1. BIMに関わる人の役割|BIMマネージャー・コーディネーター・モデラー

BIMに関わる人の役割|BIMマネージャー・コーディネーター・モデラー

編集部 読了 約5分

  • BIM マネージャーとは、どんな仕事なの?
  • BIM マネージャーと BIM コーディネーターの違いが分からない
  • BIM モデラーや BIM オペレーターが何をするのかを知りたい

BIM を使う仕事では、BIM マネージャーや BIM コーディネーターといった、名前の似た役が出てきます。しかし、名前だけでは、誰が何をする役なのかは分かりません。

この記事では、プロジェクトで BIM を使うときの役割を、国の BIM のガイドラインが示す3つに分けて解説します。読むと分かるのは、3つの役割の仕事の違いと、実際の会社でのあり方です。

プロジェクトで BIM を使うときの役割は、BIM マネージャー・BIM コーディネーター・BIM モデラーの3つです。

BIMに関わる人の役割とは

BIM マネージャー・BIM コーディネーター・BIM モデラーの3つの役割と、それぞれの主な仕事を上から並べた図
BIM に関わる3つの役割と、それぞれの主な仕事を上から並べた図です

国の BIM のガイドラインは、2026年3月に、プロジェクトで設計や施工を受ける側(受注者)が BIM を使うときの役割の名前と仕事を示しました。示された役割は、次の3つです。

  • BIM マネージャー
  • BIM コーディネーター
  • BIM モデラー

BIMマネージャー

BIM マネージャーは、プロジェクトで BIM を使う責任者です。BIM を使う体制を整え、チーム全体を取りまとめます。

主な仕事は、チームをつくり、誰が何に責任を持つかを分けて、発注者とやり取りすることです。

関係者が図面やモデルを共有するための仕組みを整え、そのデータを見たり直したりできる人を決めるのも、BIM マネージャーの役目になります。

BIMコーディネーター

BIM コーディネーターは、BIM マネージャーのもとで、実務のチームを率いるリーダーです。関係者のあいだの調整と、モデルの品質の管理を受け持ちます。

主な仕事は、BIM をどう使うかの計画書(BIM 実行計画書)をつくり、仕事の進み具合を管理することです。モデルの品質を確かめ、社内の担当や協力事務所とモデルを共有して調整します。

BIMモデラー

BIM モデラーは、BIM コーディネーターの指示のもとで、BIM のソフトを使って実際にモデルをつくる人です。モデルを使った設計の検討もします。

主な仕事は、モデルをつくり、そのモデルで分析や数量の計算をすることです。構造と設備のぶつかりがないかを確かめる干渉チェックや、進み具合の報告もモデラーの仕事に入ります。

求人などでよく見る「BIM オペレーター」も、BIM のソフトでモデルをつくる人の呼び名です。ただし、BIM オペレーターがどこまでの仕事をするかは、会社によって違います。

BIMマネージャーとBIMコーディネーターの違い

打ち合わせのテーブルで、全体の計画を話す人と、モデルを開いて調整する人が並んで座っている場面
BIM マネージャーは全体の責任を持ち、BIM コーディネーターは実務の調整を受け持ちます

BIM マネージャーと BIM コーディネーターの違いは、プロジェクト全体の責任を持つか、実務のチームを率いるかです。2つの役割の立場と主な仕事を並べると、次の表のとおりです。

役割立場主な仕事
BIM マネージャーBIM を使う責任者体制を整える・チームをつくる・責任の分担を決める・発注者とのやり取り
BIM コーディネーター実務のチームのリーダーBIM 実行計画書をつくる・進み具合の管理・モデルの品質の確認・関係者との調整

表のとおり、BIM マネージャーが全体の責任を持ち、BIM コーディネーターはその下で調整と品質を受け持ちます。

発注者と向き合うのがマネージャー、社内の担当や協力事務所などと向き合うのがコーディネーターです。

3つの役割は兼ねることが多い

小さな設計事務所で、1人の設計者がモデルをつくりながら、電話で協力会社と話している場面
小さな事務所では、1人が2つ以上の役割を兼ねることもあります

3つの役割には、お互いに重なる部分があります。また、専任の職として置かれるとは限りません。

国のガイドラインは、意匠の設計者や構造の設計者、施工管理の担当が、これらの役割を兼ねるのが一般的だとしています。中小の規模のプロジェクトでは、1人が2つ以上の役割を兼ねることもあります。

兼ねる役割は、プロジェクトの中だけではありません。プロジェクトの外には、会社全体で BIM を進める役割もあります。

この役割は、経営層や BIM 推進の担当が受け持ち、BIM の方針や教育、社内の決まり、使うソフトの選び方を決めることが想定されています。

この会社全体の役割を、プロジェクトの BIM マネージャーが兼ねる場合もあるのです。

実際には、BIM に関わる職の名前と仕事の範囲は、会社によって違います。名前より、プロジェクトの中で何を受け持つかで役割を見るのが確かです。

自分の仕事に近い役割を確かめよう

プロジェクトの打ち合わせのテーブルで、3人がノートパソコンを囲み、仕事を分担して話し合っている場面
プロジェクトでは、3つの役割で仕事を分担します

プロジェクトで BIM を使う仕事は、責任を持つ人・調整する人・つくる人の3つの役割で分担します。この記事で解説した役割は、次の3つです。

  • BIM マネージャー
  • BIM コーディネーター
  • BIM モデラー

BIM を使う仕事に関わったら、自分の仕事が3つのどれに近いかを確かめてみてください。

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