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  1. 建築CAD検定|トレースの実技と4級〜准1級

建築CAD検定|トレースの実技と4級〜准1級

編集部 読了 約6分

  • 建築CAD検定は、どんな試験?
  • 何級から受ければいいか分からない…
  • 級ごとに、どこまで作図できればいいか知りたい

資格の試験と聞くと、筆記の勉強が中心だと思うかもしれません。

しかし、建築CAD検定には筆記が無く、CADで建築図面を作図する実技だけの試験です。

この記事で解説するのは、建築CAD検定の級ごとの中身と、建築図面の学びでの目安です。何級から受けるとよいかも分かります。

建築CAD検定とは、建築用の図面をCADで作図する技量を測る、実技の資格試験のことです。

建築CAD検定とは

試験会場で、横に置いた課題の平面図を見ながら、パソコンで同じ平面図を作図している人
建築CAD検定は、建築図面をCADで作図する力を、実技だけで測る試験

建築CAD検定は、建築図面をCADで作図する力を、実技だけで測る試験です。一般社団法人 全国建築CAD連盟が主催し、1993年に始まりました。

受験資格の決まりは無く、下の級を持っていなくても、受けたい級から受けられます。ただし4級は高校の団体受験だけで行われ、一般の人は3級から受けます。

一般の人が受ける試験は、年2回(4月・10月)です。准1級は10月だけ行われます。

試験で使えるのは汎用のCADで、Jw_cadとAutoCADのほか、図面をPDFにして出せばほかの汎用のCADでも受けられます。

建築専用のCADでは受けられないので、使っているCADが汎用のCADかを先に確かめておくことが大切です。また、CADに最初から入っているシンボル(部品の図形)は使えません。

建築CAD検定の級ごとの中身

部分の図、平面図と立面図の2枚、平面図・立面図・断面図・配置図の4枚を、左から並べた様子
左から、部分の図、一般図2面、一般図4面。級が上がるほど、作図する図面が建物の全体に広がる

建築CAD検定の級は、下から4級・3級・准2級・2級・准1級の5つです。1級は行われておらず、准1級がいちばん上の級になります。

級ごとの試験の時間と、作図する図面は、次の表のとおりです(2026年10月時点)。

級時間作図する図面
4級2時間参考図をもとに、部分の図3面をトレース
3級2時間参考図をもとに、部分の図4面をトレース
准2級3時間詳しい指示をもとに、一般図2面をトレース
2級5時間ラフスケッチをもとに、自分の建築の知識で一般図2面を作図
准1級4時間10分寸法の少ない課題図面をもとに、自分の判断で一般図4面を作図

表の一般図とは、平面図・立面図・断面図など、建物の全体を表す図面です。平面詳細図も、これに入ります。

級の中身は、作図のしかたで次の3つに分けられます。

  • 見本を写す級(4級・3級・准2級)
  • ラフスケッチから作図する2級
  • 課題図面から判断して仕上げる准1級

見本を写す級(4級・3級・准2級)

4級・3級・准2級は、見本の図面をCADで正しく写す、トレースの力を測る級です。4級は部分の図を3面、3級は柱と壁や壁と窓などの部分の図を4面トレースします。

准2級は、3級と2級の間の級で、平面詳細図と立面図の2面を、詳しい指示をもとにトレースします。3級より実務に近い図面を扱う級です。

ラフスケッチから作図する2級

2級は、設計者のラフスケッチをもとに、自分の建築の知識で平面詳細図と立面図の2面を作図する級です。見本を写すのではなく、自分の知識で図面を仕上げる所が、見本を写す級と違います。

2級は、実社会で求められる建築一般図を作図できるCAD技術者を想定した級です。

課題図面から判断して仕上げる准1級

准1級は、鉄筋コンクリート造などの課題図面をもとに、一般図4面を4時間10分で仕上げる級です。課題図面には寸法が最低限しか示されないので、建物の用途や特性から自分で判断して作図します。

時間の内訳は、CADの設定に10分、図面の読み取りと計画に30分、作図に3時間30分となっています。准1級は最高位の級で、通常の実務で求められる水準を超えた力を問う級です。

図面の学びでの級の目安

建物の図面が段ごとに置かれた階段を、1段ずつ上っていく人
建築CAD検定の級は、3級から2級、准1級へと、学び方の段階ごとの練習の目安になる

建築CAD検定の級は、建築図面の学び方の段階ごとに、手を動かす練習の目安になります。建築図面の学び方は、図面を読むことから施工図までを6つの段階に分けたもので、そのうち3つの段階に級が当たります。

学び方の段階練習の目安級
CADの操作を知る見本の図面を1枚、トレースで正しく作図できる(3級の試験は部分の図4面)3級
図面の書き方と決まりを知る建築の知識を使って一般図2面を作図できる2級
構造図と設備図を読む一般図4面を作図できる准1級

CADを学び始めた人は、3級から受けて、級を上げていくのが進め方です。2級へ進む前に、一般図のトレースで力を確かめたいときは、准2級を受けられます。

合格と、作図の経験

合格の通知の紙と、自分で作図した住宅の平面図を机に並べて見ている人
合格は学んだことの確かめになる。ただし、図面を作図した経験の代わりにはならない

建築CAD検定の合格は、学んだことの確かめになります。ただし、合格しても、実際に図面を作図した経験の代わりにはなりません。

級が上がるほど、建築の知識や作図の決まりへの理解も求められます。合格を目指すときも、実際にCADで図面を作図する練習と組み合わせることが大切です。

自分の段階に合う級で、作図の力を確かめよう

試験会場で、横に置いた課題の平面図を見ながら、パソコンで同じ平面図を作図している人
建築CAD検定は、建築図面をCADで作図する力を、実技だけで測る試験

建築CAD検定では、CADで建築図面を作図する実技で、作図の力を確かめます。

この記事で解説したことは、次の4つです。

  • 筆記は無く実技だけで、受験資格も無い。一般の人は3級から受けられる
  • 見本を写す級(4級・3級・准2級)、ラフスケッチから作図する2級、課題図面から判断して仕上げる准1級がある
  • 3級・2級・准1級が、建築図面の学び方の段階ごとの練習の目安になる
  • 合格は学んだことの確かめで、作図の経験の代わりにはならない

受ける前に、全国建築CAD連盟の公式のページで、試験の日と受け方を確かめてみてください。

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