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Cartesian by FormasのAI 3Dモデリング|写真や平面図から、話して直せる建築の3Dモデルをつくる

編集部 読了 約10分

  • 写真や平面図から、AIで3Dモデルはつくれるの?
  • つくったモデルは、RhinoやSketchUpで直せるの?
  • いつから使えるのかを知りたい

AIでつくった建物の画像は、案の雰囲気を伝えるのに役立ちます。

しかし、画像の案を3Dモデルにするには、部品の納まりや寸法を決め直す手間が残ります。

Cartesian by Formas(以下、Cartesian)がつくるのは、部品ごとに測れて、そのまま直せる3Dモデルです。

この記事では、CartesianのAI 3Dモデリングを解説します。つくる流れから、できること、使うときの注意までが分かる内容です。

Cartesianは、建築とプロダクトデザインのためのAI 3Dモデリングの道具です。言葉・写真・平面図などを元に、3Dモデルをつくります。

Cartesian by Formasとは

Cartesianでつくった12の3Dモデルの例。駅・ランドスケープ・照明・集合住宅・キッチン・スタジアムなど
Cartesianでつくった12の3Dモデルの例です。駅・ランドスケープ・照明・集合住宅・キッチン・スタジアム・椅子などが並びます。出典:CARTESIAN by FORMAS Brings AI Agents Into Editable 3D Design(Parametric Architecture・画像はFORMAS.AI)

Cartesianをつくったのは、シンガポールと東京に拠点を置くFORMAS.AIです。2026年9月18日にプレビュー(先行版)が始まり、10月2日には建築のメディアに発表の記事が出ました。

対象は、建築・インテリア・家具・プロダクトのデザインの初めの段階です。公式のページは、つくれるものとして次の分野を挙げています(2026年10月時点)。

  • 建築:図面や写真から、壁・床・開口・階段・構造をつくる
  • インテリア:スキャンや平面図から空間をつくり、家具を置いて寸法を測る
  • 集合住宅・都市・ランドスケープ
  • 家具・プロダクト
  • 製造・3Dプリント

Cartesianは、GPT-6 Astra(OpenAI)やClaude Opus 5.5(Anthropic)など、複数のAIを組み合わせて動きます。

資料の読み取り・形づくり・できた形の点検は、それぞれ別のエージェントの受け持ちです。

形を計算する中心の部分は、FORMAS.AIがAIのエージェント向けに自社でつくったCADの仕組みです。エージェントは、これを使って立体や曲面をつくり、形を調べて直します。

Cartesianで3Dモデルをつくる流れ

天窓のあるレストランの写真。壁沿いのボックス席と、中央の椅子とテーブル
公式のページの例で使われた、天窓のあるレストランの写真です。出典:Cartesian by Formas(FORMAS.AIの公式のページ)

公式のページは、天窓のあるレストランを例に、3Dモデルをつくる流れを示しています。流れは、次の3つです。

  • 言葉で伝える
  • 写真や平面図を加える
  • できたモデルを言葉で直す

言葉で伝える

最初に、つくりたいものを言葉で伝えます。

例では、次に加える写真を指して、天窓のあるレストランにするよう伝えています。写真に写る壁沿いのボックス席は、そのまま残す指定です。

声で伝えることもできます。伝え方の目安は、公式のページによると「同僚に話すように」です。

写真や平面図を加える

言葉と一緒に、写真や平面図などの手元の資料を加えます。例で加えたのは、レストランの写真とラフな平面図です。

使える資料は、写真・平面図・スケッチ・スキャン・3Dモデルです。

公式のページによると、残したいと伝えた所(例では壁沿いのボックス席)は、AIが描き直さずに正確に残します。それ以外の所は、AIが自由に変えます。

できたモデルを言葉で直す

できあがるのは、椅子・テーブル・植物まで、1つずつ直せる部品でできた3Dモデルです。変えたい所は、言葉で伝えて直します。

写真と平面図からできた3Dモデルは、次の画像のとおりです。

できたレストランの3Dモデル。天窓の梁、両側の壁、袖の高い椅子とテーブル、植物
できたレストランの3Dモデルです。天窓の梁、両側の壁、袖の高い椅子とテーブル、植物が線で描かれています。出典:Cartesian by Formas(FORMAS.AIの公式のページ)

言葉で伝える、資料を加える、言葉で直す、の3つをくり返して、3Dモデルを仕上げていきます。

Cartesianでできること

レストランの3Dモデルを斜め上から見た図。壁・柱・床・席・椅子・植物
レストランの3Dモデルを斜め上から見た図です。壁・柱・床・席・椅子・植物が描かれています。出典:CARTESIAN by FORMAS Brings AI Agents Into Editable 3D Design(Parametric Architecture・画像はFORMAS.AI)

Cartesianでできることは、次の3つです。

  • 部品ごとに直せるソリッドをつくる
  • RhinoとSketchUpに書き出す
  • 日照と風を解析する

部品ごとに直せるソリッドをつくる

Cartesianの3Dモデルの部品は、それぞれ直せるソリッドです。公式のページは、メッシュで形をおおよそに表すのでなく、正確な曲面と稜線を持つ形でつくると説明しています。

面・稜線・ソリッドは、調べたり、測ったり、変えたりできます。部品には名前が付き、層(レイヤー)やまとまり(アセンブリ)に分けて整理できる作りです。

ほかに高額なCADのライセンスを用意しなくても正確な立体と曲面をつくれる、というのが公式のページの説明です。

RhinoとSketchUpに書き出す

できた3Dモデルは、RhinoとSketchUpに書き出せます。公式のページでの対応は、次の画像のとおりです(2026年10月時点)。

公式の日本語のページのファイルの形式の欄。AutoCADとBIMは開発予定、RhinoとSketchUpはネイティブ書き出し
公式の日本語のページの、ファイルの形式の欄です。Rhinoの.3DMとSketchUpの.SKPは「ネイティブ書き出し」、AutoCADの.DWGとBIMの.IFCは「開発予定」と出ています。出典:Cartesian by Formas(FORMAS.AIの公式のページ)

公式のページの例の3Dモデルは、3DMとSTLで配られています。STLは、3Dプリントなどで使うメッシュの形式です。

3DMは、NURBSでできたソリッドの部品が中心です。ランドスケープや大規模建築などの例では、メッシュの部品も入ると公式のページに書かれています。

公式のページは、部品に名前があり、部品どうしの関係も持っているので、BIMのワークフローに渡しやすいと説明しています。

日照と風を解析する

Cartesianでは、つくりながら日照・影・風を解析できます。調べるのは、形・向き・配置を変えたときの、日当たりや影、風の流れの変わり方です。

風の解析は、リアルタイムで見られます。また、エージェントは自分で必要な所を測ったり解析したりして、その結果を次の形づくりに使います。

Cartesianを使うときの注意

公式の日本語のページの事前登録の欄。プレビュー開始2026年9月18日、FORMAS FOUNDING CIRCLE・STUDIOを優先
公式の日本語のページの、事前登録の欄です。「プレビュー開始・2026年9月18日」「FORMAS FOUNDING CIRCLE・STUDIOを優先」と出ています。出典:Cartesian by Formas(FORMAS.AIの公式のページ)

注意することは、次の3つです。

  • まだプレビューの段階
  • ファイルの形式は公式のページと発表の記事で違う
  • 料金と画面の言語は書かれていない

まだプレビューの段階

Cartesianは、まだプレビューの段階にあります。使うには事前登録が要り、FORMASの会員(Founding Circle・Studio)が先に使えます。

10月2日の発表の記事によると、Cartesianはデスクトップのアプリとして、MacとWindows向けに段階的に出ます。2026年10月31日からは、使える人が広がる予定です。

動く仕組みを持つ部品(機構)には、まだ対応していません。FORMAS.AIが組み込みを進めているところです。

ファイルの形式は公式のページと発表の記事で違う

公式のページでは、AutoCADの.DWGとBIMの.IFCは開発予定です。

一方、10月2日の発表の記事は、AutoCAD向けのDXFとBIM向けのIFCを、読み込みと書き出しの両方に使えると書いています。

発表の記事はさらに、使える形式や、ほかのソフトに渡したときの再現の度合いが、モデルの中身や、入れているRhinoなどとの連携の機能によって変わるとしています。

RevitなどのBIMで使う予定なら、事前登録のときに今の対応を確かめてください。

料金と画面の言語は書かれていない

料金は、公式のページにも発表の記事にも書かれていません。

公式のページには日本語の版があり、FORMAS.AIの拠点の1つは東京です。ただ、Cartesianの画面が日本語で使えるかは書かれていません。

写真や平面図から、Cartesianで直せる3Dモデルを試してみよう

Cartesianでつくったキッチンの3Dモデル。棚や家電、島型のカウンター、椅子
Cartesianでつくったキッチンの3Dモデルの例です。棚や家電、島型のカウンター、椅子が描かれています。出典:Cartesian by Formas(FORMAS.AIの公式のページ)

Cartesianは、言葉・写真・平面図から、部品ごとに直せる3DモデルをAIでつくる道具です。つくった3Dモデルは、RhinoとSketchUpに渡して続きを進められます。

3Dモデルをつくる流れは、次の3つです。

  • 言葉で伝える
  • 写真や平面図を加える
  • できたモデルを言葉で直す

RhinoやSketchUpで形を検討しているなら、公式のページからプレビューに事前登録してみてください。DWGやIFCを使う作業が中心なら、登録のときに、その形式に対応しているかを確かめてください。

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この記事について

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