search
  1. 建築パースの表現|フォトリアル・手描き風・ホワイトモデル

建築パースの表現|フォトリアル・手描き風・ホワイトモデル

編集部 読了 約4分

  • 建築パースの表現には、どんな種類があるの?
  • 写真のようなパースと手描き風のパースを、どう使い分けるのか分からない
  • 色を付けない白い形だけのパースが何なのかを知りたい

建築パースの見た目は、写真のような絵から、水彩や線画のような絵までさまざまです。同じ建物を描いたパースでも、表現によって使う場面が違います。

この記事では、建築パースの主な表現であるフォトリアル・手描き風・ホワイトモデルと、その選び方を解説します。設計の段階ごとにどの表現が合うかが、この記事で分かることです。

ここでいう建築パースの表現は、パースを写真のように見せるか、絵のように見せるかといった、見た目の描き分けを指します。

建築パースの主な表現と使い道

同じ部屋を、写真のような絵・手描き風の絵・白い形だけの絵の3つで描いて並べ、見比べている人の挿絵
主な表現は、写真のように見せる・絵のように見せる・形だけを見せるの3つです

主な表現には、写真のように見せるフォトリアル、絵のように見せる手描き風、形だけを見せるホワイトモデルがあります。それぞれの見え方と使い道を並べると、次の表のとおりです。

表現見え方主な使い道
フォトリアル写真のように見える広告・カタログ・最終のプレゼン
手描き風線画や水彩の絵のように見える設計の初めに考え方を共有する
ホワイトモデル色やテクスチャを省いた白い形形や影の検討

表のホワイトモデルの使い道は、ソフトのメーカーと設計事務所の説明によるものです。フォトリアルと手描き風は、パースを作る会社の多くが表現の種類として挙げています。

フォトリアルとは

写真のように描いた住宅のリビングの絵
フォトリアルは、写真のように見える表現です

フォトリアルは、写真のように写実的な表現のことです。とくに3DCGで作った画像が、実写のように見えることを指します。

フォトリアルなパースは、広告やカタログ、最終のプレゼンで、写真の代わりに使われます。まだ建っていない建物は、写真を撮れないためです。

似た言葉の「フォトリアリズム」は、写真を手で克明に写し取る絵画や彫刻の流れの名前で、3DCGのフォトリアルとは意味が違います。

手描き風のパースとは

同じリビングを、線画と水彩で描いた絵
手描き風は、線画や水彩のような、絵に近い表現です

手描き風のパースは、線画や水彩のような、絵に近い表現です。人が手で描いたもののほか、3DCGで作ったパースを手描きのように仕上げたものもあります。

パースを作る会社は、モノクロの線画や、淡い色を付けたスケッチ、水彩などを、表現の種類として挙げています。

手で描いたパースは、やわらかく温かみのある見た目です。設計の初めの提案やイメージの共有に向くとされています。

ホワイトモデルとは

同じリビングを、色を付けない白い形だけで描いた絵
ホワイトモデルは、色やテクスチャを省いた白い形だけの表現です

ホワイトモデルは、色やテクスチャ(面の模様の画像)を省いて、白い形だけで見せるパースです。ソフトのメーカーは、ホワイトモデルの見本の画像を、建物の形を確かめるときに役立つ表現として紹介しています。

設計事務所が挙げる使い道は、建物の大きさ(ボリューム)や形、影の検討です。

建築パースの表現の選び方

設計の初めの打ち合わせでは手描き風の絵を、仕上げの決まった打ち合わせでは写真のような絵を見せている2つの場面の挿絵
設計の初めは手描き風、仕上げや素材が決まったらフォトリアル、と選び分けます

手描き風とフォトリアルは、設計の段階で選び分けます。設計の初めは手描き風、仕上げや素材が決まったらフォトリアル、という使い分けです。

設計の初め(企画や基本設計)は、スケッチのような手描き風のパースで、設計の考え方(コンセプト)を共有する段階です。実施設計に入って仕上げや素材が決まったら、フォトリアルなCGで確かめます。

ホワイトモデルは、段階で選ぶというより、形や影を検討したいときに使う表現です。

見せたいものに合わせて表現を選ぼう

次の打ち合わせで見せる絵の表現を、机の上で選んでいる人の挿絵
設計の段階と、何を見てほしいかで、表現を選びます

建築パースの主な表現は、次の3つです。

  • フォトリアル:写真のように見える表現
  • 手描き風:線画や水彩のような表現
  • ホワイトモデル:白い形だけの表現

パースを作るときや頼むときは、設計のどの段階で、何を見てほしいのかを考えて、表現を選んでみてください。

あわせて読みたい

会員登録(無料)

記事やテーマのお気に入り・学習履歴・フォローが使えます。

この記事について

PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。