建築パースの表現|フォトリアル・手描き風・ホワイトモデル
- 建築パースの表現には、どんな種類があるの?
- 写真のようなパースと手描き風のパースを、どう使い分けるのか分からない
- 色を付けない白い形だけのパースが何なのかを知りたい
建築パースの見た目は、写真のような絵から、水彩や線画のような絵までさまざまです。同じ建物を描いたパースでも、表現によって使う場面が違います。
この記事では、建築パースの主な表現であるフォトリアル・手描き風・ホワイトモデルと、その選び方を解説します。設計の段階ごとにどの表現が合うかが、この記事で分かることです。
ここでいう建築パースの表現は、パースを写真のように見せるか、絵のように見せるかといった、見た目の描き分けを指します。
建築パースの主な表現と使い道

主な表現には、写真のように見せるフォトリアル、絵のように見せる手描き風、形だけを見せるホワイトモデルがあります。それぞれの見え方と使い道を並べると、次の表のとおりです。
| 表現 | 見え方 | 主な使い道 |
|---|---|---|
| フォトリアル | 写真のように見える | 広告・カタログ・最終のプレゼン |
| 手描き風 | 線画や水彩の絵のように見える | 設計の初めに考え方を共有する |
| ホワイトモデル | 色やテクスチャを省いた白い形 | 形や影の検討 |
表のホワイトモデルの使い道は、ソフトのメーカーと設計事務所の説明によるものです。フォトリアルと手描き風は、パースを作る会社の多くが表現の種類として挙げています。
フォトリアルとは

フォトリアルは、写真のように写実的な表現のことです。とくに3DCGで作った画像が、実写のように見えることを指します。
フォトリアルなパースは、広告やカタログ、最終のプレゼンで、写真の代わりに使われます。まだ建っていない建物は、写真を撮れないためです。
似た言葉の「フォトリアリズム」は、写真を手で克明に写し取る絵画や彫刻の流れの名前で、3DCGのフォトリアルとは意味が違います。
手描き風のパースとは

手描き風のパースは、線画や水彩のような、絵に近い表現です。人が手で描いたもののほか、3DCGで作ったパースを手描きのように仕上げたものもあります。
パースを作る会社は、モノクロの線画や、淡い色を付けたスケッチ、水彩などを、表現の種類として挙げています。
手で描いたパースは、やわらかく温かみのある見た目です。設計の初めの提案やイメージの共有に向くとされています。
ホワイトモデルとは

ホワイトモデルは、色やテクスチャ(面の模様の画像)を省いて、白い形だけで見せるパースです。ソフトのメーカーは、ホワイトモデルの見本の画像を、建物の形を確かめるときに役立つ表現として紹介しています。
設計事務所が挙げる使い道は、建物の大きさ(ボリューム)や形、影の検討です。
建築パースの表現の選び方

手描き風とフォトリアルは、設計の段階で選び分けます。設計の初めは手描き風、仕上げや素材が決まったらフォトリアル、という使い分けです。
設計の初め(企画や基本設計)は、スケッチのような手描き風のパースで、設計の考え方(コンセプト)を共有する段階です。実施設計に入って仕上げや素材が決まったら、フォトリアルなCGで確かめます。
ホワイトモデルは、段階で選ぶというより、形や影を検討したいときに使う表現です。
見せたいものに合わせて表現を選ぼう

建築パースの主な表現は、次の3つです。
- フォトリアル:写真のように見える表現
- 手描き風:線画や水彩のような表現
- ホワイトモデル:白い形だけの表現
パースを作るときや頼むときは、設計のどの段階で、何を見てほしいのかを考えて、表現を選んでみてください。
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