1. AIとの仕事の進め方|任せ方・伝え方・見極め方・責任の持ち方

AIとの仕事の進め方|任せ方・伝え方・見極め方・責任の持ち方

編集部 読了 約5分

  • AI Fluency(AIフルーエンシー)って何?
  • AIの4Dフレームワークとは?
  • AIにどんな仕事を任せればよいか、考え方を知りたい

AIを仕事に使うには、上手な頼み方を覚えればよいと思うかもしれません。しかし、頼み方は、AIを仕事に使うときに考えることの一部にすぎないのです。

この記事では、AI Fluency の 4D の考え方を、頼む前・頼むとき・答えを受け取ったあとの流れに沿って解説します。建築の仕事でAIに頼む前に、何を決めておけばよいかも分かります。

AI Fluency の 4D は、AIを仕事に使うときに考えることを、4つの英語の名前でまとめた考え方です。

AI Fluency の 4D とは

4つの力を、頼む前・頼むとき・答えを受け取ったあとの3つの時期に分けて置いた図
4つの力を、頼む前・頼むとき・受け取ったあとの時期に置くと、使い分けが見える

AI Fluency の 4D とは、AIを仕事に使うときに考えることを、D で始まる4つの英語の名前でまとめたものです。

この考え方は、AIの会社の Anthropic と2人の大学の教授(Rick Dakan・Joseph Feller)がまとめた、AI Fluency の枠組みの中にあります。

4つの名前は、英語の Delegation・Diligence・Description・Discernment です(並びはこの記事で見る順)。

この記事では、仕事の流れに沿って、4つを任せ方・責任の持ち方・伝え方・見極め方の順に見ていきます。

任せ方・責任の持ち方・伝え方・見極め方という日本語の呼び名は、この記事での言い換えです。公式の日本語の訳はありません。

人の関わり方で分けた3つの使い方

人の関わりが多い順に、案を練る形・1回ずつ頼む形・役目を持たせる形を並べた図
人の関わりが多い順に、案を練る・1回ずつ頼む・役目を持たせる

AI Fluency の枠組みには、AIの使い方を3つの形に分ける考え方もあります。3つの日本語の呼び名もこの記事での言い換えで、人の関わりが多い順に並べると次のとおりです。

  • 案を練る形(Augmentation)
  • 1回ずつ頼む形(Automation)
  • 役目を持たせる形(Agency)

案を練る形(Augmentation)

案を練る形は、プランの案を出させ、気になった所を聞き返しながら、人が案を練っていく使い方です。答えを1回もらって終わりにしない点が、ほかの2つと違います。

1回ずつ頼む形(Automation)

1回ずつ頼む形は、打合せの記録の要約のように、頼んで答えを受け取れば済む使い方です。頼むたびに、人が中身を見て受け取ります。

役目を持たせる形(Agency)

役目を持たせる形は、届いたメールの要点を知らせるような役目をAIに続けて受け持たせる使い方です。人は、役目の中身を決めたあとは、知らせを受け取る側に回ります。

4つの力を仕事の流れで見る

頼む前に任せ方と責任の持ち方、頼むときに伝え方、答えを受け取ったあとに見極め方と責任の持ち方を使う流れの図
責任の持ち方は、頼む前と受け取ったあとの両方で使う

4つの力は、仕事の流れのどこで使うかで見ると、使い分けが分かりやすいでしょう。この記事で見る順は、次のとおりです。

  • 任せ方(Delegation)
  • 責任の持ち方(Diligence)
  • 伝え方(Description)
  • 見極め方(Discernment)

任せ方(Delegation)

任せ方で考えるのは、仕事のどこをAIに回し、どこを人が持つかです。頼む前に、仕事を分けるときに使います。

AIに回す所を決めるときは、3つの形のどれで使うかもあわせて考えます。

責任の持ち方(Diligence)

責任の持ち方で考えるのは、AIに何を渡してよいかと、できたものをどう扱うかです。頼む前には、施主の情報を入れてよいかのように、AIに渡してよいものを考えるときに使います。

答えを受け取ったあとは、できたものを人の名前で出す前に、誰が読むかを決めておきます。

伝え方(Description)

伝え方で考えるのは、頼む文章に何を書けば、意図した答えに近づくかです。頼むときに、文章を書きながら使います。

見極め方(Discernment)

見極め方で考えるのは、返ってきた答えのどこを、何と照らして確かめるかです。答えを受け取ったあとに使います。

たとえば、答えが正しいか、根拠があるか、抜けが無いかを確かめます。

建築の仕事に4つの力を当てる

打合せの記録から議事録の下書きを作る仕事で、頼む前・頼むとき・受け取ったあとに決めることを並べた図
議事録の下書きの仕事で、時期ごとに決めることの一例

4つの力を、打合せの記録から議事録の下書きを作る仕事に当てると、次の表のとおりです。

時期力決めること(例)
頼む前任せ方下書きはAIに頼み、決まったことの確認と施主への送付は人がする。形は1回ずつ頼む形
頼む前責任の持ち方施主の名前や住所を記録から外してから渡す
頼むとき伝え方記録の文章を渡し、議事録の項目と長さを指定する
受け取ったあと見極め方日付・数量・決まったことが、記録と合っているかを確かめる
受け取ったあと責任の持ち方送る前に人が読み、自分の議事録として送る

表は、議事録の下書きでの一例です。仕事が変わっても、頼む前に任せる所と渡すものを決めることは変わりません。

4つの力で頼む前にAIとの仕事を組み立てよう

頼む前・頼むとき・受け取ったあとの3つの時期と、そこで使う力を並べた表
時期ごとに決めることのまとめ

4D の4つの名前は、仕事の流れに沿って並べると使い分けが見えます。この記事では、次の順に見てきました。

  • 任せ方(Delegation)
  • 責任の持ち方(Diligence)
  • 伝え方(Description)
  • 見極め方(Discernment)

AIに頼む前に、何を任せ、何を渡し、どう伝え、どう確かめるかを決めてみてください。

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