1. インテリアのシックハウス対策|建材の等級F☆☆☆☆と24時間換気

インテリアのシックハウス対策|建材の等級F☆☆☆☆と24時間換気

編集部 読了 約5分

  • F☆☆☆☆って、何の印?
  • F☆☆☆☆ の表示が無い建材は、内装に使えないの?
  • シックハウス対策で、建材と換気に何が決まっているかを知りたい

床材や壁紙のカタログには、F☆☆☆☆(エフフォースター)という印が載っていることがあります。しかし、表示が無い建材をどう扱えばよいのかや、24時間換気との関係は、印だけを見ても分かりません。

この記事では、建築基準法のシックハウス対策の決まりを、建材の等級と換気の2つに分けて解説します。F☆☆☆☆ の意味と、表示の要らない建材が分かります。

シックハウス対策とは

完成したばかりの住宅の部屋で、若い担当が壁の換気口を見上げて確かめている場面
若い担当が壁の換気口を見上げて確かめている場面のイメージ

シックハウス症候群は、建材などから出る化学物質が原因といわれる体の不調です。辞典では、新築の家やマンションに入ったあとに起こる目やのどの痛み・頭が重い感じ・吐き気などと説明されています。

建築基準法のシックハウス対策は、この原因といわれる物質について、建材と換気の両方に決まりを設けたものです。2003年7月1日に始まり、それ以降に工事を始めた建物に当てはまります。

決まりの対象の物質は、クロルピリホスとホルムアルデヒドの2つです。クロルピリホスは、加えた建材そのものを使えません。

F☆☆☆☆とは

床材の見本を裏返し、若い担当が裏に貼られた表示のラベルを指でなぞって読んでいる場面
床材の見本を裏返し、若い担当が裏に貼られた表示のラベルを指でなぞって読んでいる場面のイメージ

F☆☆☆☆ は、ホルムアルデヒドを出す量がいちばん少ない建材の等級です。JIS と JAS の規格の区分で、☆の数が多いほど出る量が少なくなります。

告示で挙げた建材を出る量で分けた、建築基準法での区分は次の表のとおりです。

等級の表示建築基準法での区分居室の内装の仕上げに使えるか
F☆☆☆☆区分なし(規制の対象外)制限なく使える
F☆☆☆第三種ホルムアルデヒド発散建築材料使う面積に制限がある
F☆☆第二種ホルムアルデヒド発散建築材料使う面積に、F☆☆☆より厳しい制限がある
告示の建材で等級の無いもの第一種ホルムアルデヒド発散建築材料使えない

使える面積は、建材の面積に等級ごとの係数を掛けた合計が、床面積を超えないように決まります。国土交通省の資料の目安では、住宅の居室で換気が1時間に0.5回のとき、F☆☆☆ は床面積の2倍までです。

等級の決まりがかかる建材とかからない建材

住宅の部屋の造り付けの収納の扉を開けて、若い担当が中の板の表示を確かめている場面
住宅の部屋の造り付けの収納の扉を開けて、若い担当が中の板の表示を確かめている場面のイメージ

F☆ の等級で制限されるのは、すべての建材ではありません。対象と対象外を分けるときに押さえることは、次の3つです。

  • 告示で挙げた建材だけが対象
  • 造り付けの家具やキッチンも対象
  • 家具の売場も住宅と同じ扱い

告示で挙げた建材だけが対象

規制の対象は、告示で挙げた建材だけです。告示には、合板・フローリング・壁紙・断熱材・接着剤・塗料などが挙がっています。

告示に無い建材は、制限なく使えるということです。国の資料は、告示に無い建材には F☆☆☆☆ などの表示をする必要が無い、としています。

造り付けの家具やキッチンも対象

告示の建材を使った造り付けの家具や、キッチン・キャビネットも、規制の対象です。造り付けの収納の板に告示の建材を使えば、その板にも等級の決まりがかかります。

この決まりは、確認申請の要らないリフォームでも同じです。

家具の売場も住宅と同じ扱い

面積の制限の計算では、住宅の居室と同じ扱いになる部屋があります。

家具などを売る店の売場は、下宿の宿泊室や寄宿舎の寝室と並んで、住宅の居室と同じ「住宅等の居室」に入ります。そのため、使える面積の計算と換気の回数は、住宅の居室と同じです。

24時間換気の決まり

住宅の廊下で、若い担当が壁の換気のスイッチを指さしながら、施主に説明している場面
若い担当が壁の換気のスイッチを指さしながら、施主に説明している場面のイメージ

建材の決まりと並んで、換気にも決まりがあります。換気について押さえることは、次の2つです。

  • 住宅等の居室は1時間に0.5回
  • 天井裏も対策がいる

住宅等の居室は1時間に0.5回

居室には、機械換気の設備を付けます。住宅等の居室は1時間に0.5回、そのほかの居室は0.3回の換気ができるようにします。

1時間に0.5回は、部屋の容積の半分の量の空気を、1時間で入れ替える量です。家具からもホルムアルデヒドが出るので、居室のある建物には原則として機械換気の設備が求められています。

天井裏も対策がいる

天井裏などの対策も、この決まりの一部です。天井裏の下地をホルムアルデヒドの少ない建材にするか、機械換気で天井裏も換気できるようにします。

建材は等級を見てから内装に使おう

建材のショールームの机で、若い担当が床材と壁紙の見本を並べ、等級の表示を比べて選んでいる場面
若い担当が床材と壁紙の見本を並べ、等級の表示を比べて選んでいる場面のイメージ

建築基準法のシックハウス対策は、告示の建材を F☆ の等級で分けて使う面積を決め、居室に機械換気を求める決まりです。この記事で解説したのは、次の3つです。

  • F☆☆☆☆とは
  • 等級の決まりがかかる建材とかからない建材
  • 24時間換気の決まり

床材や壁紙、造り付けの家具を選ぶときは、告示の建材かどうかと、F☆ の等級を確かめてみてください。

あわせて読みたい

  • 「建築基準法とインテリア|内装・採光・換気・階段」(準備中) — 居室の窓と換気の決まりを知りたいとき
  • 「JISとJAS|製品の規格」(準備中) — F☆☆☆☆ の等級を決めている規格を知りたいとき
  • 「シックハウス症候群|化学物質で体調を崩す症状と対策」(準備中) — 体の不調の症状を詳しく知りたいとき
  • 「24時間換気|住宅の常時換気」(準備中) — 24時間換気の設備のしくみを知りたいとき

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