1. インスタンスとは|3つの性質・データの軽さ・使う場面

インスタンスとは|3つの性質・データの軽さ・使う場面

編集部 読了 約3分

  • 3DCGのインスタンスとは、何のこと?
  • 同じ椅子をたくさん並べたら、データが重くなった
  • 1つを直したら、ほかの物まで変わったのはなぜ?

建物には、同じ形の椅子がいくつも並ぶことがあります。1つずつ普通に複製すると、並べた数だけ形のデータが増えていくのです。

この記事では、同じ形を軽く並べる仕組みのインスタンスと、その性質を解説します。読むと分かるのは、たくさん並べる物をどう複製すればよいかです。

インスタンスとは

同じ形の椅子が4脚並び、4脚とも1つの形のデータにつながっている様子の図
並べた4脚の椅子が、1つの形のデータを共有しています

インスタンスは、形のデータを1つだけ持ち、それを複数の場所に並べる仕組みです。

Blender でこれにあたる方法の1つが、リンク複製です。見た目は普通の複製と同じでも、元の物と形のデータを共有しています。

SketchUp ではコンポーネント、3ds Max ではインスタンスという呼び名で、どちらも1つを直すと全部が変わります。

インスタンスの3つの性質

並べた椅子のうち1脚の形を直すと、ほかの椅子も同じ形に変わる様子の図
1脚の形を直すと、並べた4脚とも同じ形に変わります

インスタンスの性質は、次の3つです。

  • 1つを直すと、全部が変わる
  • 位置・回転・大きさは、1つずつ変えられる
  • データが軽い

1つを直すと、全部が変わる

1つの形を直すと、つながっている全部の物が同じように変わります。並べたあとで形を直すときに便利な性質です。

位置・回転・大きさは、1つずつ変えられる

Blender のリンク複製では、形は共有していても、位置・回転・大きさは1つずつ別です。

データが軽い

形のデータが1つなので、たくさん並べてもデータが増えにくく、処理が軽く済みます。

普通の複製で植物を数百個並べたらレンダリングが止まった例もあり、リンク複製なら面の数は増えなかった、という報告もあります。

使う場面

遠くに、同じ形の家と木をたくさん並べた街並みの図
同じ形の家と木をたくさん並べた街並みです

使われるのは、背景に置く家や木、同じ形の椅子のように、同じ物をたくさん並べる場面です。

繰り返し出てくる形を探してみよう

同じ形の椅子が並ぶ広い部屋で、椅子を指で数えている人の挿絵
同じ形の椅子を数えている様子です

インスタンスを使えば、形のデータを1つだけ持って、何か所にも並べられます。

この記事で解説したことは、次の3つです。

  • インスタンス:形のデータを1つだけ持ち、複数の場所に並べる仕組み
  • 性質:1つを直すと全部が変わり、位置・回転・大きさは1つずつ変えられ、データが軽い
  • 使う場面:背景の家や木、同じ形の椅子

作る物の中で、同じ形が繰り返し出てくる物を探してみてください。

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この記事について

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