1. Blenderのコマンドラインレンダリング|まとめて書き出す方法

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Blenderのコマンドラインレンダリング|まとめて書き出す方法

編集部 読了 約8分

  • 画面を使わずにレンダリングしたい
  • 何枚もまとめて書き出したい
  • コマンドのオプションを知りたい

Blender(ブレンダー)で書き出すときは、ふつうは画面を開いてF12キーを押します。コマンドプロンプトから書き出す方法なら、画面を開く必要がありません。

この記事では、Windows のコマンドプロンプトから、1枚と連番を書き出す手順を解説します。よく使うオプションの一覧と、書く順の決まりも分かります。

画面:Blender 5.2.2 LTS・Windows 11 のコマンドプロンプト

始める前に

書き出した画像
例の .blend ファイル(起動した直後のシーン)を、この記事のコマンドで書き出した画像

この記事の例の条件は、次の3つです。

  • Blender は、インストーラーで入れた C:\Program Files\Blender Foundation\Blender 5.2 にある。ほかの版では、最後の数字がその版の数字になる
  • 書き出す .blend ファイルは C:\dev\_tools\b11cli\room.blend(起動した直後のシーンを保存したもの)。画像も同じフォルダに保存した。自分のときは、自分の .blend ファイルの場所に置き替えて打つ
  • 日本語の Windows では、パスの区切りの文字(バックスラッシュ)が、円の記号で出ることがある。どちらで出ても同じ文字

コマンドラインレンダリングとは

コマンドの -b
blender.exe の場所のすぐあとの -b(赤い枠)

コマンドラインレンダリングは、Blender の画面を開かずに、コマンドで .blend ファイルを読み込んで書き出す方法です。

blender.exe のすぐあとの -b が、画面を開かずに Blender を動かすオプションにあたります。

1枚を書き出す

1枚を書き出した
この節の手順で、1枚を書き出した画面

1枚を書き出すには、コマンドプロンプトで、blender.exe の場所に続けて -b・.blend ファイル・出力先・-f 1 を打ちます。手順は、次の2つです。

  1. コマンドプロンプトを開く
  2. 書き出すコマンドを打ってEnterキーを押す

コマンドプロンプトを開く

Windows の検索の欄に cmd と打ち、出てきたコマンド プロンプトを押します。

コマンドプロンプトの窓が開きました。

開いたコマンドプロンプトの窓
開いたコマンドプロンプト。行の頭のフォルダは、パソコンによって違う

書き出すコマンドを打って「Enter」キーを押す

次のコマンドを打って、Enterキーを押します。

"C:\Program Files\Blender Foundation\Blender 5.2\blender.exe" -b C:\dev\_tools\b11cli\room.blend -o C:\dev\_tools\b11cli\one_#### -F PNG -f 1

書き出しが進み、Saved: 'C:\dev\_tools\b11cli\one_0001.png' と出て、最後に Blender quit と出ました。

1枚を書き出した画面
打ったコマンドと、Saved: の行(赤い枠)

これで、1枚を書き出せました。

-F PNG は保存の形式を PNG にする指定で、-f 1 は1フレーム目を1枚書き出す指定です。-o の #### はフレームの番号に置き替わり、例では one_0001.png になりました。

Blender の場所は、名前に空白があるので " で囲みます。囲まないと、次のように出て、書き出しが始まりません。

'C:\Program' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。

.blend ファイルや出力先の名前に空白や日本語が入るときも、" で囲みます。例では、次のように .blend ファイルと出力先の両方を囲むと、読み込んで保存できました。

"C:\Program Files\Blender Foundation\Blender 5.2\blender.exe" -b "C:\dev\_tools\b11cli\テスト 邸\room.blend" -o "C:\dev\_tools\b11cli\テスト 邸\one_####" -F PNG -f 1

例では、.blend ファイルに保存してあったレンダーエンジンの EEVEE で書き出されました(画面の Engine: EEVEE の行)。

連番を書き出す

連番を書き出した
この節の手順で、1〜3フレーム目を書き出した画面。Saved: の行(赤い枠)が3つ出る

アニメーションのように何枚も書き出すには、-s で始めのフレーム、-e で終わりのフレームを決め、最後に -a を付けます。

連番のコマンドを打って「Enter」キーを押す

コマンドプロンプトで、次のコマンドを打ってEnterキーを押します。

"C:\Program Files\Blender Foundation\Blender 5.2\blender.exe" -b C:\dev\_tools\b11cli\room.blend -o C:\dev\_tools\b11cli\seq_#### -F PNG -s 1 -e 3 -a

Saved: の行が3つ出て、seq_0001.png・seq_0002.png・seq_0003.png が保存されました。

これで、連番を書き出せました。-s 1 -e 300 のように数を替えると、300 枚まで続けて書き出せます。

-s と -e を書かずに -a だけにすると、.blend ファイルの出力のタブのフレーム範囲で書き出されます。例では、1〜250 フレーム目でした。

よく使うオプション

連番のコマンドのオプション
連番のコマンドで使ったオプション(赤い枠)。-b・-o・-F PNG・-s 1 -e 3 -a

コマンドラインレンダリングでよく使うオプションは、次の9つです。短い書き方と長い書き方は、どちらで打っても同じです。

オプション長い書き方決めること
-b--background画面を開かずに動かす
-f--render-frameそのフレームを1枚書き出して保存する
-a--render-anim始めから終わりのフレームまで書き出す
-s--frame-start始めのフレーム
-e--frame-end終わりのフレーム
-o--render-output出力先のフォルダとファイルの名前。# はフレームの番号になる
-F--render-format保存の形式(PNG・JPEG・TIFF など)
-E--engineレンダーエンジン(CYCLES・BLENDER_EEVEE・BLENDER_WORKBENCH)
-t--threads書き出しに使うスレッドの数。0 にすると、CPU の数だけ使う

オプションは、書いた順に効きます。-o・-F・-s・-e は、-f や -a より前に書きます。

例では、-o を -f 1 のあとに書くと、書き出しが先に始まりました。画像は -o の場所ではなく、.blend ファイルの出力のタブで決めてあった C:\tmp\ に保存されました。

.blend ファイルの名前も、-o より前に書きます。.blend ファイルを読み込むと、その前に決めた出力先は、.blend ファイルの出力のタブの保存先に置き替わります。

コマンドで、何枚も続けて書き出そう

連番を書き出したコマンド
コマンドで、1〜3フレーム目を続けて書き出した画面

コマンドラインレンダリングは、Blender の画面を開かずに、コマンドで .blend ファイルを書き出す方法です。この記事で解説したことは、次の3つです。

  • 1枚を書き出す:"<blender.exe の場所>" -b <.blend> -o <出力先> -F PNG -f 1
  • 連番を書き出す:-f 1 のかわりに -s 1 -e 3 -a
  • よく使うオプション:書く順は .blend ファイル → -o・-F・-s・-e → 最後に -f か -a

まずは自分の .blend ファイルで、1枚だけをコマンドで書き出してみてください。

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この記事について

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