
ComfyUIの潜在の加工|拡大・合成・切り抜き・演算
*2026年9月29日に確認した内容です。ComfyUI の公式ドキュメントの組み込みのノードの説明(LatentUpscale・LatentUpscaleBy・LatentComposite・LatentCrop・LatentRotate・LatentFlip・LatentAdd・LatentSubtract・LatentMultiply・LatentInterpolate・SaveLatent・LoadLatent ほか)によります。これらのページの説明は、AI で作られたものです。画像は、編集部の PC(Windows 11・NVIDIA GeForce RTX 4060)のポータブル版(Python ごと1つのフォルダに入った Windows 向けの ComfyUI。ComfyUI v0.37.0・フロントエンド 1.52.7)で作りました。
潜在は、画像になる前のデータです。ComfyUI には、潜在のまま大きくする・2つを重ねる・切り抜く・回す・足し引きするノードがあり、KSampler(ノイズを取り除いて画像を作るノード)の前後につないで使います。加工した潜在は、「VAEデコード」(VAE Decode)で画像に戻すか、もう一度 KSampler で描き直します。潜在はファイルに保存して、あとで読み込むこともできます。
潜在は画像になる前のデータ
潜在は、画像を縮めた数の並びです。ComfyUI の文章から画像を作るワークフローでは、「空の潜在画像」で作った潜在から、KSampler がノイズを取り除いて描き、「VAEデコード」で画像に戻します。この記事のノードは、その途中の潜在を受け取り、加工した潜在を出します。
潜在を加工するノードは、ノードライブラリ(画面の左のサイドバーの「ノード」)の「モデル」→「潜在」の分類と、その下の「変換」「高度な機能」の分類にあります。
この記事の画像は、SD1.5 のモデルで、2つのプロンプトの潜在を使いました。1つは「a modern living room interior, large windows, natural light, wooden floor, sofa」(室内)、もう1つは「japanese tatami room interior, shoji screens, low table」(和室)で、どちらもシード 42・ステップ 20・CFG 7.0・euler・normal・512×512 です。
潜在のまま大きくする
潜在を大きくするノードは、次の2つです。
| ノード(画面の名前) | 受け取るもの | すること |
|---|---|---|
| LatentUpscale(潜在を拡大) | 潜在・拡大方法・幅・高さ・クロップ(disabled・center。公式ドキュメントでは、拡大したあとの切り抜き方) | 決めた幅と高さにする。公式ドキュメントによると、幅か高さを 0 にすると、もう一方から縦横の比を保って決まる |
| LatentUpscaleBy(潜在を拡大(指定サイズ)) | 潜在・拡大方法・スケールバイ(初めは 1.5) | 決めた倍率で大きくする |
拡大方法は、nearest-exact・bilinear・area・bicubic・bislerp の5つです。

潜在を大きくしてすぐ画像に戻すと、構図は同じまま、ブロック状に粗くなり、細部が崩れました。大きくした潜在をもう一度 KSampler で描き直す組み方(2パス)は、「ComfyUIの2パスとHires fix|段階的に大きくした描き直し」の記事で解説しています。
潜在を合成する・切り抜く
LatentComposite(潜在合成)は、「samples_to」の潜在の上に、「samples_from」の潜在を、決めた位置(x・y)に重ねるノードです。x と y は、画像の画素数で決めます(8 ずつ)。「フェザー」(初めは 0)は、ComfyUI のプログラム(nodes.py)では、重ねる潜在の縁を少しずつ薄くする幅です。
編集部は、室内の潜在の右半分(x 256)に和室の潜在を重ねました。

重ねたまま画像にすると、境目がはっきり分かれました。重ねた潜在を KSampler でデノイズ 0.5 にして描き直すと、境目がなじんだ1枚の部屋になりました。
ほかに、次の2つがあります。
| ノード(画面の名前) | 公式ドキュメントの説明 |
|---|---|
| LatentCompositeMasked(マスクされた潜在合成) | マスク(白黒で範囲を示す画像)を使って、決めた範囲だけを重ねる |
| LatentCrop(潜在トリミング) | 幅・高さ・x・y で、潜在の一部を切り抜く |
マスクの作り方と使い方は、「ComfyUIの画像の編集とは|マスクでの部分の修正と指示文での修正」の記事で解説します。
回す・裏返す
| ノード(画面の名前) | 選べるもの |
|---|---|
| LatentRotate(潜在回転) | none・90 degrees・180 degrees・270 degrees |
| LatentFlip(潜在反転) | x-axis: vertically(上下)・y-axis: horizontally(左右) |
編集部が室内の潜在を 90度回して画像に戻すと、部屋は横倒しになり、色が乱れた画像になりました。
潜在を足す・引く・かける・混ぜる
潜在どうしの演算のノードは、「潜在」→「高度な機能」の分類にあります。
| ノード(画面の名前) | 公式ドキュメントの説明 |
|---|---|
| LatentAdd(潜在追加) | 2つの潜在を、要素ごとに足す |
| LatentSubtract(潜在減算) | 1つ目の潜在から2つ目を引く |
| LatentMultiply(潜在乗算) | 潜在に乗数(-10.0〜10.0・初めは 1.0)をかける |
| LatentInterpolate(潜在補間) | 2つの潜在を、比率(0.0〜1.0・初めは 1.0)で混ぜる。公式ドキュメントでは比率 0 で1つ目のままとしているが、ComfyUI のプログラム(comfy_extras/nodes_latent.py)では比率 1 で1つ目、0 で2つ目になる |
| LatentConcat(潜在空間結合) | 2つの潜在を、x・y・t(時間)のどれかの向きにつなげる |
| LatentCut(潜在空間カット) | x・y・t のどれかの向きに、決めた位置から決めた量を切り出す |
| LatentCutToBatch | x・y・t のどれかの向きに決めた大きさで切り分け、バッチにする |

編集部の試しでは、比率 0.5 で混ぜた潜在をそのまま画像に戻すと、2つの部屋が重なって透けたような画像になりました。
潜在に操作を適用するノードもあります。操作は、LatentOperationSharpen(潜在操作シャープ化)と LatentOperationTonemapReinhard(潜在操作トーンマップライナード。明るさの幅を整える処理)で作ります。作った操作は、LatentApplyOperation(潜在操作を適用)で潜在に適用するか、LatentApplyOperationCFG(潜在操作CFGを適用)でサンプリングの途中に適用します。公式ドキュメントでは、LatentApplyOperationCFG と LatentOperationSharpen を実験的なノードとしています。
潜在を保存して読み込む
SaveLatent(潜在を保存)は、潜在を .latent のファイルに保存するノードです。公式ドキュメントによると、ファイルは ComfyUI の output のフォルダに、ファイル名の頭(初めは latents/ComfyUI)と5けたの番号を付けて保存されます。ワークフローの情報も、ファイルの中に記録されます。
LoadLatent(潜在を読み込む)は、ComfyUI の input のフォルダにある .latent のファイルを選んで読み込むノードです。公式ドキュメントによると、選ぶ欄には、input のフォルダの .latent で終わるファイルだけが並びます。保存したファイルを読み込むときは、output から input のフォルダに移します。
潜在と画像を行き来させる VAE の使い方は、「ComfyUIのVAEデコードとエンコード|VAEの差し替え・タイル処理」の記事で解説しています。マスクで範囲を決めてノイズを足す SetLatentNoiseMask(潜在ノイズマスクを設定)は、「ComfyUIのインペイント|マスクした部分の作り直し」の記事で解説します。潜在の考え方は、「潜在空間とVAE|画像を小さく縮めた計算」の記事で解説します。
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この記事について
PERSC編集部が、建築の制作に関わる知識を実務目線で整理しています。内容は公開・更新日時点の情報にもとづきます。誤りや古い情報にお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。


