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CAD · Homestyler

Homestyler完全解説ガイド 料金5プラン・機能・使い方【2026年版】

編集部 読了 約14分

Homestylerは、ブラウザを開いて30分あれば最初の3Dルームが形になる、無料のインテリアデザインツールです。IKEAやAshleyといった実ブランドの家具を配置でき、AIに「ベージュ基調のモダンリビングを作って」と話しかければ部屋の雛形が数秒で立ち上がります。

無料で始められる一方で機能が幅広く、「無料でどこまでできるのか」「仕事に使っても大丈夫か」が判断しづらいツールでもあります。この記事を読むと、料金5プラン・主要機能・基本の使い方・無料プランの制約・商用利用の注意点まで、Homestylerを使うかどうかの判断材料がそろいます。

Homestylerとは

Homestylerは、クラウドで動く3Dインテリアデザインツールです。インストール不要でブラウザから起動でき、iOSとAndroidのアプリも用意されています。公式料金ページによると公称ユーザー数は2,000万人以上、3Dモデルは100万点を超え、そのうち実ブランド家具が5万点以上を占めるのが一番の特徴です(2026年4月現在)。海外レビューのHouseGPTs 2026年版によれば、IKEA・Ashley・Home Depotなどから毎週新しいモデルが追加されます。

もともとは2008年にAutodeskが立ち上げたサービスですが、2017年の事業売却で運営元はEasyHome Group傘下のHomestyler Groupに移りました。利用規約記載の正式な法人名は Homestyler (Shanghai) Technology Co. Ltd(居然設計家(上海)科技有限公司)です。今も「Autodesk製の無料ソフト」と紹介されることがありますが、現在の運営元は別会社です。

無料で使えるのは本当

Homestylerの最大の特徴は、Basicプランが完全無料で、クレジットカード登録もいらないことです。無料のまま3D間取り作成、家具配置、1K解像度でのレンダリング、AR Room Scanの基本機能まで触れます。登録に必要なのはメールアドレスかGoogleアカウントだけです。

無料プランの制約は1K解像度と、レンダリング画像に入るウォーターマーク(透かし)です。クライアント提案に使うなら、有料プランへの切り替えが必要になります。

こんな人に向いている

Homestylerを使うメリットが大きいのは、大きく3タイプの読者です。

建築・インテリアを学ぶ学生や3DCG初学者にとっては、無料で100万点の3Dモデルを触れる環境が貴重です。課題提出のポートフォリオ初期版にも使えます。注文住宅のオーナーや施主は、ハウスメーカーの3Dパースを待つ前に、自分で家具配置や内装イメージを可視化できます。副業を始めたインテリアコーディネーターなら、無料から試して、提案数が増えてから有料に切り替える段階的な運用が組めます。

一方、BIM連携や施工図との整合が必要なプロの建築パース業務では、Homestylerはメインツールにはなりません。Unite.AI の2026年レビューでも「プロ用CAD/BIMの置き換えにはならないが、プレゼンや施主とのコラボには有用」と評価されており、Revit・ArchiCAD・SketchUp・Blenderなどの主力ツールを補う「ラフ可視化のサブツール」として位置づけるのが現実的です。

Homestylerの料金プラン(2026年4月現在)

Homestylerの料金はBasic(無料)を含めて5プランあります。個人ならBasic・Pro+・Master+のいずれか、組織ならTeamかEnterpriseが選択肢です。

料金早見表

項目BasicPro+Master+TeamEnterprise
月額(割引適用時)無料$6.8〜$11.8〜$19.9/席〜カスタム
レンダリング解像度1K2K・4K無制限4K無制限4K要問合せ
月間レンダリング数無制限(1K)2K・4K 各75枚無制限無制限カスタム
AIクレジット制限あり月180月380カスタムカスタム
ウォーターマークありなしなしなしなし
チーム共有・SSO×××共有○共有○+SSO

※Pro+・Master+の価格は最大40%割引適用時の公式表記です。プロモーション終了時は表記が変わる可能性があるため、契約前に公式ページ(homestyler.com/pricing)で最終確認してください。

無料プラン(Basic)の境界線

無料プランで使える主な機能は以下です。

  • 1K解像度のレンダリング
  • 無料3Dモデル約10万点
  • 2D・3D表示切替
  • AR Room Scan基本機能
  • 屋根編集(無料3スタイル)

個人の学習や施主が自宅をシミュレーションする用途なら、これだけで完結します。

逆に無料で使えないのは次の5点です。

  • 2K・4Kなどの高解像度レンダリング
  • 有料テンプレート
  • 無制限のAIクレジット
  • チーム共有機能
  • ウォーターマーク除去

業務での反復利用を想定するなら、有料プランへの切り替えが実質的な前提になります。

プランを選ぶ基準

個人の学習や施主のシミュレーションなら、Basicのままで十分です。副業や小規模提案で月に数枚の高解像度レンダリングを出すなら、Pro+($6.8/月〜)が価格と機能のバランスが取れています。納品物が多くAIをフル活用するケースはMaster+($11.8/月〜)。複数メンバーで共同制作したり、提案書にロゴを入れたい段階になればTeam($19.9/席/月〜)、社内導入でSSOやホワイトレーベルが必須ならEnterpriseが選択肢になります。

Homestylerの主要機能と使い方

Homestylerは7つの機能が柱です。このうち2025年以降に大きく進化したのがAI機能群で、Homestylerが話題になっている理由の中心がここにあります。

7つの機能

機能内容無料で使える範囲
2D/3D作図間取り描画から立体化を1クリックで切替○ フル機能
3Dモデルライブラリ総数100万点超、実ブランド家具5万点以上(IKEA / Ashley / Home Depot 等)○ 無料モデル10万点+
AI機能群Home Copilot、AI Designer、AI Decorator、AI Modeler、音声コマンド△ AIクレジット制限あり
AR Room Scanスマホで実室をスキャンし編集可能な3Dレイアウトを自動生成○ 基本機能
レンダリング1K〜12Kパノラマまで対応1Kのみ、ウォーターマーク入り
テンプレート1,000+ の部屋テンプレート無料分のみ
チーム共有複数メンバーで共同編集、ロゴカスタマイズ× Team以上

基本の使い方【5ステップ】

会員登録から最初のレンダリング生成までは、慣れれば30分以内で一通り触れます。

STEP 1:会員登録

homestyler.com の「Start Design」からGoogleアカウントまたはメールアドレスで登録。Basic無料プランはクレジットカード不要です。

STEP 2:部屋の作成

「Create Room」→「By Center」で壁を順にクリックで描き、閉じた形にすると自動で部屋として認識されます。

STEP 3:建具の配置

ドアや窓を左サイドパネルからドラッグ&ドロップ。寸法や開閉方向はクリック後のプロパティパネルで調整します。

STEP 4:家具・マテリアル設定

3Dモデルライブラリから家具・照明を配置。IKEAやAshleyなどのブランドフィルターで絞り込むと検索が速くなります。床材や壁紙はマテリアルライブラリから置き換え可能です。

STEP 5:レンダリング

画面右上のレンダリングボタンでクラウドが画像を生成します。無料プランは1Kで回数制限なし、2K〜12Kは有料プランが必要です。

AI機能は5種類、施主対応で活かせる

Home Copilotはフロアプランや写真から複数の設計案を数秒で提示する設計のAIアシスタントです(Unite.AI Homestyler Review 2026年レビューで紹介)。施主との初回ヒアリング直後にたたき台を3案見せる使い方ができます。AI Designerは「北欧スタイルで20㎡のリビングを作って」と指示すれば家具一式が配置された部屋を自動生成します。

AI Decoratorは既存の部屋に対してスタイル(北欧・和モダン・インダストリアル等)を切り替え、同じ間取りで雰囲気違いを提示する機能です。手作業で家具を入れ替える時間がほぼゼロになります。AI Modelerは参考写真をアップロードして類似の3Dモデルを生成でき、リノベ現況のラフモデリングや廃盤家具の再現に応用できます。

音声コマンドは2025年以降の新機能で、英語で「Create a modern living room with beige tones」のようにプロンプトを投げると部屋が自動生成されます(HouseGPTs 2026年版レビューで詳細紹介)。日本語対応はまだ限定的です。

AIクレジットはPro+で月180、Master+で月380。Basicでは使用が厳しく制限されるため、AI中心の使い方をするなら有料プランが前提になります。

UI・動作環境の注意点

UIは主要部分が日本語化されていますが、AIプロンプトや一部ダイアログは英語のままです。体感で7割日本語対応というのが海外レビューの共通見解で、AI機能を使い込むと英語に触れる場面が出てきます。

ブラウザはChromeが推奨されており、EdgeやSafariでは動作が不安定になるケースがあります。うまく動かないときはまずChromeに切り替えると解決することが多いです。

無料プランで仕事に使えるか

副業や業務で使うなら、ウォーターマークと利用規約の扱いでPro+以上への切り替えが実質的な前提になります。個人学習や施主の自宅シミュレーションでは無料のまま問題ありません。

ウォーターマークが入る

無料プランの出力画像には必ず透かしが入ります(HouseGPTs 2026年レビューでも指摘)。個人の検討や勉強では問題ありませんが、クライアントや発注者に見せる提案資料では「試作ですよ」というシグナルになってしまい、説得力が落ちます。副業・業務で反復的に使うなら、Pro+ 以上に切り替えてウォーターマークを外すのが現実的です。

プラットフォームの商用利用条件

Homestyler User Agreement 12.2条には「書面合意なしに、Homestylerプラットフォームまたはその一部を商用目的でアクセスしてはならない」という内容の条項があります。これはプラットフォームやコンテンツ自体を再販・組込み・データベース化する用途を禁じる条項で、ユーザーが作った部屋デザインやレンダリング画像の商用利用そのものを明示的に禁じる条文ではありません。

個人学習や施主の自宅シミュレーションで使うぶんには問題になりません。副業や業務で反復的に使う場合は、規約全文を一度確認したうえで、Pro+ 以上の有料プランに切り替えておくのが安全です。提案書にロゴを入れたい・チーム運用したい場合はTeam、自社製品に組み込みたい場合はEnterpriseが対応範囲になります。

他のインテリアCADツールとの使い分け

Homestylerのほかにも、Cedreo・Coohom・Sweet Home 3D・Planner 5Dなど、インテリア3Dツールは複数あります。対象業務や言語対応で選び方が変わるため、主要5製品の比較は次の表のとおりです。

5製品の比較

項目HomestylerCedreoCoohomSweet Home 3DPlanner 5D
月額料金無料〜$19.9/席$59〜無料〜無料(OSS)無料〜$19.99
ターゲット個人・学生工務店・不動産営業工務店・インテリア個人・OSS愛好家DIY・個人
日本語UI一部英語中心◎ 完全対応
商用利用書面合意 or 有料契約前提プランによる◎ 自由(GPL)プランによる
BIM連携×××××
AI機能◎ 5種類△ 限定○ AI間取り×○ 限定的
配布形態ブラウザ+モバイルブラウザブラウザ+モバイルデスクトップブラウザ+アプリ

無料でAI機能5種類を標準搭載しているインテリアCADは、比較対象の5製品のなかでHomestylerだけです(無料プランはAIクレジットに制限あり)。3Dモデル100万点と合わせて、無料枠で触れる機能の幅は他より広く取られています。

日本語UIで業務に組み込みたい場合は、Coohomが一番馴染みます。UIもヘルプも完全日本語化されていて、工務店やインテリア業界向けの機能が揃っています。オフライン運用したい、Linuxで動かしたい、商用利用を完全に自由にしたい場合は、OSSで動くSweet Home 3Dが唯一解に近い選択です。CedreoはBtoB特化の有料SaaSで、工務店や不動産営業で毎日提案書を作る業務に向きます。

別ツールを検討したほうがいい場面

以下のケースでは、Homestylerから他ツールへの乗り換えを検討する価値があります。

Foyr Neo・HomeByMe・Roomstylerなどを含めた横断比較は、海外インテリアCADソフトおすすめ比較|Cedreo/Foyr Neo他 にまとめています。

Homestylerで実務はどう変わるか

ここまで機能や料金を整理してきましたが、Homestylerが広まることで実務や学習の現場で起きる変化を、3つの観点で見てみます。実務では、施主・学生・副業という3つの立場で起きている変化を押さえておくと、自分の使い方も決めやすくなります。

施主が3Dで要望を持ってくる時代

一番大きい変化は、施主や発注者が先に3Dを作って持ってくるパターンが増えていることです。

従来の設計フローは「要望を言葉で伝える→建築士が3Dで可視化する→合わない点を口頭で伝え直す」の往復でした。Homestylerがあれば、施主側が事前に「このソファをここに置きたい」「照明はこの向き」まで3Dで作って持ち込めます。結果、建築士やインテリアコーディネーターの役割は施主の3Dを読み解いて、実装可能な設計に翻訳する方向に変わっていきます。打ち合わせ1回あたりの情報量が増え、結果として打ち合わせ回数が減っていく可能性があります。

学生が学習する前から作品を作れる

3DCGの学習は、これまで「ソフトのインストール→UI習得→モデリング基礎→マテリアル→照明→レンダリング」という長いステップを踏む必要がありました。Homestylerなら、登録から30分後にはブランド家具入りのリビングがレンダリングされます。学生1年目からポートフォリオを積み上げていき、そこからBlenderやSketchUpに進んだときに「モデリングとマテリアル設定に時間がかかる」ことの意味が体感で理解できます。

建具・家具の配置から3DCGに触れるなら、Homestylerが最も敷居の低い無料選択肢のひとつです。

副業提案の初期投資ハードルが下がる

副業でインテリア提案を始めたい人にとって、初期投資は大きな関門でした。海外の比較サイトSoftwareWorld Homestyler Alternativesによれば、Cedreoは月$59〜、Foyr Neoは月$49〜の固定費がかかり、年間$600〜$1,100前後のコストが先に出ていく計算になります。副業で月数件の案件レベルでは回収が読めません。

Homestylerなら、Basicで練習してPro+で本番提案、年額でも1万円未満で回せます。案件が増えたらMaster+・Teamへ段階的に切り替えられる構造になっているため、副業や独立初期の資金計画に無理がかかりません。こうした段階的な料金設計によって、副業インテリアコーディネーターを始める初期投資のハードルが大幅に下がっています

まとめ

Homestylerは、無料で3Dモデル100万点・実ブランド家具5万点・AI機能5種類(無料プランはクレジット制限あり)が使えるインテリア3Dツールです。有料はPro+($6.8/月〜)・Master+($11.8/月〜)・Team($19.9/席/月〜)・Enterpriseの4段階で、無料との分岐はウォーターマーク高解像度レンダリングです。

学生の学習、施主の要望可視化、副業の初期提案には無料プランで十分対応できます。業務で反復使用するなら、ウォーターマーク除去と利用規約の観点からPro+以上への切り替えが現実的です。プロ実務の主軸(BIM連携・施工図・大規模プロジェクト)には別ツールが必要で、Revitなどとの2層運用が現実解になります。

迷ったらまずBasicで2〜3時間触ってみるのが、一番失敗しない判断方法です。編集部では、無料で試せるツールから段階的に有料プランへ移行する運用を推奨しています。無料でここまで試せるツールは他になく、詰まる所が見えてから有料プランに切り替えれば損がありません。