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  1. バーチャルホームステージングと広告の決まり|CGであることの明示と部屋の見せ方

バーチャルホームステージングと広告の決まり|CGであることの明示と部屋の見せ方

編集部 読了 約5分

  • バーチャルホームステージングって、何?
  • 空室の写真に家具を入れた画像を、広告に使ってもいいの?
  • 不動産の広告で写真を加工するときの決まりを知りたい

家具の無い空室の写真に CG の家具を合成すると、住んだあとの部屋の様子を見せられます。こうした画像を、物件の広告に使う不動産会社があります。

しかし、住まいの物件の広告に使う画像は、表示規約という業界の広告の決まりの対象です。首都圏不動産公正取引協議会は、その部屋に搬入できない家具を置いた画像は、規約が禁じる不当表示に当たるとしています。

この記事で解説するのは、家具を合成した画像に書き添えることと、部屋の見せ方で気を付ける4つのことです。広告に使える画像と使えない画像の分かれ目が分かります。

バーチャルホームステージングとは

空室の写真空室の写真
CG の家具を合成した画像CG の家具を合成した画像
同じ空室の、合成する前と後の例。後の画像のような画像を広告に使うときは、CG で合成したイメージであることを書き添える。部屋と家具は説明のための例。編集部が作成

バーチャルホームステージング(バーチャルステージング)は、家具の無い部屋の写真に CG の家具を合成して、住んだあとの様子を見せることです。

家具の合成に AI を使うサービスや、住んでいる部屋の写真から今の家具を CG で消して置き直すサービスもあります。

似た言葉のホームステージングは、売りや貸しに出す部屋に、家具や小物を実際に置いて見せることです。

CG で合成した画像であることを書く

不動産会社の机で、若い社員がパソコンの画面の家具入りの部屋の画像の下に、説明の文を打ち込んでいる場面
家具を合成した画像に、説明を書き添える場面のイメージ

家具を合成した画像を広告に使うときは、CG で合成した画像であること、イメージであることを書き添えます。見る人が、画像を今の部屋の様子だと誤解しないようにするためです。

家具を CG で消したり置いたりするサービスを持つ仲介の会社の中にも、CG で作成したイメージだと書き添えている会社があります。

なお、建物の CG や完成予想図をそうであると明示して使うのは、表示規約の細かい決まり(施行規則)が決めていることです。

広告に使う画像の部屋の見せ方

家具の無いマンションの部屋で、若い社員がメジャーで玄関のドアの幅を測っている場面
家具が部屋まで運び込めるかを確かめる場面のイメージ

CG であることを書くのとは別に、画像の中の部屋の見せ方にも気を付けることがあります。部屋の見せ方で気を付けることは、次の4つです。

  • 搬入できない家具を置かない
  • 汚れや傷を隠さない
  • サービスルームを居室に見せない
  • 部屋の広さや形を変えて見せない

搬入できない家具を置かない

首都圏不動産公正取引協議会の見解では、画像に置く家具は、その部屋に搬入できる(部屋まで運び込める)ことが大前提です。

2022年に業界紙が伝えたこの見解は、搬入できない家具を置くのは不当表示に当たるとしています。マンションなら、住戸の玄関に加え、共用の廊下やエレベーターも使って搬入できることが条件です。

こうした表示を防ぐのは、バーチャルホームステージングのサービスを提供する会社ではなく、物件をよく知る不動産会社の役割とされています。

汚れや傷を隠さない

バーチャルホームステージングでは、直す予定の無い壁や床の汚れや傷を、CG で隠したりきれいにしたりした画像は使いません。

オンラインで物件を見せる場面(オンライン内見)の相談事例でも、協議会は、劣化や汚れを加工してきれいに見せれば不当表示のおそれがある、としています。

サービスルームを居室に見せない

サービスルームは、採光や換気の窓が足りず、建築基準法で居室と認められない部屋のことです。広告では「納戸」や「サービスルーム(納戸)」などと書きます。

居室でない部屋を居室と思わせる表示は、表示規約が禁じる不当表示です。そのため、サービスルームやロフトを、家具を置いて居室のように見せた画像も使えません。

部屋の広さや形を変えて見せない

写真や CG で、物件の規模や形を事実と違えて見せる表示も、表示規約の第23条第1項第42号が禁じる不当表示です。家具を合成するときも、部屋そのものの広さや形は変えずに見せます。

CGであることを書き部屋を実際のまま見せよう

不動産会社の机で、若い社員がパソコンの画面の家具入りの部屋の画像の下に、説明の文を打ち込んでいる場面
家具を合成した画像に、説明を書き添える場面のイメージ

バーチャルホームステージングの画像は、CG で合成したイメージであることを書き、部屋を実際と違って見せずに使います。この記事で解説したのは、次の5つです。

  • CG で合成した画像であることを書く
  • 搬入できない家具を置かない
  • 汚れや傷を隠さない
  • サービスルームを居室に見せない
  • 部屋の広さや形を変えて見せない

画像をつくる前に、置く家具がその部屋まで搬入できるかを、玄関や廊下、エレベーターの大きさと見比べてみてください。

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