
ComfyUIのQwen-Image-Editでの編集|元の画像と指示文での修正
- Qwen Image Edit 2511 は、ComfyUI でどう使うの?
- モデルは、fp8 と bf16 のどちらを入れればいい?
- lightning の LoRA で、少ないステップで直すやり方を知りたい
内観の画像の床だけを、別の材料に変えて見比べたいときがあります。しかし、プロンプト(作りたい画像を書いた文)を変えて作り直すと、床のほかの所まで変わることがあります。
Qwen-Image-Edit は、元の画像と、直し方を書いたプロンプト(指示文)から、直した画像を作る編集モデルです。床だけを変え、家具や窓を残すような直し方ができます。
この記事で解説するのは、ComfyUI(コンフィユーアイ)で Qwen-Image-Edit 2511 を使う方法です。
モデルの選び方と置き場所、テンプレートでの直し方、2枚の画像の渡し方、4ステップで速く直す設定が分かります。
画面:ComfyUI v0.37.0 ポータブル版(Windows・2026年9月)Qwen-Image-Editを使う前に

もとになったのは、画像を作るモデルの Qwen-Image です。ライセンスは Apache 2.0 で、仕事にも使えます。
ComfyUI は、ノード(処理を1つずつ受け持つ部品)を線でつないだワークフローで、画像を作るソフトです。
Qwen-Image-Edit は、ComfyUI に最初から入っているテンプレート(そのまま実行できるワークフロー)を、画面の左の列から開いて使います。

使う前に知っておくことは、次の2つです。
- 版の違い
- 使うモデルと置き場所
版の違い
Qwen-Image-Edit には、初めの版・2509・2511 の3つの版があります。この記事で使うのは、一番新しい 2511 です。
3つの版の違いを、次の表にまとめました。
| 版 | 中身 |
|---|---|
| Qwen-Image-Edit | 初めの版 |
| Qwen-Image-Edit-2509 | 2511 のもとになった版 |
| Qwen-Image-Edit-2511 | 2509 から、編集の途中で画像がずれていくのを減らし、人物の見た目を保ちやすくした版。製品のデザインと材料の差し替えに強く、設計や注釈のための補助線も描ける |
2512 という番号は、文章から画像を作る Qwen-Image の版に付いています。Qwen-Image-Edit には、2512 の版はありません(2026年10月時点)。
使うモデルと置き場所
2511 のテンプレートが読むファイルは、次の4つです。
| ファイル | 種類 | 大きさ | 置き場所 |
|---|---|---|---|
| qwen_image_edit_2511_fp8mixed.safetensors | 拡散モデル(画像を作る本体) | 20.53GB | ComfyUI/models/diffusion_models |
| qwen_2.5_vl_7b_fp8_scaled.safetensors | テキストエンコーダ(プロンプトをモデルが扱える形に変える) | 9.38GB | ComfyUI/models/text_encoders |
| qwen_image_vae.safetensors | VAE(画像と潜在を行き来させる) | 0.25GB | ComfyUI/models/vae |
| Qwen-Image-Edit-2511-Lightning-4steps-V1.0-bf16.safetensors | LoRA(モデルに足す軽いファイル) | 0.85GB | ComfyUI/models/loras |
ポータブル版では、ComfyUI のフォルダは、展開した ComfyUI_windows_portable の中にあります。潜在は、画像を縮めた数の並びのことです。
拡散モデルには、fp8mixed のほかに bf16 の版(qwen_image_edit_2511_bf16.safetensors・40.86GB)もあります。
fp8・bf16 は、モデルの数の精度を表す名前です。
入れるのは、テンプレートのノードに選ばれている fp8mixed です。bf16 の約半分の大きさで、編集部の PC(VRAM 8GB・RAM 32GB)でも動きました。
VRAM は GPU が使う専用のメモリ、RAM は PC のメモリです。bf16 は 40.86GB で、編集部の PC の RAM(32GB)より大きいため、この記事の画像はすべて fp8mixed で作りました。
テンプレートで床の材料を変える

Qwen-Image-Edit のワークフローは、テンプレート「Qwen Image Edit 2511 - 素材置き換え」を開いて使います。
ここで試すのは、居間の画像の床を大理石にする直し方です(手元の画像でもかまいません)。手順は次の2つに分かれます。
- テンプレートを開く
- 画像とプロンプトを決めて実行する
テンプレートを開く
テンプレートの一覧の画面から、2511 のテンプレートを探して開きます。
「テンプレート」
画面の左の列のテンプレート(四角を並べた絵のボタン)を押します。

テンプレートの一覧の画面が開きました。
「Qwen Image Edit 2511」
一覧の画面の右上の検索の欄に、「Qwen Image Edit 2511」と打ちます。
検索の結果に、Qwen のテンプレートのカードが並びました。
「Qwen Image Edit 2511 - 素材置き
検索の結果の中から、Qwen Image Edit 2511 - 素材置き換えのカードを押します。

キャンバスに、Qwen-Image-Edit のワークフローが開きました。
これで、2511 のワークフローを開けました。
画像とプロンプトを決めて実行する
画像とプロンプトは、真ん中の「Image Edit (Qwen-Image 2511)」のノードに渡して実行します。手順は次の5つです。
直したい画像を
image1につながった「画像を読み込む」のアップロードするファイルを選択を押し、直したい画像を選びます。
ノードの中に、選んだ画像と大きさ(この記事の例は 768×512)が出ました。
2つ目の
image2につながったもう1つの「画像を読み込む」は、2枚目の画像を渡すためのノードです。1枚で直すときは、このノードを押して選び、Deleteキーで消します。
渡す画像が、image1の1枚だけになりました。
プロンプトを
「Image Edit (Qwen-Image 2511)」の上の文の欄に、英語のプロンプトを打ちます。下の文の欄(negative_prompt)は空のままにします。
この記事の例のプロンプトは、次の英語の文です。
Change the wooden floor to light grey marble tiles. Keep everything else unchanged.
意味は「床の木を明るい灰色の大理石のタイルに変え、ほかは変えない」です。
enable_turbo_mode を true にする
同じノードの下の方のenable_turbo_modeを押して、true にします。開いた直後は false です。
enable_turbo_modeは、速く仕上げる設定に切り替える欄です。true では Lightning の LoRA(4ステップで仕上げるためのファイル)を使ってステップ 4・CFG 1.0、false ではステップ 40・CFG 4.0 で描き直します。
4ステップの LoRA を使う設定に切り替わりました。
実行する
右上の実行するを押します。
「画像を保存」に、床を大理石にした画像が出ました。編集部の PC(RTX 4060・VRAM 8GB)では、1回が約39〜41秒でした。
これで、プロンプトで床の材料を変えられました。出た画像は 1248×832 で、元の 768×512 より大きくなりました。
作った画像は、ComfyUI/output のフォルダにも保存されます。テンプレートのシード(ノイズを作るもとになる数)は実行のたびに変わる設定なので、同じプロンプトでも結果は毎回変わります。
複数の画像を渡して編集する

ここまでは1枚の画像をプロンプトで直しました。Qwen-Image-Edit 2511 のテンプレートには、画像を3枚まで(image1〜image3)渡せます。
プロンプトの中では、渡した画像を image 1・image 2 のように番号で指します。ここで試すのは、2枚目の画像の材料を、1枚目の床に使う直し方です。
テンプレートを
左の列のテンプレートを押し、Qwen Image Edit 2511 - 素材置き換えをもう一度開きます。
image2につながった「画像を読み込む」がある、開いた直後のワークフローになりました。
2枚の
image1につながった「画像を読み込む」で居間の画像を、image2につながった「画像を読み込む」で模様の画像を選びます。
2つのノードの中に、それぞれの画像が出ました。
プロンプトで
上の文の欄を、次の英語の文に打ち替えます。
Change the wooden floor in image 1 to the marble material in image 2. Keep everything else unchanged.
意味は「1枚目の木の床を2枚目の大理石の材料に変え、ほかは変えない」です。

enable_turbo_mode を true にして
enable_turbo_modeを true にし、右上の実行するを押します。
床が、2枚目の画像の白と灰色をもとにした大理石に変わりました。2枚の画像を渡したときは、1回が約59秒でした。
これで、2枚目の画像の材料を1枚目の床に使えました。ほかは変えないと書いても、物が足されることがあるので、結果の画像を見て確かめてください。
Lightning の LoRA で4ステップにする

テンプレートは、enable_turbo_modeで、Lightning の LoRA を使う4ステップの設定と、40ステップの設定を切り替えます。
ステップは、ノイズを取り除く処理を繰り返す回数です。CFG は、画像をプロンプトにどれだけ沿わせるかの強さを指します。
4ステップの設定について、知っておくことは次の2つです。
- サブグラフの中を見る
- 4ステップと40ステップを比べる
サブグラフの中を見る
「Image Edit (Qwen-Image 2511)」は、いくつかのノードを1つにまとめたサブグラフになっています。使うだけなら開かなくてかまいません。
中の2つの設定のまとまりを見るときの手順は、次の3つです。
サブグラフを
「Image Edit (Qwen-Image 2511)」のノードの名前の右端の、四角と矢印の絵のボタンを押します。

キャンバスが、サブグラフの中に切り替わりました。
2つの
サブグラフの中の「Original Settings」と「4 Steps Ligtning LoRA」(画面の表記のまま)の2つの枠を見ます。

「Original Settings」はステップ 40・CFG 4.0、「4 Steps Ligtning LoRA」は LoRA とステップ 4・CFG 1.0 でした。
外に
見終えたら、画面の上の段の、ワークフローの名前を押します。
キャンバスが、サブグラフの外に戻りました。
enable_turbo_modeが true のとき、中の3つの Switch のノード(Switch (Model)・Switch (Steps)・Switch (CFG))が、「4 Steps Ligtning LoRA」の値に切り替えます。
4ステップと40ステップを比べる
同じプロンプトと同じシードで、4ステップの LoRA と、40ステップ・CFG 4 の設定を比べました。
4ステップは1回が約41秒、40ステップは約570秒(9分半)でした。編集部の PC では4ステップのほうが画像もはっきりしたので、VRAM 8GB の PC では4ステップの設定を使います。
Qwen-Image-Editがうまくいかないとき

Qwen-Image-Edit がうまくいかないときの症状は、次の2つです。
- 1枚に何分もかかる
- 元の画像に無い物が足される
1枚に何分もかかる
実行してから画像が出るまで、何分も待つことがあります。原因は、enable_turbo_modeが開いた直後の false のままで、40ステップで描き直していることです。
enable_turbo_modeを true にして、実行し直してください。
元の画像に無い物が足される
プロンプトに「ほかは変えない」と書いても、元の画像に無い物が足されることがあります。2枚の画像を渡した例では、天井に照明が足されました。
テンプレートのシードは実行のたびに変わるので、もう一度実行すると結果が変わります。足された物が要らないときは、実行し直して結果を見比べます。
Qwen-Image-Edit 2511で、居間の床の材料を変えてみよう

この記事の要点は、次の4つです。
- 使うのは 2511 の版で、拡散モデルはテンプレートに選ばれている fp8mixed
- テンプレート「Qwen Image Edit 2511 - 素材置き換え」で、英語のプロンプトを打って実行する
- 画像は3枚まで渡せて、プロンプトでは image 1・image 2 のように番号で指す
- enable_turbo_modeを true にすると、Lightning の LoRA の4ステップで速く直せる
まずは手元の内観の画像で、床の材料を変えてみてください。
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