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ComfyUIのプロンプトと重み|CLIP Text Encode・語の強さ

編集部 読了 約6分

*2026年9月29日に確認した内容です。ComfyUI の公式ドキュメント(「テキストから画像へ」・組み込みのノードの「CLIP Text Encode」「CLIP Set Last Layer」)によります。画面と画像は、編集部の PC(Windows 11・NVIDIA GeForce RTX 4060)のポータブル版(Python ごと1つのフォルダに入った Windows 向けの ComfyUI。ComfyUI v0.37.0・フロントエンド 1.52.7・画面の表示は日本語)で作りました。

ComfyUI では、プロンプト(作りたい画像を説明する文)を CLIP Text Encode のノードに書きます。ノードは、CLIP(文章をモデルが扱える形に変えるテキストエンコーダ)でプロンプトを条件付け(モデルに作りたいものを伝えるデータ)にし、KSampler(ノイズを取り除いて画像を作るノード)に渡します。作りたいものはポジティブ、入れたくないものはネガティブのプロンプトに書きます。括弧と数で語の強さを変えられ、CLIP Set Last Layer で、CLIP のどの層まで使うかも変えられます。

CLIP Text Encodeでプロンプトを入れる

CLIP Text Encode(画面の名前は「CLIPテキストエンコード(プロンプト)」)は、プロンプトの文を、画像を作るモデルが使える条件付け(CONDITIONING)に変えるノードです。公式ドキュメントは、このノードを翻訳者の役割にたとえています。

画面の名前すること
クリップ(入力)文を変える CLIP。「チェックポイントを読み込む」の「CLIP」をつなぐ
テキストプロンプトの文。複数の行も書ける
条件付け(出力)変えたあとの条件付け。KSampler の「ポジティブ」か「ネガティブ」につなぐ

公式ドキュメントによると、「クリップ」に CLIP が入っていないと、このノードはエラーになります。SDXL・Flux・SD3 など、モデルによっては専用のテキストエンコードのノード(CLIPTextEncodeSDXL など)もあります。使い方は「ComfyUIの画像モデルとは|系統ごとのワークフロー」の記事で解説します。

ポジティブとネガティブのプロンプト

文章から画像を作るワークフローでは、CLIP Text Encode を2つ置き、1つを KSampler の「ポジティブ」に、もう1つを「ネガティブ」につなぎます。公式ドキュメントの手引きでは、ポジティブは画像に入れたい要素、ネガティブは画像に入れたくない要素を表します。

チェックポイントを読み込むからCLIPの最終層を設定を通り、2つのCLIPテキストエンコード(プロンプト)につないだところ。上のプロンプトに(natural light:1.5)、下のプロンプトにembedding:easynegativeが入っている
上がポジティブ、下がネガティブにつなぐ CLIP Text Encode。間の「CLIPの最終層を設定」は、この記事の最後の見出しで解説する。下の embedding:easynegative は Embedding の呼び出し(v0.37.0・フロントエンド 1.52.7)

この記事の画像は、SD1.5 のモデルで、ポジティブ「a modern living room interior, large windows, natural light, wooden floor, sofa」、ネガティブ「text, watermark」を基本にし、シード 42・ステップ 20・CFG 7.0・euler・normal・512×512 で作りました。

語の強さを変える

公式ドキュメントによると、プロンプトの中の語は、括弧と数で強さ(重み)を変えられます。

書き方意味
(beautiful:1.2)beautiful の重みを増やす
(beautiful:0.8)beautiful の重みを減らす
(beautiful)数を書かずに括弧だけで囲むと、重み 1.1 になる
\(word\)括弧の前にバックスラッシュ(\)を付けると、重みを変えずに括弧の文字をそのまま書ける

公式ドキュメントによると、キーボードの Ctrl+上下の矢印のキーで、重みをすばやく変えられます。1回で変わる量は、画面の左下の「設定」の「トークンの重みを編集」の「Ctrl+上/下の精度」で変えられます。

natural lightの重みを0.5・1.0・1.5にした3枚。0.5と1.0はほぼ同じで、1.5は光が強く明るく、天井やソファの色も変わる
ポジティブの「natural light」の重みを 0.5・1.0(重みを付けない)・1.5 にした3枚(v0.37.0)

編集部の試しでは、重み 0.5 は、重みを付けない 1.0 のときとほとんど同じ画像でした。1.5 は光が強く明るい画像になり、天井やソファの色も変わりました。

ランダムに選ぶ書き方

公式ドキュメントによると、波括弧 {} の中を縦棒 | で区切ると、プロンプトを使うたびに、その中の1つがランダムに選ばれます。たとえば {day|night|morning} と書くと、day・night・morning のどれか1つになります。波括弧の文字をそのまま書きたいときは、\{word\} のようにバックスラッシュ(\)を付けます。

CLIPの層を飛ばす:CLIP Set Last Layer

CLIP Set Last Layer(画面の名前は「CLIPの最終層を設定」)は、CLIP がプロンプトを変えるときに、どの層(CLIP の中で順に処理を重ねる段)で止めるかを決めるノードです。「チェックポイントを読み込む」の「CLIP」と CLIP Text Encode の間につなぎます。

「クリップ_レイヤーで停止」の値は -1〜-24 で、初めの値は -1 です。公式ドキュメントによると、値は後ろから数えた層で、-1 はすべての層を使い、数を小さくするほど浅い層で止めます。公式ドキュメントは、層を変える理由に、速さ、絵柄を変えること、モデルによって合う層が違うことを挙げています。

CLIPの最終層の値を-1・-2・-6にした3枚。値ごとに構図と家具が変わる
「クリップ_レイヤーで停止」だけを変えた3枚(v0.37.0)

編集部の試しでは、-1・-2・-6 で、構図と家具がそれぞれ変わりました。

プロンプトの中で Embedding(語の代わりに使う学習済みのデータ)を呼び出す方法は、「ComfyUIのEmbeddingの使い方|テキスト反転」の記事で解説しています。複数のプロンプトを組み合わせる方法は、「ComfyUIの条件付けの組み合わせ|Combine・Concat・Average・ステップの範囲」の記事で解説しています。文字列のノードでプロンプトを組み立てる方法は、「ComfyUIの文字列のノード|プロンプトの組み立て」の記事で解説します。プロンプトが数値になる仕組みの考え方は、「テキストエンコーダとプロンプト|文章を数値にして絵に伝える仕組み」の記事で解説します。

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この記事について

PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。

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