや売場で「省エネ基準達成率」やラベルを見かけることがあります。しかし、その「省エネ基準」が何を基準にしているのかは、ラベルを見ただけでは分かりません。
この記事では、省エネ法のトップランナー制度のしくみと、対象の家電・照明・建材を解説します。カタログの達成率とラベルの色が、何を示しているかが分かります。
ここでいう省エネ基準は、家電や建材の製品ごとに決まるトップランナー基準のことです。
トップランナー制度とは

トップランナー制度は、家電や建材ごとに、いま最も効率のよい製品の性能をもとに省エネの目標を決める制度です。
この制度を決めているのは、省エネ法(エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律)です。
目標の基準は、その時点で最も効率のよい製品の性能に、技術開発の見通しなどを加えて決めます。この基準の呼び名が、トップランナー基準です。
トップランナーの考え方は、1998年の省エネ法の改正で入りました。
部屋で使う対象の機器

対象の機器は、2026年10月時点で29品目あります。そのうち、住まいの部屋で使う機器の例は、次のとおりです。
- エアコン
- 照明器具
- 電球
- テレビ
- 電気冷蔵庫
- ストーブ
- 電気便座
- ガス温水機器
対象の建材

トップランナー制度は、家電のほかに建材も対象にしています。対象の建材は、断熱材・サッシ・複層ガラスの3つです。
断熱材で対象になるのは、次の素材を使ったものです。
- 押出法ポリスチレンフォーム
- 硬質ポリウレタンフォーム
- ガラス繊維(グラスウールを含む)
- スラグウール・ロックウール
サッシと複層ガラスは、どちらも窓に使う建材にあたります。
このほかに、吹付け硬質ウレタンフォームの断熱材は、2017年からの「準建材トップランナー制度」の対象になっています。
準建材トップランナー制度は、省エネ法に書かれた制度ではなく、建材トップランナー制度に準じて国が設けた仕組みです。
目標に届かない会社への措置

トップランナー制度の目標は、製品を作る会社と輸入する会社に向けたものです。製品を選ぶ側ではなく、作る側が目標を守ります。
一定の量以上を作るか輸入する会社が目標に届かないと、国は勧告をし、従わなければ公表や命令もできる決まりです。
省エネルギーラベルと統一省エネラベル

トップランナー基準をどれだけ達成しているかは、ラベルで示されます。ラベルには、省エネルギーラベルと統一省エネラベルの2つがあり、違いは次の表のとおりです。
| 項目 | 省エネルギーラベル | 統一省エネラベル |
|---|---|---|
| 何のラベルか | トップランナー基準の達成率を示すラベル | 小売事業者表示制度(店が売る製品に省エネの性能を表示する制度)のラベル |
| 始まり | 2000年(JIS C 9901 で規格化) | 2006年 |
省エネルギーラベルに示される省エネ基準達成率は、トップランナー基準をどれだけ達成したかの割合です。
達成率が100%以上なら緑、100%未満ならオレンジのラベルになります。統一省エネラベルは、トップランナー制度の29品目のうち20品目を対象にしています。
統一省エネラベルの表示は、店の努力義務(守るよう努める決まり)です。
カタログの達成率とラベルの色を見てみよう

トップランナー制度では、最も効率のよい製品を基準に、家電と建材の省エネの目標が決まります。この記事で解説したのは、次の4つです。
- 部屋で使う対象の機器
- 対象の建材
- 目標に届かない会社への措置
- 省エネルギーラベルと統一省エネラベル
照明器具やエアコンを選ぶときは、カタログの省エネ基準達成率と、省エネルギーラベルの色を見てみてください。
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