Cartesian by FormasのAI 3Dモデリング|写真や平面図から、話して直せる建築の3Dモデルをつくる
- 写真や平面図から、AIで3Dモデルはつくれるの?
- つくったモデルは、RhinoやSketchUpで直せるの?
- いつから使えるのかを知りたい
AIでつくった建物の画像は、案の雰囲気を伝えるのに役立ちます。
しかし、画像の案を3Dモデルにするには、部品の納まりや寸法を決め直す手間が残ります。
Cartesian by Formas(以下、Cartesian)がつくるのは、部品ごとに測れて、そのまま直せる3Dモデルです。
この記事では、CartesianのAI 3Dモデリングを解説します。つくる流れから、できること、使うときの注意までが分かる内容です。
Cartesianは、建築とプロダクトデザインのためのAI 3Dモデリングの道具です。言葉・写真・平面図などを元に、3Dモデルをつくります。
Cartesian by Formasとは

Cartesianをつくったのは、シンガポールと東京に拠点を置くFORMAS.AIです。2026年9月18日にプレビュー(先行版)が始まり、10月2日には建築のメディアに発表の記事が出ました。
対象は、建築・インテリア・家具・プロダクトのデザインの初めの段階です。公式のページは、つくれるものとして次の分野を挙げています(2026年10月時点)。
- 建築:図面や写真から、壁・床・開口・階段・構造をつくる
- インテリア:スキャンや平面図から空間をつくり、家具を置いて寸法を測る
- 集合住宅・都市・ランドスケープ
- 家具・プロダクト
- 製造・3Dプリント
Cartesianは、GPT-6 Astra(OpenAI)やClaude Opus 5.5(Anthropic)など、複数のAIを組み合わせて動きます。
資料の読み取り・形づくり・できた形の点検は、それぞれ別のエージェントの受け持ちです。
形を計算する中心の部分は、FORMAS.AIがAIのエージェント向けに自社でつくったCADの仕組みです。エージェントは、これを使って立体や曲面をつくり、形を調べて直します。
Cartesianで3Dモデルをつくる流れ

公式のページは、天窓のあるレストランを例に、3Dモデルをつくる流れを示しています。流れは、次の3つです。
- 言葉で伝える
- 写真や平面図を加える
- できたモデルを言葉で直す
言葉で伝える
最初に、つくりたいものを言葉で伝えます。
例では、次に加える写真を指して、天窓のあるレストランにするよう伝えています。写真に写る壁沿いのボックス席は、そのまま残す指定です。
声で伝えることもできます。伝え方の目安は、公式のページによると「同僚に話すように」です。
写真や平面図を加える
言葉と一緒に、写真や平面図などの手元の資料を加えます。例で加えたのは、レストランの写真とラフな平面図です。
使える資料は、写真・平面図・スケッチ・スキャン・3Dモデルです。
公式のページによると、残したいと伝えた所(例では壁沿いのボックス席)は、AIが描き直さずに正確に残します。それ以外の所は、AIが自由に変えます。
できたモデルを言葉で直す
できあがるのは、椅子・テーブル・植物まで、1つずつ直せる部品でできた3Dモデルです。変えたい所は、言葉で伝えて直します。
写真と平面図からできた3Dモデルは、次の画像のとおりです。

言葉で伝える、資料を加える、言葉で直す、の3つをくり返して、3Dモデルを仕上げていきます。
Cartesianでできること

Cartesianでできることは、次の3つです。
- 部品ごとに直せるソリッドをつくる
- RhinoとSketchUpに書き出す
- 日照と風を解析する
部品ごとに直せるソリッドをつくる
Cartesianの3Dモデルの部品は、それぞれ直せるソリッドです。公式のページは、メッシュで形をおおよそに表すのでなく、正確な曲面と稜線を持つ形でつくると説明しています。
面・稜線・ソリッドは、調べたり、測ったり、変えたりできます。部品には名前が付き、層(レイヤー)やまとまり(アセンブリ)に分けて整理できる作りです。
ほかに高額なCADのライセンスを用意しなくても正確な立体と曲面をつくれる、というのが公式のページの説明です。
RhinoとSketchUpに書き出す
できた3Dモデルは、RhinoとSketchUpに書き出せます。公式のページでの対応は、次の画像のとおりです(2026年10月時点)。

公式のページの例の3Dモデルは、3DMとSTLで配られています。STLは、3Dプリントなどで使うメッシュの形式です。
3DMは、NURBSでできたソリッドの部品が中心です。ランドスケープや大規模建築などの例では、メッシュの部品も入ると公式のページに書かれています。
公式のページは、部品に名前があり、部品どうしの関係も持っているので、BIMのワークフローに渡しやすいと説明しています。
日照と風を解析する
Cartesianでは、つくりながら日照・影・風を解析できます。調べるのは、形・向き・配置を変えたときの、日当たりや影、風の流れの変わり方です。
風の解析は、リアルタイムで見られます。また、エージェントは自分で必要な所を測ったり解析したりして、その結果を次の形づくりに使います。
Cartesianを使うときの注意

注意することは、次の3つです。
- まだプレビューの段階
- ファイルの形式は公式のページと発表の記事で違う
- 料金と画面の言語は書かれていない
まだプレビューの段階
Cartesianは、まだプレビューの段階にあります。使うには事前登録が要り、FORMASの会員(Founding Circle・Studio)が先に使えます。
10月2日の発表の記事によると、Cartesianはデスクトップのアプリとして、MacとWindows向けに段階的に出ます。2026年10月31日からは、使える人が広がる予定です。
動く仕組みを持つ部品(機構)には、まだ対応していません。FORMAS.AIが組み込みを進めているところです。
ファイルの形式は公式のページと発表の記事で違う
公式のページでは、AutoCADの.DWGとBIMの.IFCは開発予定です。
一方、10月2日の発表の記事は、AutoCAD向けのDXFとBIM向けのIFCを、読み込みと書き出しの両方に使えると書いています。
発表の記事はさらに、使える形式や、ほかのソフトに渡したときの再現の度合いが、モデルの中身や、入れているRhinoなどとの連携の機能によって変わるとしています。
RevitなどのBIMで使う予定なら、事前登録のときに今の対応を確かめてください。
料金と画面の言語は書かれていない
料金は、公式のページにも発表の記事にも書かれていません。
公式のページには日本語の版があり、FORMAS.AIの拠点の1つは東京です。ただ、Cartesianの画面が日本語で使えるかは書かれていません。
写真や平面図から、Cartesianで直せる3Dモデルを試してみよう

Cartesianは、言葉・写真・平面図から、部品ごとに直せる3DモデルをAIでつくる道具です。つくった3Dモデルは、RhinoとSketchUpに渡して続きを進められます。
3Dモデルをつくる流れは、次の3つです。
- 言葉で伝える
- 写真や平面図を加える
- できたモデルを言葉で直す
RhinoやSketchUpで形を検討しているなら、公式のページからプレビューに事前登録してみてください。DWGやIFCを使う作業が中心なら、登録のときに、その形式に対応しているかを確かめてください。
あわせて読みたい
- Veras 5.2のAIで画像から3Dモデル|Revit・SketchUp・Rhinoで直せる形で出す(GPT-6 Astra・Claude Opus 5.5) — 設計ソフトの中で、画像から直せる3DモデルをAIでつくる機能を知りたいときに
- Revit MCPでAIにモデルをつくらせる|Claude・pyRevitでできたことと苦手なこと — 汎用のAIにRevitのモデルを直接つくらせた試しを見たいときに
- Autodesk Assistantの次の版|製品とプロジェクトをまたいで動くAIのエージェント(2027年から提供) — 設計ソフトの会社が進める、製品をまたいで動くAIを知りたいときに
- 3DCG AI ワークフロー完全ガイド|建築パース制作の3ステップと役割分担 — 建築パースの工程のどこでAIを使うかを知りたいときに
会員登録(無料)
記事やテーマのお気に入り・学習履歴・フォローが使えます。
この記事について
PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。
PERSC では、記事の次の段としてオンライン講座とプラグインを用意しています。

