
インスタンスとは|3つの性質・データの軽さ・使う場面
- 3DCGのインスタンスとは、何のこと?
- 同じ椅子をたくさん並べたら、データが重くなった
- 1つを直したら、ほかの物まで変わったのはなぜ?
建物には、同じ形の椅子がいくつも並ぶことがあります。1つずつ普通に複製すると、並べた数だけ形のデータが増えていくのです。
この記事では、同じ形を軽く並べる仕組みのインスタンスと、その性質を解説します。読むと分かるのは、たくさん並べる物をどう複製すればよいかです。
インスタンスとは

インスタンスは、形のデータを1つだけ持ち、それを複数の場所に並べる仕組みです。
Blender でこれにあたる方法の1つが、リンク複製です。見た目は普通の複製と同じでも、元の物と形のデータを共有しています。
SketchUp ではコンポーネント、3ds Max ではインスタンスという呼び名で、どちらも1つを直すと全部が変わります。
インスタンスの3つの性質

インスタンスの性質は、次の3つです。
- 1つを直すと、全部が変わる
- 位置・回転・大きさは、1つずつ変えられる
- データが軽い
1つを直すと、全部が変わる
1つの形を直すと、つながっている全部の物が同じように変わります。並べたあとで形を直すときに便利な性質です。
位置・回転・大きさは、1つずつ変えられる
Blender のリンク複製では、形は共有していても、位置・回転・大きさは1つずつ別です。
データが軽い
形のデータが1つなので、たくさん並べてもデータが増えにくく、処理が軽く済みます。
普通の複製で植物を数百個並べたらレンダリングが止まった例もあり、リンク複製なら面の数は増えなかった、という報告もあります。
使う場面

使われるのは、背景に置く家や木、同じ形の椅子のように、同じ物をたくさん並べる場面です。
繰り返し出てくる形を探してみよう

インスタンスを使えば、形のデータを1つだけ持って、何か所にも並べられます。
この記事で解説したことは、次の3つです。
- インスタンス:形のデータを1つだけ持ち、複数の場所に並べる仕組み
- 性質:1つを直すと全部が変わり、位置・回転・大きさは1つずつ変えられ、データが軽い
- 使う場面:背景の家や木、同じ形の椅子
作る物の中で、同じ形が繰り返し出てくる物を探してみてください。
あわせて読みたい
- 「ポリゴン数|形の細かさとデータの重さ」(準備中) — 面の数とデータの重さの関係を知りたいとき
- 「プロキシとは|重いモデルを軽く扱う仕組み」(準備中) — 重い3Dモデルを軽く扱うほかの仕組みを知りたいとき
- 「3Dモデルの整理|名前とレイヤーでの管理」(準備中) — 増えた物を整理する考え方を知りたいとき
会員登録(無料)
記事やテーマのお気に入り・学習履歴・フォローが使えます。
この記事について
PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。