
ComfyUIのマスクエディタ|マスクの描き方と設定
- マスクエディタは、どこから開くの?
- マスクを作成するとき、ブラシの太さや濃さを変えたい
- マスクエディターの使い方を、開き方から知りたい
ComfyUI(コンフィユーアイ)で画像の一部だけを直すときは、直す範囲をマスク(白黒で範囲を示す画像)で決めます。
しかし、マスクを描く画面は、ComfyUI の画面には初めから出ていません。
この記事では、マスクを描く画面「マスクエディタ」の開き方と、マスクの描き方・保存のしかたを解説します。
ブラシの設定、マスクの見え方の変え方、Nodes 2.0 の Painter ノードで描く方法も分かります。
画面:ComfyUI v0.37.0 ポータブル版(Windows・2026年9月)マスクエディタを使う前に

マスクエディタは、「画像を読み込む」のノードに読み込んだ画像の上に、マスクを描く画面です。ノードは、画像を読み込む・画像を作るといった処理を1つずつ受け持つ部品のことです。
マスクエディタの画面は、4つの場所に分かれています。
| 場所 | どこにあるか | 中身 |
|---|---|---|
| 上の段 | 窓の一番上 | 元に戻す・やり直し・回転・反転・クリア・保存・キャンセル |
| ツールの列 | 描く所の左 | 5つのツールと、表示の倍率 |
| 描く所 | 真ん中 | 画像と、描いたマスク |
| 設定のパネル | 描く所の右 | 選んだツールの設定と、レイヤー |
始める前に知っておくことは、次の4つです。
- 描いたマスクは、保存すると「画像を読み込む」のマスクの出力(ノードの右の端の緑の点)から出る。白黒の画像として見ると、白い所が直す所、黒い所が残す所になる
- マスクエディタの中では、描いた所は黒っぽく重なって見える。保存すると、同じ所が白いマスクになる
- ノードは、キャンバス(ノードを並べる真ん中の広い所)の何も無い所をダブルクリックして開く「ノード検索」に、名前を打って置く。初めからあるノードは、そのまま残しておいてかまわない
- 画面の右上の実行するを押すと、つないだノードが動く

ノードの名前は、日本語の表示のものです。画面が英語なら、左の列の一番下の歯車で設定を開き、検索に Language と打って日本語を選びます。
マスクエディタの開き方

マスクエディタは、画像を読み込んだ「画像を読み込む」のノードから開きます。開き方は、次の3つです。
- 右クリックのメニューから開く
- 選択ツールボックスから開く
- 画像のプレビューから開く
右クリックのメニューから開く
右クリックのメニューは、「画像を読み込む」のノードの上で開きます。直したい画像は、手元の部屋の画像でかまいません。
「画像を
キャンバスの何も無い所をダブルクリックし、ノード検索に「画像を読み込む」と打って選びます。置いたノードのアップロードするファイルを選択を押し、直したい画像を選んでください。
ノードの中に、選んだ画像が出ました。選んだ画像は、PC の ComfyUI/input のフォルダにコピーされます。
ノードの
「画像を読み込む」のノードの上で、右クリックします。
ノードのメニューが開きました。
マスクエディタを
メニューの下のほう、コピー (Clipspace)のすぐ下のOpen in MaskEditor | Image Canvasを押します。日本語の表示でも、この項目は英語のままです。
マスクエディタが開き、真ん中に画像が大きく出ます。
選択ツールボックスから開く
選択ツールボックスは、ノードを選ぶと上に出るボタンの列です。右クリックのメニューと同じマスクエディタが、ボタン1つで開きます。
「画像を
「画像を読み込む」のノードの、上の名前の所を1回押します。
ノードの上に、選択ツールボックスが出ました。
右から3つ目の
選択ツールボックスの、右から3つ目のボタンを押します。丸と斜めの線を組み合わせた絵のボタンで、ポインターを乗せると「選択したノードのマスクエディタを開く」と出ます。

右クリックのメニューから開いたときと同じマスクエディタが開きました。
画像のプレビューから開く
この開き方は、ノードの表示を新しい仕組みに替える「Nodes 2.0」にしているときだけ使えます。Nodes 2.0 の切り替え方は、ComfyUIのNodes 2.0|新しいノードの表示で解説しています。
画像に
Nodes 2.0 の表示で、「画像を読み込む」のノードの画像にポインターを乗せます。
画像の右上に、白いボタンが2つ出ました。
左の
2つのうち左の、画像を編集またはマスクのボタンを押します。右のボタンは、画像のダウンロードです。

マスクエディタが開きました。
Mask Penとブラシの設定でマスクを描く

マスクは、ツールの列のツールで、画像の上に描きます。ツールの列には5つのツールが縦に並び、ボタンに名前は出ないので、絵で見分けます。
| 上からの順 | ツール | 絵 | 働き |
|---|---|---|---|
| 1 | Mask Pen | 黒い丸の入った四角 | なぞった所をマスクにする |
| 2 | Paint Pen | 筆 | 画像そのものに色を塗る。塗った色はペイントレイヤーに入る |
| 3 | Eraser | 消しゴム | 描いたマスクや色を消す |
| 4 | Paint Bucket | バケツ | 押した所からつながっている範囲を、まとめてマスクにする |
| 5 | Color Select | スポイト | 押した所の色に近い所をマスクにする |
ボタンに名前は出ないので、この記事での呼び名は英語の名前です。マスクの描き方を、次の5つに分けて解説します。
- Mask Penでなぞる
- ブラシの太さ・不透明度・硬さを変える
- Paint Bucketで塗りつぶす
- Color Selectで色から選ぶ
- Altと右ドラッグでブラシを変える
Mask Penでなぞる
Mask Pen は、なぞった所をそのままマスクにするツールです。ここでは例として、居間の画像のソファにマスクを描きます。
Mask Penが
ツールの列の一番上の、黒い丸の入った四角のボタンを見てください。開いた直後は、このボタンが選ばれています。

選ばれているボタンには、左に白い線が付いています。
「太さ」
設定のパネルの太さの欄を押し、40 と打ってEnterキーを押します。

欄が 40 になり、ブラシが太くなりました。
直したい所をなぞる
真ん中の画像の上で、ソファを左右になぞります。
なぞった所が黒く暗くなり、そこがマスクになりました。マスクエディタの中で黒く見えるのは、見え方の設定が初めは「黒」のためで、保存すると白いマスクになります。
描きすぎた所は、ツールの列の上から3つ目の Eraser(消しゴムの絵)を押し、なぞって消します。Ctrl+Zキーで、1つ前の状態に戻すこともできます。
ブラシの太さ・不透明度・硬さを変える
設定のパネルの「ブラシ設定」は、Mask Pen・Paint Pen・Eraser を選んでいるときの欄です。v0.37.0 の欄と初めの値は、次の表のとおりでした。
| 欄 | 範囲 | 初めの値 | 働き |
|---|---|---|---|
| ブラシ形状 | 丸・四角 | 丸 | ブラシの形 |
| カラーピッカー | 好きな色 | 赤(#ff0000) | Paint Pen で塗る色 |
| 太さ | 1〜250 | 10 | ブラシの直径(ピクセル) |
| 不透明度 | 0〜1 | 0.7 | なぞった線の濃さ |
| 硬さ | 0〜1 | 1 | 線の縁のくっきり具合。0 に近いほど縁がぼける |
| ステップサイズ | 1〜100 | 10 | 線を描くときの点の間隔。小さいほどなめらか |
デフォルトにリセットを押すと、ブラシの設定が初めの値に戻ります。
Paint Bucketで塗りつぶす
Paint Bucket は、押した所からつながっている範囲を、まとめてマスクにするツールです。
上から4つ目の
ツールの列の、上から4つ目のバケツの絵のボタンを押します。
設定のパネルが、「ペイントバケツ設定」に替わりました。
「許容値」
設定のパネルの一番上の許容値で、塗りつぶしを広げる範囲を決めます。画像の上を押してください。

押した所からつながる範囲が、マスクになりました。
Color Selectで色から選ぶ
Color Select は、押した所の色に近い所を、画像の全体からマスクにするツールです。
一番下の
ツールの列の、一番下のスポイトの絵のボタンを押します。
設定のパネルが、「色選択設定」に替わりました。色選択設定には「画像全体に適用」のスイッチもあり、初めはオフです。
「許容値」
許容値と、色の比べ方の方法(simple・hsl・lab)を決めて、画像の上を押します。

押した所の色に近い所が、マスクになります。
Altと右ドラッグでブラシを変える
画像の上でAltキーを押しながら右ボタンでドラッグすると、ブラシを変えられます。左右に動かすと太さが、上下に動かすと硬さが変わります。
変わる速さと、太さと硬さの片方だけを変えるかどうかを決めるのは、ComfyUI の設定の画面です。マスクエディタを開いているときは、先にキャンセルか保存で閉じてから、次の2つの手順で開きます。
左の
画面の左の列の一番下の、歯車の絵の設定を押します。

設定の画面が開きました。
「マスクエディタ」
設定の画面の、左の一覧のマスクエディタを押します。

右に、ブラシ調整の2つの設定が出ました。
ブラシ調整の2つの設定は、次の表のとおりです。
| 設定 | 初めの値 | 働き |
|---|---|---|
| ブラシ調整を優先軸に固定する | オン | オンのとき、多く動かした向きの1つ(太さか硬さ)だけが変わる |
| ブラシ調整速度の倍率 | 1 | Altキーと右ドラッグで、太さと硬さが変わる速さ。大きいほど速く変わる |
マスクの見え方と上の段のボタン

マスクエディタの画像は、マスクレイヤー・ペイントレイヤー・ベース画像レイヤーの3つの層(レイヤー)を重ねてできています。
マスクレイヤーには描いたマスク、ペイントレイヤーには Paint Pen の色、ベース画像レイヤーには元の画像が入ります。
見え方と画面の操作で使うものは、次の3つです。
- マスクの見え方を変える
- 上の段のボタン
- 描く所の画像を動かす
マスクの見え方を変える
マスクの見え方は、レイヤーの欄のマスク合成オプションで変えます。見え方を変えても、保存されるマスクは変わりません。
レイヤーの
設定のパネルの上でマウスのホイールを手前に回し、パネルの下のほうの「レイヤー」の欄を出します。
マスク不透明度・マスク合成オプションと、3つのレイヤーの行が出ました。
「マスク合成オプション」
マスク合成オプションの欄(初めは「黒」)を押し、白かネガティブを選びます。
「白」はマスクを白で重ねて見せ、「ネガティブ」はマスクを反転させて見せます。どれを選んでも、保存されるマスクは同じです。
レイヤーの行の左のチェックを外すと、そのレイヤーを隠せます。マスクを重ねて見せる濃さは、マスク不透明度で変えましょう。
上の段のボタン
上の段には、描いた結果を戻す・回す・消すボタンが並んでいます。左からの並びは、次の表のとおりです。
| 左からの順 | ボタン | 働き |
|---|---|---|
| 1 | 元に戻す(左向きの矢印) | 1つ前の状態に戻す(Ctrl+Z) |
| 2 | やり直し(右向きの矢印) | 戻した操作をやり直す(Ctrl+Shift+ZかCtrl+Y) |
| 3 | 左に回転 | 3つのレイヤーをまとめて左へ 90° 回す |
| 4 | 右に回転 | 3つのレイヤーをまとめて右へ 90° 回す |
| 5 | 左右反転 | 3つのレイヤーを左右に反転する |
| 6 | 上下反転 | 3つのレイヤーを上下に反転する |
| 7 | 反転 | マスクの所と、マスクでない所を入れ替える。見え方の「ネガティブ」と違い、マスクそのものが入れ替わる |
| 8 | クリア | マスクをすべて消す |
| 9 | 保存(右の青いボタン) | マスクを保存して、マスクエディタを閉じる |
| 10 | キャンセル | 保存しないで閉じる |
表の「反転」は、描いた範囲の外側をマスクにしたいときに使います。キャンセルの右の2つは、窓の大きさを切り替えるボタン(斜めの矢印)と、閉じるボタン(×)です。
描く所の画像を動かす
画像を大きくして細かい所を描くときは、マスクエディタの中で画像を動かしたり、大きくしたりします。使う操作は、次の表の3つです。
| 操作 | 働き |
|---|---|
| Spaceキーを押しながらドラッグ | 画像を動かす |
| Ctrlキーを押しながらホイールを回す | 大きく・小さくする |
| ツールの列の下の「100%」を押す | 表示の倍率を 100% に戻す |
マスクを保存してノードにつなぐ

描いたマスクは、保存すると「画像を読み込む」のマスクの出力から出るようになります。保存したマスクを、マスクを白黒で見せるノード(MaskPreview)で確かめる手順は、次の3つです。
右上の
マスクエディタの右上の、青い保存のボタンを押します。

マスクエディタが閉じて、キャンバスに戻りました。
「画像を読み込む」の画像の欄は「clipspace-painted-masked-(数字).png [input]」に替わり、画像にマスクが重なって見えます。
「マスク」
「画像を読み込む」のマスクの出力の点から線を引き出し、何も無い所で離します。開いたノード検索に「MaskPreview」と打って選んでください。
マスクの出力に線でつながった MaskPreview が置かれました。
実行する
右上の実行するを押します。
MaskPreview のノードに、白黒のマスクが出ました。
保存したマスクは、ComfyUI/input のフォルダに「clipspace-」で始まる名前のファイルとして入ります。
編集部の PC では、mask・paint・painted・painted-masked の4つのファイルができました。
描いたマスクの縁を広げたりぼかしたりする方法は、「ComfyUIのマスクのノード|作成・拡張・ぼかし・合成」(準備中)の記事で解説します。
このマスクの出力を、画像の一部を作り直すノードにつなぐと、マスクの所だけが描き直されます。
Nodes 2.0のPainterノードで描く

Painter ノードは、画像を読み込まなくても、ノードの上で直接描けるノードです。描いたものは、画像とマスクの2つの出力から出ます。
このノードで描けるのは、Nodes 2.0 の表示にしているときだけです。Painter で描く手順は、次の4つです。
Nodes 2.0に
画面の左上の ComfyUI のマーク(C の字の絵)を押して、メインメニューを開きます。Nodes 2.0 ベータ版の右のスイッチを押してください。

ノードの表示が、Nodes 2.0 に切り替わりました。
Painterの
キャンバスの何も無い所をダブルクリックし、ノード検索に「Painter」と打って選びます。
ノードの上に、黒い四角の描く所と、その下の設定が出ました。
描く所をなぞる
黒い四角の上をなぞります。
なぞった所に、白い線が描けました。下のツールで消しゴムを押すと、描いた線を消せます。
出力をつないで
画像の出力の点から線を引き出して「画像プレビュー」を、マスクの出力から「MaskPreview」を置きます。右上の実行するを押してください。
描いた線が、2つのノードのそれぞれに出ました。
Painter の設定の初めの値は、次の表のとおりでした。
| 設定 | 初めの値 | 働き |
|---|---|---|
| ツール | ブラシ | ブラシで描くか、消しゴムで消すか |
| カーソルサイズ | 20 | ブラシの太さ |
| カラーピッカー | #ffffff(白)・100% | 描く色と濃さ |
| 硬さ | 100% | 線の縁のくっきり具合 |
| 幅・高さ | 512・512 | 描く所の大きさ(ピクセル) |
| 背景 | #000000(黒) | 描く所の地の色 |
左の画像の入力に画像をつなぐと、その画像の上に描けます。クリアを押すと、描いたものがすべて消えます。
マスクエディタでうまくいかないとき

マスクエディタと Painter でうまくいかないときの症状は、次の2つです。
- 画像のプレビューに編集のボタンが出ない
- Painter に描く所が出ない
画像のプレビューに編集のボタンが出ない
原因は、ノードの表示が Nodes 2.0 になっていないことです。元の表示では、画像にポインターを乗せても、右上のボタンは出ませんでした。
メインメニューのNodes 2.0 ベータ版のスイッチを押して切り替えるか、右クリックのメニューから開きます。
Painterに描く所が出ない
これも、Nodes 2.0 の表示にしていないことが原因です。元の表示で置いた Painter には、描く所の代わりに「Painter: Node 2.0専用」と出ます。
Nodes 2.0 に切り替えると、同じノードに描く所が出ます。
マスクエディタでソファにマスクを描いて、保存してみよう

マスクエディタは、「画像を読み込む」に読み込んだ画像の上にマスクを描く画面です。この記事の要点は、次の4つです。
- マスクエディタは、右クリックのメニュー・選択ツールボックス・画像のプレビュー(Nodes 2.0)の3つから開く
- Mask Pen でなぞり、太さ・不透明度・硬さはブラシ設定で変える。Paint Bucket と Color Select でもマスクにできる
- 描いたマスクは保存で「画像を読み込む」のマスクの出力に入り、MaskPreview で白黒を確かめられる
- Painter ノードは、Nodes 2.0 の表示のときだけノードの上で描ける
まずは手元の画像を読み込んで、直したい所にマスクを描いて保存してみてください。
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